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愛蘭土の林檎の木の下で

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やたら炒飯


今日のお昼は残り物のご飯で炒飯にしました。
具は卵と紫蘇の実の塩漬けのみ。

やたら炒飯_e0149801_2575658.jpg多めの油を引いた中華鍋でふんわりといり卵を作り、まだ半熟の時に温かいご飯を入れて、卵をからめるようにして
よく炒め、最後に紫蘇の実を加えて、お醤油を鍋肌にたらしてもう一度炒めて出来上がり。
あっさり和風炒飯です。
ふんわりと紫蘇の香りがして、シンプルに食べる方がおいしい。
この紫蘇は、夫が兄のところからもらってきてくれた紫蘇についていた実を塩漬けしておいたもの。
まだ実が若かったので、軸から外していないのもあります。

子どもの頃、実家が商売をしていたので、夏休みなどは
父が昼食を作ってくれることもよくありました。
定番は炒飯、というか焼き飯。
父は食いしん坊でお料理もなかなか上手でした。
父のレパートリーの一つがこの紫蘇の実の塩漬けの入った焼き飯。
うちでは「やたら」と呼んでいました。
毎年夏になると、大きなコーヒーの空き瓶に入った紫蘇の実の
塩漬けが田舎から送られてきました。
紫蘇の香りとプチプチとした食感がおいしいのです。
父が作ってくれた「やたら」の焼き飯はバターを使っていたので、
どちらかというとバターライス。
バターと「やたら」だけで、とても香りがよくて食欲がすすみます。
白ごはんにふりかけて食べるのももちろんおいしいのですが、
炒めても香ばしくておいしいのでした。
今思うと、「やたら」という呼び方は「やたら」たくさんできる
ことから来ていたのではないかと思います。
紫蘇の実ってほんとうにたくさんつきますよね。
ただ、「やたら」が京都の言葉なのか、うちの田舎の丹後地方の
言葉なのか、それも今はよくわかりません。
ネットで調べて見ると「やたら漬け」という山形のお漬け物がある
そうですが、それは紫蘇だけでなく、いろいろな野菜と紫蘇の実を
漬けたものです。

今年はほんの少ししかなかったので、これでなくなってしまいました。
とにかく、私の中では紫蘇の実の塩漬けは「やたら」であり、
夏の思い出の味なのです。
by happytable-eire | 2009-11-11 23:59 | ・Japanese