人気ブログランキング | 話題のタグを見る

愛蘭土の林檎の木の下で

granna.exblog.jp

Sour milk

Sour milk_e0149801_9464511.jpg私がソーダブレッドの生地作りに使っているサワーミルク。
何のことはない、醗酵して酸っぱくなった牛乳です。
この陶器のジャグに牛乳をいっぱい入れ、キッチンカウンターの上に置いておくと2日目には出来上がり。
ゆっくりでいい時は窓際へ、ちょっと急ぎたい時はヒーターの側へ、と適当に置き場をかえながら調整し、ゆるく固まったら冷蔵庫へと移します。

酸っぱくなる=腐ると思われがちですが、乳製品は腐ると
苦みが出るので、酸っぱいだけなら正常な醗酵です。
牛乳の中に生きている酵素の活動であって、
雑菌が繁殖して腐るのとは違います。
酸味もきつくなく、とてもさわやかです。

日本の牛乳はほとんどが高温殺菌され、酵素や乳酸菌が死滅しているので、
自然に醗酵させることは難しいのですが、
こちらへ来て驚いたのが、牛乳があまりにも早く醗酵することでした。
10月の終わり頃、ジャグに入れた牛乳をうっかりしまい忘れたら、
翌日にはサワーミルクになっていました。
気温もずいぶん低かったので、いくらあたたかいキッチンとはいえ、
そんなに早く醗酵するとは思ってもいませんでした。
「ああ、牛乳が生きてるんだなあ」と感動。
そして、それが<サワーミルク作り→ソーダブレッドを焼く>
サイクルのきっかけでした。
生地を作って空になったジャグに、また牛乳を入れて放置。
サワーになる頃には焼いたものもなくなって次を焼く、
と、うまい具合にまわっています。
時にはマフィンやスコーンにも。

今日のは固まってから丸一日たつので、上にうっすらと乳清が
たまっていて、酸味が少し増しています。
このあとで焼いたソーダブレッドもふっくらと焼けました。
by happytable-eire | 2009-01-15 23:42 | About food