愛蘭土の林檎の木の下で

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南フランスでのんびり

時間が経つのはアッという間で、フランスからダブリンに戻って2週間、
寒さに震える毎日です。
7月だというのに、今年はどうしたことか、気温がまったく上がりません。
先日なんて、夜の気温が8℃なんてこともあって、フリースまで着込む始末。
日本の夏まっただ中にいらっしゃる方には、想像もつかないことでしょう。

フランスでのワークショップが終わって、そのまま『La Maison Yoshimi』に
滞在して、しばしの休暇を楽しんでいました。
そんな中、家の主であるちさとさんが、村の親しい方を招いて、
ちょっとしたパーティーを開かれました。
お客様は6名、私たちを加えて8名のこじんまりしたもの。
ちさとさんは陶芸をやっておられて、彼女の展覧会に先駆けて、
作品のお披露目の意味もあったので、大皿以外の小鉢や取り皿は、
ほとんど彼女の作品と日本の古い食器を使わせていただきました。

ちょっとつまめるお料理を数品、私が準備することにして、
あとはワインとその他の飲み物。
せっかくの機会なので、和風のフィンガーフードにしてみました。
急な話だったので、ゆっくり買い物にも行けなかったので、
ワークショップの食材の残りなどをうまく使って、なんとか見栄えのする
料理が出来ました。

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まず、トマトの酒マリネ。
プチトマトを湯むきして、砂糖をまぶしてしばらく置き、酒を加えて
冷蔵庫でよーく冷やしておきます。
お猪口に入れて、アペリティフとしてお出しすると喜ばれる一品です。

黒大根を薄切りにして軽く塩をして、しんなりさせたものに
ブリーや山羊のチーズ、カニステックを巻きました。
また一口ずつのスプーンに、素揚げして出し汁につけておいた、
ナスとスイートポテト。
出しにも生姜をきかせ、針生姜も添えました。

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超簡単で、意外な美味しさだったのが、モッツァレラチーズの塩麹漬け。
小さいサイコロにして、柚子こしょうをちょこっと添えて。
フレッシュのモッツァレラを小さく切って、塩麹をまぶして数時間置くだけ。
適度な塩味がつき、食感もソフトになって、食べやすい。
柚子こしょうがぴりっときいて、おしゃれなおつまみになりました。

あとは一口サイズのサバのそぼろ寿司と炒り卵をのせたお寿司。
ラディッシュの甘酢漬けを添えて、彩りも奇麗に。

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最後はそばのサラダ風。ひじき、キュウリの千切り、大根おろし、
チャイブを添えて、すりごまをたっぷり加えたダシをかけて。
夏らしく、さわやかな締めくくりです。

フランス人って、ワインをがぶがぶ飲むイメージがありますが、
実際のところ、そんなことないようです。
皆さん、適当なところで水にかえたりしてますし、
飲むペースだってゆったりしています。
アイリッシュの方が、ずっと飲む量が多い事を再確認。

この村は田舎の村ではありますが、何やらおもしろく、
スイス人やイギリス人なども住んでいて、コスモポリタンな村です。
この日のお客様は村の人たちですが、普段はパリに住んでいて、
この村にセカンドハウスがあって、休暇に来ている方、
私のワークショップのレシピをフランス語訳してくれた方も
(彼女は英語が堪能なベルギー人)みえました。
村でギャラリーを営む、アーティストもいらしてました。
パリ在住の男性は音楽家で、地元の子供たちと一緒に、
ハンドベルを使ったイベントを開催されてました。
手に手にベルを持った子供たちが、ベルを鳴らしながら
村の広場に集まってきて、それはそれは可愛くて賑やかでした。

6月24日の夜は、"Fête de la Saint-Jean"(聖ヨハネのお祭り)という、
夏至の夜に大きな火を焚いて、前の年からの厄除のハーブの束を
燃やすというイベントがありました。
日本でも古いお札を燃やすのと似たような習慣で、人間ってどこの国でも
同じようなことを考えるものなんですね。
村の広場に集まった皆さん、踊り出すのかと思いきや、ただただ静かに
火が燃えるのを見つめていました。

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また、この日の昼間には、村の女性と一緒にセントジョンズワートの
小さな黄色い花を摘みました。
この日の昼12時に花を摘んで、オリーブオイルに漬けて9日間太陽にあて、
抽出した赤い色のオイルは火傷にいい薬になるというのです。
真夏の太陽のエネルギーをいっぱい吸収した花のオイルですから、
それだけでも効きそうな気がします。
夏空の下、彼女の庭で黙々と小さな花を摘むだけで、暑いけれど、
癒されるような時間でした。
中世から続く村で、古くから伝わるお祭りの日に居合わせられて、
まるで別世界にいるような気分になりました。

この数日後、パリへ移動したのですが、そのことはまた、この次に。
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by happytable-eire | 2012-07-18 23:59 | ・Japanese | Comments(4)