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愛蘭土の林檎の木の下で

granna.exblog.jp

フランスのパン

この前はお菓子でしたが、フランスの食で忘れてはいけないのが
パンのこと。
日本では昔、バゲットのことを「フランスパン」と呼んでいて、
私はその「フランスパン」が好きでした。
今のバゲットと比べたらずっと日本風だったと思いますが、
小麦粉と塩だけの、クラストがかたいバゲットのほうが
ふわふわの食パンよりも私は好きだったのです。
あごが痛くなるほど噛みごたえのある、でもクラムはしっとりした、
私好みのバゲットが買えるパン屋さんが、今では日本にもたくさん
できましたね。
バゲット、バタール、フィセル、カンパーニュ、クロワッサンなど、
すっかりフランス語そのままの名前で定着していますが、
当時はフランスパンと言えばバゲットだったのもおかしいですね。
十代の頃に初めて食べた、神戸の『ビゴの店』のバゲットは
衝撃的においしいと思ったし、京都に10年ほど前にできた
『ル・プチメック』は家からも近く、焼き色がしっかりした
バゲットがとっても好きでした。
この店は外国人にも人気が高く、フランスに行ったことのある人が
本場のバゲットの味だと言っていました。

フランスのパン_e0149801_3183215.jpgそんなわけでフランスでパンを食べるのはとても楽しみでした。
滞在していたお家の隣が村のパン屋さん。
たくさんは売ってないけれど、ディスプレイもとってもおしゃれ。
この店ではクロワッサンを買いましたが、かなり大ぶりで柔らかくてふわっとした感じ。さくっとした香ばしさはなく、残念ながら
特別においしいということはありませんでした。
最近は日本のおいしいパン屋さんのクロワッサンだと生地の層がさくさくしててバターの香りもしっかり。それと比べるとかなり普通の感じ。
ただバゲットは平均しておいしかったし、お友達お薦めのBio(オーガニック)の粉を使ったバゲットは特別においしかった。
こういうシンプルなパンは粉とテクニックで味が決まるので、さすがだと思いました。

今まで訪れた国でパンがおいしいと思ったのはオーストリア。
短い滞在でしたが、種類も豊富でどれを食べてもおいしかったのが
印象に残っています。
パンはその国の人たちの主食だし、それぞれの国でできる小麦に
合わせたパンが焼かれているのでとても興味があります。
それにしても、今や日本の製パンの技術やパンの種類は世界一かも、
と、フランスのパンを食べて思いました。

フランスのパン_e0149801_3145415.jpg

by happytable-eire | 2009-09-16 23:55 | Travel