愛蘭土の林檎の木の下で

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Chiristmas Baking 2013

タイトルに“クリスマス“が続いてしまいました。
もう半月以上前のことなんですが、自分の覚え書きとして
書いておこうと思います。
時期がずれて間抜けですが、ご容赦を。

ご存知のように、敬虔なカトリックの国アイルランドでは、
クリスマスは一大行事。
11月の声を聞くと、すっかりクリスマスムードが高まり、
お店にもクリスマスものが並び始めます。
私のような宗教観のない者にとっては、
「ああ、またクリスマスか・・・」というのが正直なところ。
子どもも大きくなってしまったのもあって、こちらへ来てからは、
クリスマスが楽しみどころか、最近は苦痛にさえなっています。
クリスマス商品がこれでもかと並び、プレゼント商戦が
繰り広げられて煽られるほどに、白けた気分になってしまいます。

クリスマス用の焼き菓子は、これだけ市販のものが並んでいても、
やはり自分で作るという人もまだまだ多いようで、
お店にはドライフルーツのコーナーが設置されたりもします。
一昨年は体調がよくなかったのもあって、完全にパスしましたが、
私もやっぱり自分で焼かなくちゃ、という気分になります。
ただ、ミンスパイは好きなので、安さにつられてつい買ってしまいますが。

昨年のクリスマス前には2年ぶりにシュトーレンを焼きました。
以前にも一度シュトーレンのことを書きましたが、
あの時は自分が講習したレシピで作ったものでした。
昨年のはなんと、ビーガンバージョンのシュトーレン。

12月半ばに、FacebookのLA在住のお友達が紹介されているのを
見ました。
ビーガンレシピだったのですが、とても作りやすそうだったので、
興味がわきました。
シュトーレンといえば、たっぷりのドライフルーツはもちろん、
大量のバターを使うのが通常ですが、これはココナッツオイル
などを使っているので、とてもヘルシー。
先日来、近くのSUPERQUINN で見かけて気になっていた、
オーガニックのココナッツオイルを買ってきて、さっそく挑戦。

そして焼けたのがこれ。
生地もしっかりしていて、ココナッツオイルも主張しすぎず、
とても奥深い味わい。
元のレシピに、自家製のオレンジピールを加えたり、
菜種オイルの代わりにヘーゼルナッツオイルを使ったり、
アレンジはしましたが、それも成功でした。
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発酵時間も含めて、たった3時間ほどで焼けてこの出来なら、
私が使っていた、サワー生地とイーストの二段仕込みのものとは
比べ物にならない簡単さながら、大満足。
以前の記事でも書きましたが、私が目指すシュトーレンは、
京都の山奥、京北町の「ベッカライ・ヨナタン」のもの。
天然酵母や有機素材を使った滋味深い味にはかないませんが、
これもかなり後をひくおいしさでした。
この後、年末までに3回焼いて、日本にいる娘にも届けました。

そして、もうひとつのクリスマスベーキングは、やっぱり
ミンスパイ。
実は11月頃からバタバタしていたので、ミンスミートの仕込みを
すっかり忘れていたのであきらめていたんです。
クリスマスの数日前になって、9月に仕込んだCrème de Cassisを
思い出しました。
もうとっくに3ヶ月は過ぎているので、そろそろ漉して
熟成させなければなりません。
漉して残ったブラックカランツの実をどうしようかと考えていて、
ふと思いついたのが、これにドライフルーツを加えて、
ミンスミート代わりに使おうということでした。
ブランディーで漬けていたので、アルコール分はたっぷり。
適当にレーズン、オレンジピールやアーモンドを加えて、
ミンスパイを作ってみたら、大当たり!
ホンモノのミンスパイとは言えないかもしれませんが、
ベリー感がさわやかで、私好み。
ついつい食べ過ぎてしまうおいしさでした。

写真はクリスマスの朝に、姉のところへ持って行く前に
大急ぎで撮ったもの。 
あ、パウダーシュガーを振るのをすっかり忘れてた。

こうしてクリスマスも無事に終わり、2013年が幕を閉じました。
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by happytable-eire | 2014-01-14 23:59 | Baking | Comments(0)

クリスマスイヴのおでん

年も明けた今頃に”クリスマスイヴ”なんてタイトルを入れてしまいましたが、
中身はおでんの話です。
昨年のクリスマスは、とても穏やかで暖かな日だったのですが、
前日はひどい嵐でした。
不安定な天気が続いてはいましたが、特にイヴの日は朝から雨と強風。
クリスマスプレゼントをまだ買ってなかった息子は、
その中を出かけなければならず、びしょ濡れで帰ってきて
クリスマスに悪態をついていました(笑

夕方近くなって、急におでんが食べたくなりました。
およそクリスマスらしからぬのは承知の上でしたが、
大荒れの天気のせいで、ほっこりと温まるものが食べたくなったのです。

前々日に街へ行った息子に買ってきてもらった大根と豆腐もある。
前日にお節料理用のかまぼこの試作をした時に残った白身魚のすり身もある。
大根は滅多にないほど新鮮でおいしそうだし、卵、じゃがいももあるので、
この嵐の中、買い物にも行かなくてもいい --- よっしゃ、決まり!

というわけで、もう6時近かったのですが、俄然やる気がわいて、
とうとう始めてしまったわけです。
こちらへ来てからは、おでんを作るのは大仕事。
美味しい練り物がないので、それを作るところから始めるからです。
手の空いている時に練り物を作っては冷凍しておいて、
いい大根が手に入った時を見はからって作るので、ひと冬に一度がいいところ。
今回のように思い立ってすぐ、というのは初めてでした。

限られた時間で美味しく作るには、手際良く調理しなければいけません。
まず昆布と鰹、いりこで出汁をとるのと、大根の下ゆで、
こんにゃくの下準備を同時進行。
厚揚げ用の豆腐の水切りもします。

出汁を合わせて味をととのえ、とりあえず大根とこんにゃくを炊き始めます。
骨つきの鶏肉もあったので、それも加えました。
そしてゆで卵も作り、加えてゆきます。
これでゆっくりと煮る必要のあるものは完了。あとはことこと煮るだけ。

そして厚揚げを揚げ、できたらそのまま加えます。
ここらでじゃがいもも加えて、ことこと。

次は練り物作りです。
今回は少しだけ玉ねぎの刻みを加えて揚げました。
そしてそれもおでんに加えて、ことこと。

もう全部がいい感じになったあたりで、里芋を加えて、さっと。
8時頃にはしっかり味も染み込んでいたのですが、
夫と息子が友人宅のサンタさんの手伝いに駆り出され(笑
鍋カバーをかけて保温しておいたので、さらに味が染み込み、
冷え込むクリスマスイヴのおでんも、またオツなものでしたよ。
翌日はドーンと重たいクリスマス料理が控えていたので、
そういう意味でもよかったかも。
見かけはとっても地味ですが、短時間で仕上げたわりにはおいしく、
やろうと思ったらこんな時間でできるやん、ということもわかりました。

というわけで、今月の和食のワークショップでは、
おでんにトライしてもらおうかなと考えています。
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by happytable-eire | 2014-01-13 23:59 | ・Japanese | Comments(0)

2014年 お正月

昨年末はバタバタしているうちに年も明け、あっという間に10日。
クリスマスのこともすっ飛ばしてしまいましたが、とりあえず年始のごあいさつです。

私のアイルランド生活も5年を過ぎ、こちらの生活を綴ろうと始めたこのブログも
6年目に突入しました。
更新回数はどんどん減ってしまっていますが、ここでの食や料理については
ますます充実してきています。
昨年は自宅のキッチンを場に、ワークショップや食の会などをスタートし、
仕事も外へと広がり始めました。

和食が無形文化遺産に登録された今、日本の食文化を見直そうという風潮も生まれて、
ますますの追い風を感じています。
2014年も今年の干支の馬のように力強く駆けぬけたいものですが、
さてさて、どこまでからだが持つか?
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年の初めはお節料理で幕開けー と言いたいところなのですが、実はこの料理は
8日にいただいたものです。
昨年末にはお節料理のワークショップを開催し、参加者の皆さんと一緒に
一日かけてお節作りをすること2回。
うちはニューイヤーは恒例のウエストコークの兄のところで過ごすので、
日本のお正月らしいことは、うちへ戻ってからになります。
今年は例年より早く、2日には戻ったのですが、家族が皆忙しくて、
揃って食事をすることがなかなかできず、やっと揃ったのが8日だったと
いうわけです。

どちらにせよ、年明けにわが家のお節料理を作るつもりだったのですが、
希望もあってワークショップをもう一度、7日に開催した時に作ったものです。

今回のワークショップでは、こちらで手に入る食材で作ることにこだわりました。
なので、敢えて黒豆やごまめなど、ここでは買えないものははずして、
できる範囲でのお節でした。
食材を試す必要があったので、試作も含め、昆布巻などは5〜6回は作ったかな。
また、最近の市販のおせち料理にはよく入っているローストビーフや鴨などは
ここでは市販のものが簡単に手に入るので、そういうものもはずしています。
あくまでも、ここで買える食材で、家庭で作る料理でのお節です。

日本から持ってきた、とっておきの漆の二段のお重に詰めたのは、
<一の重 >
    白花豆の甘煮
    鶏の松風、市松風
    スモークサーモンの昆布漬け大根巻
    海老の酒煮
    だし巻き卵
    かぼちゃの栗きんとん
    柿入り紅白なます 
    菊花ラディッシュ
    昆布巻かまぼこ

<二の重 >
    干し杏の昆布巻
    筑前煮(鶏肉、蓮根、牛蒡、人参、手綱こんにゃく)
    里芋の白煮
    ターニップの煮物
    飾り人参
 
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ただ写真をとってみて感じたのが、一の重は紅(朱)と白の色が多く、
締まりがないこと。
ここに黒豆が入るとぐっと締まっただろうなあ、と。
やっぱり黒豆って、そういう意味でもお節には欠かせない特別なものですね。

特に変わった料理もないのですが、少しだけ説明を。
白花豆は、ここではButter beansとして、どこでも買えるお豆です。
甘煮にするとふっくら、ほこほこと栗のような食感が、とてもおいしい。

鶏の松風は、京菓子の松風(味噌松風)に見立てた料理。
鶏の挽肉を練って、四角く焼いて甘辛のタレをからめ、切り分けてから
けしの実、青のり、白ごまを付けて市松風に仕立てました。

昆布巻の中身は以前にも作って気に入った、干し杏で。
ドライフルーツの濃厚な甘みと爽やかな酸味が出て、砂糖なしでも十分おいしい。

里芋は最近はアジア食品店ではたいてい買えるようになりました。
日本のものより粘りが少ないですが、逆に痒くなることもありません。
昆布だしに塩と砂糖、みりんを主体に味付けした煮汁でほっくりと炊きました。
白さを生かしたかったので醤油は使っていません。
亀甲に皮を剥くとおめでたい感じもでます。

ワークショップで参加者の皆さんと作った時には、かまぼこは作れませんでした。
試作でとてもうまくいったので,ぜひ作りたかったのですが、クリスマス明けの
悪天候で新鮮な白身魚を入手できなかったのです。
かまぼこを作る材料は鮮度がとても大切で、前にうまくいかなかったのも
魚の鮮度が悪かったのかも。
なので、丸のままのたらかハドックを魚屋さんに注文していたのですが,
入荷しなかったので、どうしようもなかったのです。
手間がかかるので、時間的にはその方がよかったかもしれないのですが、
機会があれば、ぜひワークショップでもやってみたいです。

写真は年末に試作した時に冷凍しておいたものなので、きめが粗く見えますが、
はじめはプリプリの歯ごたえのかまぼこが出来ていました。
板がないのでどうしようかと考えていたところへ、富山在住のFacebookの
お友達が富山のかまぼこの写真をアップされていて、アイディアをいただきました。
富山のかまぼこは、こんな風に昆布で巻いて蒸したものが一般的なのだそう。
富山県は一人当たりの昆布消費量が日本一多いそうで、昆布を使った製品も
とても豊富だそうです。
この昆布で巻いたかまぼこは見た目もいいし、お節にもぴったりだと思います。

ターニップの煮物もワークショップでは作らなかったものですが、詰めた時に
ちょっとすき間ができてしまったのを埋めるために急遽作りました。
隣に置いた里芋の白によく映えて彩りがきれいになりました。

日本にいれば、元旦の遅い朝におせち料理とお雑煮というのが、うちの定番。
ところがお餅を準備していなかったので、わが家のお雑煮と同じの薄いすまし汁に
大根、人参、里芋を入れ、豆腐をお餅に見立てました。
うちは京都なので、白味噌のお雑煮だと思われますが、父が丹後の人だったので、
すまし汁でした。
丹後といっても、地域でいろいろあるようですが。。。

というわけで、わが家の2014年の遅いお正月はこんな風でした。
娘は日本だったので、家族揃ってとはいきませんでしたが、来年はみんな揃って
お正月を迎えたいものです。
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by happytable-eire | 2014-01-10 23:59 | ・Japanese | Comments(0)