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愛蘭土の林檎の木の下で

granna.exblog.jp

雑草というなかれ

昨年初めて摘んで大ファンになった、ワイルドガーリックの季節が
またやってきました。
昨年はたまたま行ったリフィー川沿いの土手で見つけたのですが、
あそこまで行くのはちょっと遠いなぁと思っていました。

近所に住む女性で、以前は料理を教えていたことがある方と
時々お話しするのですが、毎年ブラックベリーを摘み行くと
聞いたのを思い出し、彼女なら知っているかと思って、
数日前に顔を見た時に聞いてみました。
「この辺ではどこに行けばワイルドガーリックが摘めるか
ご存知ですか?」
「昨日行ったのを何で知ってるの?山ほど摘んで来たばかりよ」
というわけで、彼女が教えてくれた場所は、HowthのDeer Park。
いつも魚を買いに行く途中にあります。
雑草というなかれ_e0149801_2137918.jpg

ゴルフコースとホテルへと通じる道へ曲がって少し進むと、
ワイルドガーリックが道の脇にびっしり生えていました。
まさに春になって急に元気になった雑草のような状態。
かなり大きく伸びたのもありましたが、場所によっては、
まだ柔らかそうな若い葉が、道端を埋め尽くすように生えています。
ほんの5分ほどで袋いっぱいになりました。

さっそく作ったのは、昨年と同じ、餃子とペストソース。
昨年作ったペストソースは、冷凍のがつい最近までありました。
あまり強いバジルの香りは好きではないので、わたしにはこちらの
ペストの方がお気に入りです。
今年はたっぷり摘んだので、野菜替わりにもいろいろ使ってみました。
グリーンピーの付け合わせに、ミント代わりに加えたのも良かったし、
昨日作ったフィッシュパイのメインの具の下に、アンチョビと炒めて
敷いたのもいいアクセントになりました。

私は小さい頃から、雪が消える頃に祖母の裏庭に顔を出すふきのとうや
土筆が楽しみでした。
ゴールデンウィークは田舎の山へ山菜摘みと竹の子掘りに行き、
佃煮や塩漬けなどにするのを手伝いました。
季節が変わるにつれ、ふき、せり、山椒の実、梅、茗荷、イチジク、
柿、栗、みかんなど、祖母の庭には楽しみが次々とありました。
ふきや山椒の実の佃煮、梅干、イチジクのジャム、干し柿など、
季節のものを保存食にすることを、私は自然に学んでいたのでしょう。

アイルランドの人たちもそういう感覚を大切にしていると思います。
ここにいる間は、アイルランドの季節の楽しみを思いっきり体験
したいと思っています。

(更新が遅くなりましたが、これは約1週間前のことです)
by happytable-eire | 2011-04-19 23:59 | ・Irish and others