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愛蘭土の林檎の木の下で

granna.exblog.jp

黒トマト



黒トマト_e0149801_9214448.jpg先日のマーケットでちょっと珍しいトマトを見つけました。
色が独特の深い色をしていて、他のに比べて圧倒的に実が大きい。
ほとんどのが熟れすぎているのか、実が柔らかそう。
初めての食材はとにかく知っておきたいので、できるだけ実がしまってそうな小さめのを1個選んでレジへ。
例のお兄さんが「これは美味しいよ〜、○○Noirと言う名前だよ」と
教えてくれたのですが、”Noir”の部分で、「あ、なるほど、黒か」と納得したら前の部分を忘れてしまいました。
帰って調べてみると、日本ではまさにそのまま黒トマト、英語では
"Ananas Noir Tomato” と “Anais Noir tomato” と出てきましたが、
お兄さんが言ってた名前とはちょっと違うような気がします。

この黒トマトはロシア原産だそう。ロシアというのはものすごく意外です。
普通は熟れてくるとともに赤い色素のリコピンが増え、緑の色素
クロロフィルは減少するのですが、これは熟れてもクロロフィルが
減少しないのでこういう色になるのだそうです。
補色である赤と緑が混じると黒になる、というわけですね。
でも、黒と言っても彩度の低い緑と赤が混ざったような感じです。

素材を味わうにはシンプルに食べるのが一番。
薄切りにして上質のオリーブオイルと塩をふりかけただけのシンプルな
サラダで食べてみました。
実が柔らかく、酸味と甘みのバランスがよく、香りもさわやかで、
ほんとうにおいしいトマトでした。
アイルランドへ来てから、トマトだけはオーガニックのでも
美味しいと思ったことは一度もなかったので、これには大満足。

でもこのトマト、ビックリするようなお値段でした。
1キロあたり9ユーロ、ちょうど手の平におさまるくらいの大きさで
1個2.7ユーロもしたんです。
値段を聞いた時にはちょっとビックリしたけれど、エンドウ豆を
おまけしてもらったので、ま、いいかと思って買いました。
確かに日本のネット上でも、小さいのでも1個500円くらいしています。

日本ではあと2〜3週間もすれば露地栽培の旬のトマトが
でまわるようになりますね。
丹後の田舎の家の近くで自然栽培の野菜を作っておられる青木さんの
トマトは、ほんとうにおいしかったなあ。
そんなことを思い出すと、夏のギラギラとした太陽が恋しくなってきました。
by happytable-eire | 2009-06-15 23:55 | About food