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愛蘭土の林檎の木の下で

granna.exblog.jp

続・料亭の味 in 愛蘭土

昨日、紹介したお料理には実はおまけがあったんです。
翌日の朝もしっかり洋風の朝食をいただいたのですが、
なんと宮崎さんがお昼まで準備してくださいました。

前夜は幸せな夕食をいただいて、その後はお茶を飲みながら
おしゃべりしていたのですが、あんなにたくさんいただいて
お腹いっぱいだったのに、しばらくするとお腹がすっきりして、
まったく胃にもたれるようなことがありませんでした。
だから翌朝にはしっかりとお腹がすいていました。

朝食後は散歩をしたり、プールにはいったりとのんびり過ごし、
1時過ぎにラウンジに行くと、まず出されたのがこれ。
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アイリッシュが見たらぶったまげて、目をそむけそうですが、
私たちにとっては大ごちそう。
鯛のお頭入りのお吸い物です。
一口いただいて、深いため息が漏れました。
お腹の底からほっとする味とは、こういうものですね。
鯛のアラだけでとったお吸い物に上品な味付けがされている
だけなのですが、これがまた絶品。
まさに「お澄まし」というべき、きれいに澄みきったお汁です。
なくなるのが惜しいと思うほどおいしくて、本当にお皿を
なめたい気分でした。
頭も先にローストしてあるので、まったく臭みがありません。
ゆったりとしたラウンジで、私たちのグループだけでしたが、
無言で、魚の頭の身をしゃぶるようにして、たいらげる姿は、
あまり見られたくなかったかも。
それぞれのお皿に残っていたのは、骨とひれと目玉だけでした。

このレストランは、まさにアイルランドのど真ん中。
ミッドランドでも、ここまで新鮮な魚が食べられるという、
アイルランドでの魚料理の可能性を感じました。
よく考えれば、どこへ行っても海から2時間程度で移動できる
島国なんですからね。

続・料亭の味 in 愛蘭土_e0149801_3551938.jpg
そして続いて出されたのが、見事なかき揚げ丼。
ここまで大きなかき揚げをカラッと揚げるのは、やはりプロの技。
かき揚げは私も時々作りますが、なかなか思うように揚げることはできません。
エビ、ごぼう、人参、コーンの自然の甘みが生きていて、
甘過ぎないつゆがまた、絶妙。
添えられた納豆とオクラの梅肉和えのさわやかさと、白菜のお漬け物が
口をさっぱりとさせてくれて、ボリュームたっぷりのかき揚げ丼が
ペロッと食べられました。
「大満足」というしかない、最高のランチのおまけまでついて、
和食三昧の2日間でした。

サービスをしてくれたポーランド人男性が、かき揚げ丼を「僕の大好物です」
と教えてくれました。
宮崎さんがまかないで作られるそうで、
こんなのを食べられる彼らは何とラッキーなんでしょう。

こういう気取らない、でも自分で作るとなると結構難しいお料理は、
日本人なら誰でも、いつでも食べに行きたいものですよね。
宮崎さんの新しいお店がますます、楽しみです。
by happytable-eire | 2012-06-02 23:59 | Life in Ireland