愛蘭土の林檎の木の下で

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2012を振りかえる

例年のように今年もWest Corkの兄のところに来ています。
一年の終わりの今日は、昨夜の嵐が嘘のように見事に晴れて、
気持ちの良い一穏やかな日です。
お客様を迎えての年越しパーティーの準備もひと段落ついて、
暖炉の前に座って、ここの井戸水でいれたおいしいミルクティーを
飲みながらの贅沢なひととき。
年の終わりにこんな時間を持てることは滅多にありません。
せっかくなので、静かに今年を振り返ってみました。

今年の一番大きな動きは引っ越しでした。
京都からダブリンへ移って2軒目の家で3年半、居心地よかったのですが、
息子の大学に遠すぎるので、思い切ってダブリンの南へ移りました。
新しいところが見つかるまでが、思ったより大変でしたし、
実際の引越しも大変でしたが、今の家もすっかり気に入っています。
何よりキッチンが使いやすくなったので、料理にかける時間も増えました。
毎日のパンを焼いたり、保存食を作ったり、より丁寧な暮らしを
実現することができたように思います。

でもこの2ヶ月の間に起こったいくつかの出来事に惑わされて、
今年は何もいいことがなかったかのように感じていたのですが、
こうして振り返ってみるとそれは大きな間違いでした。
プライベートなことは控えますが、料理仕事に関しては、
今年は多くの新しい挑戦がありました。

日本料理のデモやフランスでのワークショップを実現でき、
私にとって大きな学びになりました。
こちらの食品会社の新商品開発などのコンサルテーションは、
自分の力を確認できた大きな仕事でした。
セカンダリースクールでの料理クラスの仕事も2年目に入り、
男の子たちとのやりとりを楽しめるようにもなりました。
この歳になって、こんな機会に恵まれるということは、
本当にありがたいこと。
私が忘れていたのは、まさに感謝の気持ちでした。
私を信じて仕事をくださった人たちに感謝します。

このブログを始めたのも4年前の新しい挑戦でした。
今年はたったの28回の更新しかできませんでしたが、
それでも待っていてくださる皆さん、ありがとうございました。
来年はもう少し更新を頑張るつもりです。
写真だけをFacebokやTwitterにアップすることも増えていますので、
良かったらそちらでもどうぞ。

A Happy New Year 2013!
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by happytable-eire | 2012-12-31 23:59 | Life in Ireland | Comments(4)

Christmas 2012

アイルランドでのクリスマスも、何と5回目となりました。
結婚以来、クリスマスを日本で迎えたのと海外で迎えたのが
半々くらいかと思いますが、2008年以来はずっとこちら。
ところがクリスマスのことをブログに書いたのは、2008年と
2009年だけでした。
かたくなに?伝統を守るアイルランドなので、クリスマスの新鮮さは
徐々に薄れてきています。
それでも必ずやって来るクリスマス、今年も姉の家で祝いました。

いつも当日はいろいろと手伝いますが、前菜と付け合わせ野菜を
すっかり任されたのは、今年が初めて。
前菜はほぼ毎年、エビのカクテルのようなものなのですが、
ちょっと凝ってみようと、カニを選びました。

うちから車で南に15分ほどのDalkey のBullock Harbour にある
漁師小屋みたいなところで、ストーンクラブと ロブスターを
買うことができます。
その近くに住む友人に教えてもらって以来、その新鮮さと安さに、
大ファンになりました。
市価に比べたら安いとはいえ、さすがにロブスターは高級なので
まだ買ったことはありませんが、ストーンクラブは驚く安さ。

クリスマス前に友人の息子さんが訪ねてきてくれた時にも
ごちそうしたかったのですが、天候のせいか2日連続で品切れ。
クリスマスイヴになって、やっと買うことができました。

海につけてあるかごから出して売ってくれるのですが、
もちろん、カニは生きたまま。
このカニは日本でよく食べられるタラバガニとは違い、
爪が大きく発達した、名前通り石のようにかたい甲羅が特徴。
主に爪を食べるので、爪だけ取って海へ返すこともあるようですが、
私は甲羅に詰った身が甘くて旨味もあって、とてもおいしいと思います。
おまけにカニ味噌も、メスの持つ真っ赤な卵もおいしい。

これまでの経験で、おじさんに教えてもらった通り20分茹でると、
かなり茹で過ぎになるので、今回は時間も短めに、そして蒸してみたら、
身がしっとりと、甘みもより残っていい感じです。
蒸し上がってから身をきれいに取り出すのがひと仕事ですが、
料理のためにはここが頑張りどころ。
殻が堅いので、肉たたきで殻を割りながらの作業。
殻の破片が入らないようにするのが、一苦労ですが。

せっかくなので、マヨネーズも自家製にしました。
サンフラワーオイルとオリーブオイルを混ぜた油で軽めに仕上げ、
レモン汁も加えて、酸味もしっかりめ。
あとはグレープフルーツとコリアンダーのみじん切りも加えて、
クラブサラダに仕上げました。
サラダリーフ、セロリ、アスパラガス、ラディッシュで飾り、
トーストをスティック状にして添えました。
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ターキーとハムは姉と一番上の甥っ子が仕上げてくれました。
よくあることなのですが、ターキーは焼き過ぎ、ハムも茹で過ぎ。。。
ハムは茹であがってからローストするので、火の入れ方には
よほど気をつけないとバサバサになってしまいます。
素材自体はいい物なのに、本当にもったいない。
またターキーの皮と身の間にスタッフィングを詰めるなど、
手が混んでいるのに、肉にまったく塩気が効いてなくて、
グレービーも味がしない。英語ではまさに”bland”
鳥の料理は特に塩気が決め手だと思うんですけどね。

私が担当した野菜はベビーポテトのロースト、
パースニップとローストガーリックのマッシュ、
芽キャベツをベーコンとブラックプディングでソテーしたもの、
セロリのマスタード炒め、蒸し人参のタイム風味の5品。
セロリは歯ごたえを残すようにさっと炒めたり、
パースニップはマッシュにするなど、味と食感にバリエーションを
つけたつもり。

皆、おなかいっぱいになり過ぎて、クリスマスプディングはパス。
今年は12月に入ってから体調が良くなったので、いつものように
ミンスパイやシュトーレンなどのクリスマスベーキングが
できなくて、ミンスパイはM&Sのですませてしまいました。

今年はこんなクリスマスでした。
ほとんど休眠状態で、本当に気まぐれ更新のブログですが、
見てくださっていた皆さん、ありがとうございました。

良いお年をお迎えください。
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by happytable-eire | 2012-12-28 23:59 | Life in Ireland | Comments(0)