愛蘭土の林檎の木の下で

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Mince Pie 2011

ああ、もう12月だなあと思ったらあっという間にクリスマス。
師走の慌ただしさはどこも同じですが、日本の区切りのお正月よりも、
アイルランドの区切りのクリスマスは一週間近く早いせいで、
余計に12月を短く感じるのかもしれません。

さてクリスマスといえば、必ず焼くのがミンスパイ
昨年使った一年熟成のミンスミートがまだ少し残っていて、
さらに熟成が進んでいたのですが、今年は新しいバージョンに挑戦。
先日テレビでやっていた、英国の料理研究家Nigella Lawsonの
クリスマス料理の番組で見たミンスミートにヒントをもらいました。

まず、フレッシュのクランベリーと砂糖を鍋に入れて火にかけ、
クランベリーがはじけてきたら、ミンスミートを加えました。
割合も適当でしたが、クランベリーはかなり酸っぱいので、
混ぜてから甘さを調整。ポートも少しだけ加えました。
いつものミンスミートより甘さも控えめで、クランベリーの酸味が
さわやかです。
生のクランベリーを使っているので、まったりと熟成していた
ミンスミートにフレッシュ感が加わって、とてもいい感じ。
これはなかなかうまくいきました。

元のNigella Lawsonのレシピでは、クランベリーを煮たところに
ドライフルーツやスパイス、お酒もたっぷり加えますが、
熟成させることなくそのまま使う即席のミンスミートです。
興味のある方はこちらでチェックしてみてください。

今年はミンスパイの生地もひと工夫。
アーモンドの粉とシナモンを加えてみたのですが、これもなかなか
うまくいって、さっくりと軽い仕上がり。
シナモンはほんのりと香りますが、もう少し多めに加えても
いいかもしれません。
ただ水を加え過ぎて生地が少し柔らかめだったので、のばした時に
扱いにくく、焼き上がりがかなり不細工。
でも、先日うちでお茶した時に食べてくれたアメリカ人の友人が、
これまで食べた中で最高においしいミンスパイだと褒めてくれた
ので、味で勝負はできたようです。

クランベリーを混ぜなかった、二年熟成のミンスミートの方も、
王道のおいしさ。
実は時々、様子を見てはお酒を加えたりしていたので、
甘さだけでなく、大人の味です。
家族にも両方とも大好評でした。

e0149801_12123873.jpg思えば昨年は11月末から大雪で、12月の前半はほとんど家に閉じこもり切りでした。
一旦消えた雪も、クリスマス前に再度降り、買い物も大変だったし。
今年は今のところ暖かすぎるほどの冬ですが、クリスマスは確実に3日後。ホワイトクリスマスにはなりそうもありません。

さて今年のミンスパイは、写真で見てもやっぱり不細工ですが、私は特にお気に入り。
先日、マーケットで買ったばかりのアンティークのお皿に並べてみたのですが、色と図柄がちょっとクリスマスっぽい?
裏のマークから調べて見ると、50〜60年くらい前のもののようです。
このところ、フリーマーケットで古いキッチンツールやテーブルウェアを捜すのが楽しくなっています。
また、ぼちぼちと登場させますね。
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by happytable-eire | 2011-12-21 23:59 | Baking | Comments(0)

タタン風アップルケーキ

タルトタタン(Tarte Tatin)は有名なフランスのお菓子。
フランスのロワール地方でホテルを経営していたタタン姉妹が
失敗して焦がしかけたアップルパイをひっくり返して出したのが
評判になったとか言われていますが、これも諸説あるようです。

私はキャラメル味が大好きで、りんごがしっかりキャラメライズ
された甘くてほろ苦い味は、ツボにはまります。
ただ本当においしいタルトタタンにはめったにお目にかかれません。
タルト地(パイ生地のこともありますが)がりんごとしっくり
なじんでなかったり、生地がべっとりしてたりしたらもう最悪。
そんなわけで、数年前にふとやってみたのが、タルト地をケーキに
することでした。
これが大成功で、それ以来はタタン風アップルケーキとして、
京都でやっていた料理教室でも講習したことがあります。

りんごをいい具合に焼きながら、しっかりキャラメライズするのは
けっこう難しいのですが、私はそれもオーブンでやってしまいます。
キャラメルソースを作って型に流し、そこに大きく切ったりんごを
しっかり詰めてバターを散らして焼き、りんごがしっかり焼けて
から、その上にバターケーキ地をのせて焼きます。
焼いて一日置くとりんごとケーキがよりなじみますが、
焼きたてにアイスクリームを添えて食べるのも、いいものです。

ただ、このケーキを作る時は生食用のりんご(eating apple)を
使わなくてはいけません。
日本では紅玉を使っていましたが、こちらのクッキングアップルは
火が通るととぐずぐずになってしまうので適しません。
先日、Granny Smithというりんごを使って作ったら、クッキング
アップルほどではありませんが、かなり形が崩れてしまいました。
おかげで種類の違うりんごで焼き直しするはめになりました。
日本でもGranny Smithが手に入ると、料理によく使いましたが、
食べるにも酸味がおいしくて、お気に入りのりんごでした。
もちろん、型くずれしたのはもう一度しっかりつぶして煮て、
ビン一杯のキャラメル味のアップルソースとなりました。
パンケーキに添えたり、お肉のソースとしても使えそうです。

そうそう、これを同じレシピで柿でやってみたことがあります。
柿とキャラメルソースの組み合わせが、私は結構いけると思った
のですが、教室ではあまり評判は良くなかった記憶が・・・
やっぱり、これはりんごが一番かもしれません。

今回は丸型で焼きましたが、エンゼル型で焼いてもいいです。
りんごが型にいい具合におさまり、生地への火通りもよく、
私はよく使いました。

このケーキ、キャラメルの苦みとりんごの酸味で、まったく
甘ったるさがないのですが、実はキャラメルソースにたっぷりの
砂糖が使われています。
そうは見えないところが怖いのですが、スイーツはやっぱり心を
癒してくれますよね。
濃いめのミルクティーをいれて、幸せなお茶の時間になりました。
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by happytable-eire | 2011-12-04 23:59 | Baking | Comments(2)

栗と大根

11月の間、せっかく調子が戻っていたブログの更新でしたが、
カメラの故障でまた滞ってしまいました。
アップされないままでいた記事を使うつもりでしたが、それも
なかなかで・・・
先週、壊れたカメラを修理に持っていきました。
そしたら、修理に200ユーロはかかり、直すだけの価値はない、
とはっきり言われてしまいました。
お気に入りのカメラなのでショック・・・
直す価値があるかどうかを決めるのはあくまでも私なのですが、
日進月歩のデジタルの世界、3年落ちのカメラを高額かけて直すのは、
一般的に言って「無駄」ということなのでしょう。
日本では3万円も出せば、同程度の性能のカメラが買えるのかも
しれません。

あきらめきれずにいますが、こんなところへ救いの神が現れ、
友人がデジタル一眼レフを貸してくれました。
一眼レフが私でも使いこなせるかどうか、買う前に試してみたら、
ということで、現在、Canon D7が手元にあります。
私の腕には過ぎたカメラですが、さすがにクオリティの高い
写真が撮れます。
今は試行錯誤中で、自分の撮りたい感じに撮れるようになるには
まだまだですが、少しずつつかみつつあります。
ここまでレベルの高いカメラは私には必要ありませんが、
使いやすい一眼レフが欲しいなあと思っているところです。

一眼レフを借りて10日ほどになりますが、はじめは設定の関係で
撮った写真がパソコンにインポートできず、設定し直してもらって
使えるようになったのが、まだここ数日。
このところ忙しかったのもあって、ゆっくり写真を撮る時間もなく、
やっと落ち着いて撮った写真を初披露です。

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友人がマーケットで見つけて買ってきてくれた栗で栗ごはんを炊きました。
先月、フランスでのデモンストレーションでは、栗は炊き込まず、
調理済みの栗をキノコと一緒にだしで炊いて、混ぜご飯にしたのですが、
やはり生栗で炊くと風味がぜんぜん違います。

昨年も栗ごはんを一度だけ炊いたのですが、その時はスペインから
持って帰った栗を使いました。
すごく楽しみにしていたのに、実はあまりおいしくなかったのです。
栗は小粒で甘いのですが、日本の栗よりアクが少なく、
その分風味が足りないように感じました。
栗ごはんにした時に、甘みの裏にちょっと感じる青臭さのような独特の香り、
それが栗ごはんの魅力だと思うので、物足りなさを感じたのかもしれません。

でも、この栗は違いました。
皮をむいている時から、アクが強いと感じていましたが、
炊きあがってみると、お米全体にほんのりと色がつくくらいのアク。
もちろん、皮を剥いたらすぐに塩水につけていたのに、です。
でも実は柔らかくて甘く、風味もたっぷりのおいしい栗ごはんに
なりました。
あんまりおいしかったので、久しぶりにたっぷり二杯、
お替わりして食べたほど。

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おかずの一品はふろふき大根。
Super Valuでとても新鮮な大根が1本1ユーロで売っていて
、思わず2本買ってしまいました。
こんなに新鮮な立派な大根にはめったにお目にかかれませんからね。
スも入ってなくて、ほれぼれするほどみずみずしい。
昆布を敷いたお鍋でコトコト、お箸ですっと切れるほどに柔らかく煮えました。
煉り味噌は、鴨を焼いて北京ダック風にした時に添えた甘味噌の残りを
少しのばして、クルミをすったのを加えてみました。
淡白な大根に、コクのあるお味噌がよく合うこと。
あー、やっぱりこういう料理はほっこりします。
もう12月ですが、秋の味覚、栗と冬らしい大根料理を
堪能しました。
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by happytable-eire | 2011-12-03 23:59 | ・Japanese | Comments(0)