愛蘭土の林檎の木の下で

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Japanese Cookery Demonstration at The Station House Hotel

先週の水曜日、日本料理のデモンストレーションをする機会を
いただきました。
ダブリンから車で一時間弱、有名なタラの丘の近くにある、
The Station House Hotel の料理教室で、Ireland Japan Association
(愛日協会)のサポートもいただいたイベントでした。
The Station House Hotelは、もと駅舎だった建物がそのまま
ホテルに改装された、ユニークで素敵なホテル。
これまでに何度もヘッドシェフやゲストシェフによる料理教室を
開催しておられます。
アイルランドでは初めて、そして英語でのデモということで、
緊張しましたが、何とか無事に終了することができました。

日本料理というと、寿司以外の料理はアイルランドではまだまだ
知られていないといってもいいくらいです。
日本食レストランも数軒あって、それなりに人気もありますし、
寿司はスーパーでも手軽に買えるようになりましたが、それでも
まだまだ日本料理の親しみ度はかなり低いようです。
アイリッシュが食に対して保守的なことも、大きな理由。
そんな状況で、日本料理に興味を持って参加くださる方が
どれだけあるのか、正直言って不安ではありましたが、
20名以上の参加者があり、皆さん熱心に聞いてくださいました。

当日のデモのメニューはアイルランドでなじみの食材を使って、
出来るだけシンプルな料理にするようにこころがけました。
また日本式のご飯の炊き方、だしの取り方など、基本的なことを
しっかりとおさえ、応用もきくようにしました。
デモの内容は、基本として、
 ○ご飯の炊き方
 ○だし(昆布と鰹)の取り方
 ○照り焼きたれ
 ○胡麻和え衣
 ○白菜の漬物
を準備してから、料理を仕上げました。
主菜を二種類、鴨のくわ焼き風と鮭の照り焼き、
副菜は大根とセロリのサラダ、ほうれん草とインゲンの胡麻和え二種。
 これにわかめと大根の味噌汁、炊きたての白いご飯を添えます。
主菜をどちらか一品と、副菜を二品。それに味噌汁とご飯、漬物で
理想的な『一汁三菜』の献立になります。
バランスのとれた食事の理想のかたち『一汁三菜』は、まさに
私が伝えていきたい家庭料理の姿。
そんなことから、私の日本料理教室は『ichi-Ju san-Sai』と
いう名前にしようと思っています。

日本料理をアイルランドでアピールするポイントは、ヘルシーさと
見た目の美しさ、シンプルな料理法、だと考えています。
今回のデモでは、料理をすることの方に気を取られて、
そのあたりをしっかり話すことができなかったのが反省点。
英語が日本語のように自然に出て来ないのは、ある程度
仕方ないのですけれど、もっとしっかり、情報を頭に叩き込んで
おかなくてはいけませんね。

でも、照り焼きタレなどは簡単に作れて、作って保存しておけば、
あとの調理はとてもシンプルなこと、さまざまな食材に応用が
きくことなどを伝えられたのはよかったと思っています。

鴨のくわ焼き風は、フランス料理でも鴨との相性がいいお酒の
ポートを使って、醤油と合わせることで簡単に和風にアレンジ。
鴨に欠かせない葱もスプリングオニオンを添えました。

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盛り付けには和食器を使いましたが、中にはこちらの量販店で買った食器もあり、大根のサラダを持った鉢はアイルランドの陶芸家の作品です。
大根の新鮮な白と、マスタードドレッシングの黄色が、明るい若草色によく映えます。
最後に参加者の皆さんにも試食をしていただきましたが、反応はとてもよかったです。

私にとっても学ぶことの多い、アイルランドで初めてのに料理デモでした。
こういう機会をいただけたことに感謝、そしてこれからもどんどんこういう機会が持てたらと思っています。
撮っていただいた写真がこちらにたくさんアップされていますので、よかったら見てみてください。


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Commented by ぼのぼの at 2012-03-10 06:36 x
参加したかったです!「一汁三菜」は、日本に行くたびに、やっぱりいいなぁ~と思います。参加された、アイリッシュの方々にも好評で、よかったですね!これからもどんどん日本食広めてくださ~い。。田舎では、日本食レストランもない状態ですので(笑)
Commented by happytable-eire at 2012-03-10 10:34
☆ぼのぼのさん、ありがとう。
また5月にもKildere のイベントでデモをさせてもらえそうなので、
お知らせしますね。
「一汁三菜」の素晴しさを広めたいです。
Commented by yumi at 2012-03-13 02:36 x
アイリッシュの方々に日本の家庭料理が彼らの台所に根ずくようこれからもがんばってください。
先日グラナダの5星ホテルで洋風懐石をたべてきました・!! 7コースに7種類のワイン。 ワインの選択が一番印象に残ったんですが 一つ驚いたことは スズキの一品が出たとき 説明が乾燥したかつおをスモークしてとったソースというところで !ダシ!という日本語がでました。要するにかつをだしなんです。!旨み、わさび、についで!だし!がシェフの単語に加わったんですね。日本食はすごい。
先日イギリスの2星シェフが昆布をスープに使ってるのみたし。
わたしとしては スズキには昆布だしの方があうと思いますが こちらのシェフたちが日本食品にとてっも敏感になっているのがうれしいですね。
Commented by happytable-eire at 2012-03-13 04:03
☆yumiさん、ありがとうございます。
英国やスペインに比べると、アイルランドはかなり遅れていると思います。
でも「だし」「うまみ」と言った言葉は、国際的にも通用するようになって
きましたよね。
少しずつですが、日本の味と香りは必ず受け入れられると思っているので、
がんばりますね。
by happytable-eire | 2012-03-04 23:59 | Workshops | Comments(4)