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愛蘭土の林檎の木の下で

granna.exblog.jp

春なのに・・・

アイルランドは昨日からひどいお天気です。
昨日はGael force windと呼ばれる強風がビュビュー吹いてたし、
雨は横殴り。気温もぐっと下がったような気がします。
来週前半にかけての週間予報も毎日雨マーク入り。
グンと日が長くなって、最近は9時頃まで外が明るく、
夏の到来を感じ始めていただけに、この寒さはこたえます。
昨日なんて、昼間もラジエーターを入れてしまいました。

今日も外へ出る気にもならないお天気でしたが、
夕食用の食材が何もなかったので、仕方なく一番近くの
スーパーまで買い物に行きました。
特に何の予定もなく、売り場をぶらぶら、精肉のコーナーへ。
そこでシチュー用の骨付きのラムのぶつ切りが目につき、
アイリッシュシチューに決定。
うちには、ちょっと芽がでかかっているじゃがいもと、
人参もたくさんあるので、ラムさえ買えばOK。
春とはいえ、こんなお天気の日には、からだが温まるものが
食べたくなりますから。

家へ帰ってすぐに、キャセロールでラムをさっと炒め、
水を加えてコトコト煮始めます。
その間に玉ねぎ、リーク、セロリ、人参、じゃがいもを
適当な大きさに切ります。
ラムから出てくるアクをきれいにすくって、あとは野菜を
適当に重ね入れますが、じゃがいもは一番上に置きました。
じゃがいもはわざとに大きさを揃えずに切っておくと、
小さいのが煮くずれて適度にスープに濃度をつけてくれて、
ごろんと大きめのはちゃんと形が残ります。
形を残すのは時間差をつけて加えてもいいのですが、
このやり方だと、ほおっておいても大丈夫。
あとは月桂樹、ローズマリーのブーケガルニと塩だけ。
ラムがほろっとするくらいまで煮たら出来上がりです。
春なのに・・・_e0149801_10515545.jpg

今日はラムが骨付きだったので、ストックではなく、
水だけで煮ましたが、それでも十分な旨味が出ていました。
また、野菜もいろいろ加えたので、じゃがいもを少なめにして、
さらっと軽めの仕上がり。
ちょっと春らしいアイリッシュシチュウとなりました。

そして、先日からなかなか使えなくて、ちょっとしなびかけて
しまったルバーブでクランブルを作りました。
クランブルは、使うフルーツによって水分が出過ぎると、
せっかくのクランブルがカリッとせず、ベッタリねっちょり
してしまいます。
シンプルなプディングですが、甘みと酸味のバランスがよく、
クランブルがカリッとして、本当においしいクランブルって、
意外に難しいものです。
特にルバーブのクランブルは、酸っぱすぎたり、水分が出て
ベッタリしまいがち。
そこで今日は、ちょっと一工夫。
焼く前にフライパンにバターを溶かし、砂糖を加えてキャラメルになったところへ
ルバーブを加えて先に火を通し、水分を調整しておこうと思いました。
冷凍庫にあったレッドカランツと、オレンジの皮のすりおろしも加えましたが、
適度な水分で調整の必要なし。
ベーキングディッシュに入れて、クランブルをのせて、おいしそうな焼き色になるまで、
30分ほど焼き上げます。
クランブルの小麦粉を半分、オートミールにしてみたら、
いい感じの歯ざわりになりました。

たまたま残っていたアイスクリームがハーゲンダッツの
Bayleys フレーバーだったのですが、キャラメル風味に仕上げた
ルバーブとの相性がVery GOOD。
アイリッシュシチュウにソーダブレッドを添えなかったので、
ちょっと物足りなかったお腹に、いい具合におさまりました。

シチュウにクランブル、両方とも寒い時によく食べられる
お料理ですが、今日のお天気にはぴったり。
でも、もうこんなお天気が続かないことを祈ります。
春なのに・・・_e0149801_10483895.jpg

by happytable-eire | 2012-04-26 23:59 | ・Irish and others