愛蘭土の林檎の木の下で

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Chapter One

ちょっと忙しい日が続いているうちにあっという間に一週間が
経ってしまいましたが、5月19日は私の誕生日でした。
今年はキリのいい歳になったでので、ちょっと奮発してもらい、
アイルランドに5つある、ミシュランガイドの星を獲得している
レストランのひとつ「Chapter One」でランチをしてきました。

こちらへ来て3度目の誕生日ですが、過去2年は運悪く夫が仕事で
アイルランドにいなかったので、二人で食事に出かけられず、
今年こそはと思っていました。
どこにするか決めかねていたところ、Irish Timesについてくる
The Gloss magazineの5月号に「Chapter One」のレビューが
出ていて、それを読んですぐに予約しました。
そのフードライターは「アイルランドで一番スタイリッシュな
レストラン」と評しています。
褒めるだけのレビューもあるので、全面的に信頼したわけでは
ないのですが、以前から気になっていたレストランだったので、
背中を押された格好となりました。
本当ならディナーに行きたいところですが、今回はランチでお試し。

ただ、このレストランのロケーションは、決していいとは言えません。
ダブリンの中でも、ちょっと気をつけて歩きたいようなエリアです。
それでも、これだけ人気があるのにはそれなりの理由があるはず。
ましてや路面に面していない、地下なのですが、一歩店内に入ると、
そこはもう別世界。
古い建物を生かしながらもモダンな造りがシックな雰囲気を醸し出して、
すっと落ち着きます。

ウェブサイトには出ていませんでしたが、ランチにもTasting Menu
がありました。
お店のおすすめ料理を小さめのポーションで全6皿と、食後の飲み物と
小さなお菓子のコースで45ユーロ。
ワインも料理に合わせて選ばれたものをハーフグラスずつという、
ワインテイスティングメニューにしました。
量から考えると割高かもしれませんが、料理にぴったりのワインを
頂けるという意味では、お得なチョイスだと思います。

さて、お料理はこちら。
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Pea soup with creme fraiche dumplings
(エンドウ豆のスープ、クレムフレイシェのダンプリング入り)
エンドウ豆が軽くてさわやか。ダンプリングは、口当たりも軽く、
口の中でふわっととける感じ。

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Parfait of Ardsallagh goats cheese with spring vegetables and olive oil, apple balsamic vinegar
(Ardsallaghの山羊のチーズのパルフェ、春野菜とオリーブオイル、アップルバルサミコ酢のジュレ添え)
山羊チーズのくせを生かしながらも軽い口当たり。まわりに黒く見えるのは、
イカスミで染めたパン粉。これもいいアクセントになっていました。

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Cured organic seatrout, leek and mandarin vinaigrette, hazelnuts and cold pressed rapeseed oil
(サーモンの塩漬け、リークとマンダリンのコンフィのビネグレット、ヘーゼルナッツ、低温絞りの菜種油)
本来はシートラウトなのですが、切れていてサーモンに代替。
風味がしっかりした上質の菜種油ですが、少し重く感じました。

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Haunch of Veal poached in Madeira, Fergusons smoked baconcooked with yeast, watercress puree and sauce blanquette
(マデイラ酒でポーチした仔牛の腰肉、Fergusonのスモークベーコン、
ウォータークレスのピュレと白いソース)
マデイラ酒のふわ〜っと甘い香りがただよって、それだけで幸せな気分に
なりました。
お肉がとろけるように柔らかく、カリッと焼いたベーコンがいいアクセントです。
お肉は低温で17時間ポーチしているそうです。

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Chcolate Mousse with Mandarin powder and gelée
(チョコレートムース、マンダリンのジュレとパウダー添え)

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Chilled fermented plum consommé with lemon shortbread and crème fraiche ice cream, apple balsamic vinegar meringue
(発酵させたプラムの冷たいコンソメ、レモンショートブレッドと
クレムフレイシェのアイスクリーム、アップルバルサミコ酢のメレンゲ)
このデザートは絶品でした。発酵させているせいか、酸味の中にも旨味があり、
甘みとのバランスが絶妙。
アイスクリームのボートになっているショートブレッドも、メレンゲも、
ちょっと酸っぱく、さまざまな酸味のハーモニーでした。

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Tea/Coffee – Petit Fours
(紅茶/コーヒー マカロン3種-ミント、レモン、柚子、
Jamson のダークチョコレート、オレンジジェリーミルクチョコ)
マカロンは軽さに欠け、ちょっと残念でしたが、チョコレートは贅沢なおいしさ。
このレストランの建物が、1780年にJamson whiskey を創立した
John Jamson所有の建物だったことにちなんでいるのでしょう。
ウィスキーの香りがそのまま閉じ込められていました。
そして、コーヒーのおいしさは最高でした。
私は普段ほとんどコーヒーは飲まないのですが、夫が感動していたので
一口もらったら、こんなにおいしいコーヒーは初めてと思いました。


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あと、とても気に入ったのがこのティーポット。
シェフがフランスの蚤の市で見つけてきたものだということです。
何ともいえない可愛らしさ。これ、欲しい〜

各お皿の量は多すぎずいい感じですが、これだけの皿数を
全部頂いたら、お腹はいっぱいになりました。
さすがにどのお皿も洗練されていて、細かいところまで凝った
食材が使われていますし、旬の食材もふんだんに使われています。

あと、これもとても重要な要素だと思いますがサービスが
とてもよかったこと。きちんとしているのに堅苦しくなく、
お料理の説明などもしっかりしています。

昨年の6月にフランスへ研修旅行に出かけたときのメイン
イベントは3つ星レストラン“Lameloise”での食事だったの
ですが、その時にもサービスの素晴らしさが印象に残りました。
英語での会話ははもちろんOK、身のこなしはスマートでそつなく、
笑顔を絶やさないサービスは好感度抜群。
ついチップをはずみたくなりました。
あれが完璧なサービスというものなのだと知り、これでこそ
ミシュラン三ツ星の貫禄なのだと思いました。

実はこの前日にアイルランド訪問中だった英国女王を迎えての
晩餐会がダブリン城であったのですが、その料理を担当したのが、
この"Chapter One" のシェフRoss Lewisでした。
また昨日にはThe Restaurant Association of Irelandの投票でも、
3年連続ベストレストランに選ばれたと発表されました。

私たちがいただいたサーモンは、ひょっとして前日の晩餐会で
使われた食材と同じだったのかも、と思うだけでもちょっと特別な気分。
特別な日にはこんな贅沢もいいものだなあ、と幸せ感もたっぷり
味わえました。
次回はぜひ、ディナーに行きたいものですが、ディナーだったら
3コースでお腹一杯になりそう。
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by happytable-eire | 2011-05-27 23:59 | Life in Ireland | Comments(2)

kombuchaにはまる

このタイトル、日本人がこれを読んだら、ほとんどの方が
「コンブチャ」→「昆布茶」とつながると思います。
私もそうでした。が、その正体はまったく別物だったのです。
で、それが何かというと、実は「紅茶キノコ」。
40代以上の方でないと何のこっちゃ?かもしれませんが、
いまから35年ほど前に日本で大ブームとなったアレです。

わが家はブームを横目で見ていた方だったので実態も知らずに
ここまできましたが、初めてお目にかかったのは、先月訪れた
Cloughjordanの友人宅でした。
彼女はお料理も上手で、ハーブのことも勉強していて、
いろいろな健康情報にも明るい人です。
その彼女が育てて(飼って?)いたので、株分け(?)してもらって
今、うちでも育てています。

紅茶キノコそのものの写真を載せると、ドーンと引かれてしまう
と思うのでやめておきますが、その生成物であるドリンクがこれ。
アイスティーのようで、やや発泡していて、かなり酸っぱい。
リンゴ酢ドリンクが流行ったこともありますが、それに近い
酸っぱさです。
わたしはスパークリングのミネラルウォーターで割っていますが、
もちろんそのままでもいいし、フルーツジュースなどとも
相性がいいので、飲み方はお好みで。
特に朝一番には爽やかでおいしく感じます。

育て方というか、作り方は簡単。
紅茶やその他のお茶に砂糖を溶かし、冷めたところへ菌の株と
前に作った液も少し加え、空気が通る布をかぶせて置いておくだけ。
私は2リットルの紅茶に砂糖を1カップの割合で加えています。
砂糖の量が多いようにも感じますが、発酵の過程で菌のえさと
なって分解されてしまうので、甘みはほとんど感じません。
注意点は、雑菌を増やさないように容器を清潔にすることくらい。
あとは好みの酸味になるまでほおっておくだけです。
私はお湯のタンクのそばに置いているので、一週間もしない内に
十分に発酵して飲めるようになります。
漉して清潔なビンなどに移し替え、そのまま置いておけばOK。
発酵が続くので、発酵を緩やかにしたければ冷蔵庫で保存します。
こちらではヘルスショップで、ドリンクとして出来上がったのを
買うこともできますが、自分で作れば本当に安上がりです。

実は日本で一時ブームになったナタデココも、この紅茶キノコと
似た菌をココナッツジュースで発酵させて成長した部分なんだそう。
知らなかったわー。だから“ココ“と名前がついているものの、
ココナッツの味がしなかったんですね。
私はナタデココをおいしいと思ったことはないのですが、けっこう
あの独特の食感にはまっていた方も多いはず。
紅茶キノコもナタデココも、実態は酢酸菌が作るセルロースで、
セルロースといえば植物性の繊維。
それが食べると便通にいいという所以だったんですね。

と、ここで思い出しました。紅茶キノコに似た物体を・・・
柿酢を仕込んだ時にも、しばらくすると上部に白くてぷよぷよした
不気味な物体ができました。
アレも酢酸菌が作るセルロースだということで説明がつきます。
あー面白い。自然の力ってすごいですね。

飲み始めて2週間ほどになりますが、確実に胃腸の調子が
よくなっています。
成分はほとんどが酢酸で、それにグルコン酸、ビタミンC、
乳駿なども多少含まれているそうですが、いい菌が腸内に増える
から調子がいいのかなと勝手に考えています。

e0149801_7532244.jpgまあ、そんなことははっきり言ってどうでもよくて、
おいしく感じられて、実際に体調がいいのならそれで十分。
まずいけどからだにいいから飲む、というのでは続きませんし、
誰のからだにも合うというわけではないと思うので、
そこは自分のからだで感じるのが一番です。

というわけ、今ちょっとはまっています。
どこまで続くか分かりませんが、しばらくは続きそう。
ただ呼び名がKonbuchaっていうのも、紅茶キノコっていうのも、
どうもしっくりしませんが・・・

あ、それから、キノコというか、この菌の株はどんどん成長します。
もし自分で育てて飲んでみたいという方にはお分けできます。
お近くの方なら、どうぞご連絡くださいね。
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by happytable-eire | 2011-05-15 23:59 | Life in Ireland | Comments(12)

Jus-Rol

火曜日の夜、こちらで素晴らしいコンサートがありました。
『Musicians of Ireland in Solidarity with Japan』。
アイルランドのトラッド音楽界の大物が結集して、日本への
チャリティ目的で開催してくれたコンサートです。
中でも Liam O’Manlaiのファンの私にとっては、トップバッターの
彼が弾き語りで唄った一曲だけでも満足するほどでしたが、
最後は全員集合で彼の「Worry not」を唄うという贅沢さ。
それぞれのミュージシャン達が日本へのツアー経験があり、演奏の
合間には日本と日本人の素晴らしさを語ってくれました。
コンサートの様子はネットでライブ中継されていて、日本では
朝方の時間帯にもかかわらず、多数のコメントが寄せられていました。
20日の日本時間の午後10時から再放送があるそうです。
興味のある方はこちらからどうぞ。

試験を控えた息子はコンサートをあきらめ、私と夫は先に夕食を
食べて出かけたのですが、息子も帰ってきてさっと食べられるように、
チキンパイを作りました。
チキンパイといっても、フィリングは少しずつ残っていた食材ばかり。
玉ねぎ、セロリ、人参、マッシュルームを炒めてチキンストックで
軽く煮て、ランチのサンドイッチ用にローストしたチキンのもも、
シュガースナップピー、アスパラガスも加えて野菜たっぷり。
カッテージチーズとクレムフレイシェでまとめました。
生クリームたっぷりではなく、軽めの仕上がりです。
パセリ、たっぷりのブラックペッパーとナツメッグもすりおろして
香りをつけます。

パイ生地は、先日お買い得で初めて買ってみた”Jus-Rol”の
すでにのばしてあるのがあったので、くるくると生地を広げて
かぶせ、ナイフですっと切り目を入れて、塗り卵をして、
高温のオーブンで20分ほど焼くだけ。
こういう料理を想定して作られているせいか、歯ざわりも軽さも、
ふくらみ具合もちょうどいい感じです。

日本にいた時には、市販の冷凍パイシートを使ったことは
ほとんどありませんでした。
油脂分の質が悪いのでまずく、また膨らみ過ぎるのも嫌で、
買う場合はバター使用の輸入ものを選んでいました。
一度だけ姉に頼まれてクリスマスのミンスパイを焼いた時に、
このメーカーの他の種類を使ったことがあるのですが、
“Rolled”タイプはすでに生地が伸ばしあるので、あまりの
手軽さにこれからパイを生地から作るのをギヴアップしそう。

生地が少しだけ残ったので、ソーセージにくるっとまいて
ソーセージパイにしておいたのも、ランチ用においしく
できました。

使ったのは“Puff Pastrryと呼ばれる層になるタイプ。
“Short crust”という層のない、さっくりした生地のもあります。
また油分にバターだけを使用した、ちょっと高めのも。
やっぱりそちらのほうがおいしいでしょうね。

夫はパイやキッシュが大好きなのですが、生地を作る面倒さで、
私が作る回数はそう多くありません。
でも市販の生地を買って冷凍しておけば、いつでも手軽に作れそう。
「あーいかんいかん、堕落だ〜」という気持ちもあるのですが、
便利さに加えて、味も悪くないとなるとね〜
Jamie Oliverも『30-minute Meal』の番組の中で、生地を作る
価値は感じないって言ってたしなー、と弁解してみる・・・

他にも市販の生地はいろいろあると思いますが、とりあえず
アイルランドなら簡単に買える商品として、これは悪くないです。
手軽に使える、という点ではおすすめです。

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by happytable-eire | 2011-05-13 23:59 | ・Irish and others | Comments(4)

春の味、春の香り

少し前のことになりますが・・・
先日書いたやネトルやワイルドガーリックも春の味ですが、
昨年一昨年の春にも摘んだわらびもまた、春の味。
今年は摘む機会がないままにいたのですが、ウェストコークの
兄を訪れた先々週、犬と散歩に出て道端にわらびを見つけました。
もうこんな時期ですから、ほとんど伸び過ぎていたのですが、
まだ食べられそうなのもあったので、少し摘んで帰りました。

兄は食べられることを知らなかったのですが、興味がわいたらしく、
どうやって食べるかと聞いてきました。
一番なじみがあるのは天ぷらだと思ったのですが、私も天ぷらには
したことがなかったので調べてみると、一旦茹でてから揚げても、
そのまま揚げてもいいようです。
要はどの程度苦みが残るか。
兄は結局、生のまま揚げたけれど苦みも強くなくおいしかったと
電話がありました。

e0149801_23455755.jpgそれなら、と私も初めて天ぷらにしてみました。
思ったよりは苦みがありましたが、まさにこれは春の味。
大好きなたらの芽やふきのとうの天ぷらを思い出しました。
あと、菜の花の菜っ葉の苦みも好きですが、ここにはないもの
ばかり。からし合えとか、食べたいなあ。
春は苦みを取ることが、体を目覚めさせてくれるとか。
それが自然のことなんですね。

春らしいものといえば、なんといっても桜。
意外にこちらでも桜はたくさんあるのですが、ほとんどは
色が濃いめの八重桜です。
日本のようにあっという間に散ることなく、かなり長い期間
花が咲いていて、桜や梅などバラ科の植物の花粉にアレルギーが
ある私にとっては、なかなかやっかいです。
でもアレルギーとはいえ、桜餅の葉っぱや桜の花の塩漬けの独特の
香りは、やはりなつかしい。
調べてみると、桜の花の塩漬けは八重桜で作ることがわかり、
それなら一度作ってみようと思ったのが4月の終わり頃。
こちらのHPを参考にさせていただいて、作ってみました。

e0149801_2346368.jpg近くの並木に何本かある桜の木から、手の届く範囲で七分咲きの花を少し摘ませてもらい(ごめんなさい)、花の重量の20%の塩で塩漬けにします。
今回はお試しで量が少なかったので、小型の漬け物容器を使いました。日本の100均で買ったものですが、重宝しています。
水が上がってきたら軽く絞って、白梅酢がなかったので赤梅酢と漬け汁にもう一度漬け込んで、軽く日に干してから塩をたっぷりまぶしておきます。

アレルギーがあるので、自分で試食をすることはできませんが、塩を落としてお湯を注いで桜湯にしてみたら、なんともいえない桜の香りが広がりました。
色もピンクがきれいに残っています。意外と簡単にできました。


他に春の味や香りでなつかしいのが、筍と山椒。
ちょうど今の時期、田舎の親戚の家の竹林で筍掘りをしました。
堀立ての筍を米ぬかを加えて、大きな鍋で茹でたのがなつかしい。
山椒の葉はちょうど今頃、どんどん出てくる新芽を摘んで、
筍の木の芽和えをよく作りました。
あの清涼感は、他にはない香りです。
京都の家の庭にも田舎の庭から苗を移したので、いつでも
たっぷり使えました。
でも、うちの庭のは実はつかなかったので、5月の終わり頃には
山椒の実を摘みにわざわざ田舎まで行き、刺で手を傷だらけに
しながら摘んだものです。

こうして書いてみると、私に刷り込まれている日本の春の香りは、
全部食べ物と繋がっています。
私にとってはアイルランドで3回目の春ですが、春の香りでは
まだまだ日本に軍配が上がりそうです。
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by happytable-eire | 2011-05-10 23:59 | ・Japanese | Comments(2)

キッチンのニューフェースたち 3 追記

先日、紹介したわが家の新入りさんに書き忘れていたのが
2つもあって、両方とも落としがたいので追記します。

e0149801_4313726.jpg○まずはこれ、憧れのキッチン家電KitchenAid ・・・ではなく、ミニチュアのキッチンタイマー。
使っていたデジタルのタイマーが壊れ、デジタル温度計のタイマー機能を使っていたのですが、どうにも使い勝手が悪い。
キッチンで使っているとうっかり水がかかってしまうこともあり、結局はこういうアナログな物がいいんですね。
どうせ買うなら可愛い物をとこだわっていたら、これというのになかなか出会わなかったのですが、これには一目惚れでした。
キッチンタイマーもいろいろあるけれど、このデザインにはお目にかかったことがありません。
色も気に入ったので即決。
使い始めたら、もうなくてはならないというほど大活躍。
オーブンのタイマーもあまりあてにならないし、ご飯を炊く時の
圧力鍋の時間もいい加減になってたので、これで安心。
やっぱりアナログの方が性に合ってるのかも。

そして、もうひとつがこれ。鋳鉄のオムレツパン。
ハンドルの感じが何ともいいでしょ。
これもマーケットで買った物ですが、小さい割に持ち重りのする
しっかりした造りです。
もうひとつ鋳鉄の同じくらいの大きさのをもっているのですが、
ハンドルも鉄製で短いので、そのままオーブンに入れるには
いいけれど、ハンドルが短いので使いにくいところもあります。
中古ですが油のこびりつきもなく、とてもきれいだったので
買ったのですが、使い勝手が抜群によくて、卵がきれいに
焼けて、気持ちいいほどこびりつきません。

テフロン加工のフライパンははじめはいいけれど、どうしても
加工がはげてくるし、IHヒーターのせいか、フライパンはどれも、
一年もたつと底が持ち上がる(底の中心が浮いてくる)ので
熱伝導が悪くなります。
こちらで買ったT-faLのは全部そうなってしまいましたが、
このフライパンならその点も心配なさそうです。

なぜこんなお気に入りなのに紹介し忘れたかというと、2点とも
あまりにもしっくりとわが家のキッチンになじんでしまったから、
のようです。

このフライパンは、確実に私が死ぬまで使い続けられそう。
機能だけでなく、デザインやディテールまで気に入る物って
そう出会えないと思いますが、これはそんな感じです。

もう一点、フライパンの下にあるのが新しいボード。
昨年のクリスマスプレゼントもらった物ですが、年末に袋ごと
物入れに押し込んでそのまますっかり忘れていました。
昨日、久々に整理したら出てきたので、これも登場です。
オイルを塗り込んで、ブレッドボードにしようかと思っています。
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by happytable-eire | 2011-05-08 23:59 | Kitchen Gadget | Comments(0)

キッチンのニューフェースたち 3 〜マーケット編〜

わが家のキッチンの新入りさん、以前こここちらで紹介したの
ですが、これだけはどうしても増え続けてしまいます。
今回はマーケットで買ったUsed物編。
たった小一時間でこれだけ増やしてしまいました・・・

ウェストコークの中心地Bantryは兄の家から車で15分ほど。
中心地とは言っても小さな観光の街ですが、銀行、郵便局や買い物には
Bantryへ出かけて、ついでにパブへというのがパターン。
毎週金曜日には街の広場でマーケットが開かれていて、
ちょうど居合わせたので、朝からマーケットハンティングを
楽しみました。
食材だけでなく、雑貨や衣類、靴などのお店も出ていますし、
中には何と鶏や鴨まで。
イースターホリディ中でお天気にも恵まれていたので、なかなかの
賑わいでした。それでも英国のロイヤルウェディングと重なって、
人は少なかったそう。
夫と兄がパブで一杯やっている間も一人で散策していたので、
かなり散財してしまいました。
毎月25日は京都のうちの近くの北野天満宮の市を歩いて、
古いものを探すのが昔から好きだったんです。
買った物はこちら・・・

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○白いホーローのお鍋。
赤いホーローのアンティークのブレッドビンもあったのですが、赤のトーンが気に入らなかったのとちょっと大きすぎたのでこちらに。
この白と取っ手の形が気に入りました。
なかなかの厚底で普通に料理もできますが、大分傷んでいるので、パンケースにしています。

○クリーマーと小さいお皿のセット。
キッチン雑貨の模様が可愛い。


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○アンティークっぽいガラスのお皿。6枚揃っていたので即決。
前から好きで集めていた、日本のガラス器のような感じもあり、和食に合いそう。


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○中心が空いたハート形の焼き型。
ケーキよりは冷菓の型としてこれからの季節に活躍しそうです。


e0149801_225365.jpg○そして大目玉はこのふたつ。
アンティークのフランスMouli製フードミルと英国Spong製ミンサー。
特にアルミ製のフードミルの可愛さに惚れてしまいました。
実際に水煮トマトをつぶすのに使ってみたところ、きれいにつぶれました。小型ですが、ちょっとした量に使うには便利です。
柄に“Baby"と入っているので、離乳食作り用かもしれません。
アルミ製だし、洗いにくいし、機能的にはステンレス製の新しい物にはかないませんが、この形や黄色いハンドルは魅力的。
このフードミルと同じものが日本のアンティーク雑貨屋のネットショップに出ていました。それも驚くような値段で・・・
安く買えたので、とっても得した気分です。

ミンサーはクラシックではありますが今も形はほとんど変わりません。
こちらで買える豚ミンチは脂身が少なく、餃子などにするには
向かないので、これさえあれば脂の多い部分を使うことができます。

田舎の祖母の家にも古い台所道具がたくさんありましたが、
アルミの鍋やお玉、木製の道具には何ともいえない味があって、
特に好きでした。
昭和っぽいホーローのお鍋もお気に入りでした。

今回のラインアップ、眺めているだけでも幸せな気分になりますわ〜
マーケットハンティング、病み付きになりそうです。
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by happytable-eire | 2011-05-04 23:59 | Kitchen Gadget | Comments(2)

林檎を食べて育つ豚

先週、Corkで用事があり、その後West Corkの兄のところにも
寄ってきました。
その時に兄が利用している肉屋さんに連れて行ってもらいました。
その肉屋さんはCork からBantryに向かう道沿いの小さな村
DrimoleagueにあるJohn McCarthy Butcher。
自家育成のお肉を販売しておられます。
豚は林檎園に放牧されているそうで、林檎の季節になると、
木から落ちた林檎をたっぷり食べて育つそうです。
これまでにも何度か、ここの豚肉を使った兄の料理をごちそうに
なっていますが、一度は自分で料理してみたかったのです。
そのために今回は保冷バッグを持って、準備万端で行きました。

そして念願のBellyと呼ばれる骨付きのバラ肉のかたまりを
買ってきたのをスローローストしてみました。
分厚い皮もついたまま、切り目を入れてもらっています。
塩、黒胡椒とフェンネルをすり込み、オリーブオイルをまぶして
天板に入れ、サイダーを注いで75℃のオーブンに入れただけ。
そのまま出かけたので、オーブンに入っていたのが約8時間。
一旦取り出してオーブンを高温にしてから戻して、皮(crackling)が
カリカリになるまで焼き上げます。
兄がごちそうしてくれた時と同じ豚を同じように焼いてみたのですが、
さて・・・

お肉はしっとり柔らかく、塩気もいい加減で満足ですが、
皮がカリカリになったのはほんの一部。
翌日、兄になぜうまくいかなかったかを聞いてみたところ、
皮に塩のすり込み具合が足りなかったか、肉の脂身が少なかったか、
ということでした。
また、お肉を冷蔵庫から出して、常温に戻る前にオーブンに入れて
しまったのもよくなかったかも。
うーん、まだまだですね。

焼く前に肉そのものの匂いがとても強いと感じましたが、
焼いてもその強いフレーバーはそのままのしっかりした味。
バラ肉なのにほとんど脂身がなく、健康に育っているのが
わかります。
豚肉が苦手な人には豚くさく感じられるかもしれませんが、
そのワイルドな味が魅力です。

林檎の薄切りをバターでキャラメライズしたのを添えて、
出てきた脂をまぶして焼いたカリカリのローストポテト、
パースニップのローズマリーロースト、グリーンピース、
紫キャベツと林檎を柔らかく煮たのも添えました。
グレービーも添えて。
最近はお肉を食べる量が自然に減っていますが、たまには
こういう料理をガッツリ食べたくなります。

私はついつい、お肉もスーパーで買うことが多いですが、
先日話したアイリッシュの友人は、近所の肉屋で買うようにしていると
言っていました。
品質の確かな肉屋さんが見つかれば、ぜひそうしたいものです。
今回、1キロ程の塊でしたが、値段は何と5ユーロちょっと。
値段を聞いた時、間違いかと思ったほどの安さでした。
John McCarthy Butcher、さすが兄のおすすめだけありました。
林檎を食べて育つ豚、なんて想像するだけでもおいしそうじゃ
ありませんか?

翌日は残った骨と軟骨と皮でとったスープでラーメンにしました。
一旦冷まして固まった脂を取り除いたので、こくはあるのに
さっぱりしたスープが絶品。
残っていたお肉と中国野菜のターツァイも添えて、贅沢なラーメン。
骨も皮も無駄なく食べられて、豚さんの命をいただいて感謝、という
気分になりました。

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by happytable-eire | 2011-05-03 23:59 | ・Irish and others | Comments(2)

ついに!Nettle Soup

長—いイースターホリディがついに終わります。
休み中、雨降ったっけ?と思うほど、好天が続きました。
ちょっとお天気がいいからとBBQに呼ばれても、寒いから
食べるのは家の中で、なんてことも多いのですが、今日の友人宅
でのBBQでは一日中、庭で過ごしました。
さすがに冷えてきたなと思ったのはもう6時も過ぎた頃。
本当にお天気に恵まれたアイルランドの春です。

この休み中は用事が多くて、ゆっくりパソコンの前に座ることが
なかなかできずにいました。
たまっていたネタを遅ればせながらアップします。

先日訪れたエコヴィレッジの菜園で摘んで来たネトル(イラクサ)で、
念願のスープを作りました。
このスープを始めて食べた時のことをブログに書いたのが、
もう2年前のこと。
ネトルなんて雑草なのでそこいら中にあるし、いつででできそう
なものですが、素手で触るわけにはいきません。
厚手のゴム手袋が必要です。
わざわざ新しいゴム手袋を買って車に積んでおいたのですが、
それもいつの間にか車の掃除に使われてしまい、ネトル摘みに
使うことはありませんでした。

前にこのネトルスープのことを書いた時に、京都の友人から
イラクサと言えば子どもの頃に読んだお話に出てきて以来、
どんなものかと思っていたというメールをもらいました。
それで私も思い出して調べてみると、アンデルセンの 「白鳥の王子」で、
主人公の王女さまが、白鳥に姿を変えられた11人の兄の魔法を
解くためにイラクサからとった糸で着物を編むというお話でした。
イラクサを摘み、それを足で踏んで糸を取るので、王女さまの
手も足も焼け付くように痛むのですが、その友人はイラクサを
知らなかったので印象に残っていたそうです。
日本語の「じんましん」の「蕁麻」というのはイラクサのこと
らしいですが、痒いというよりは痛いですからね。
必ず近くに生えているドックリーフという草を揉んでその汁を
つけると痛みが治まるというのを、今は知っていますが、
初めて触った時の痛みは忘れることはできません。

全体をおおっている細かい毛がとげになっていて、さわると
痛みを起こす成分がでてくるらしいのですが、火を通したり
乾燥させると大丈夫です。

e0149801_19261685.jpgネットで検索するとスープのレシピもたくさん出てきますが、今回は友人が教えてくれたように作ってみました。
玉ねぎ1個とにんにく1片を刻んでをバターで炒め、そこへ茎をとったネトルを両手にいっぱいくらいと、
じゃがいも2個を加えてチキンストックで煮ました。
柔らかくなったらブレンダーにかけて、牛乳でのばして出来上がり。生クリームがあれば、もっとこくが出たかも。
じゃがいもの量も少なかったか、軽めのサラッとしたスープになりました。

独特の風味がありますが、これが何とも滋味深い味。
豊富なミネラル分から出てくる味なのでしょう。
何やらほっとするおいしさです。
今回はネトルの風味を生かすためにシンプルに作りましたが、セロリや人参など、いろんな野菜と合わせたらまた違った味わいになると思います。
野菜の一種として使ったらいいんですよね。
うん?じゃあ、和風にしてもおもしろいかも。
これはまたの機会に。

ネトルはハーブティーとしてもよく飲まれていて、特に花粉症や
消化器系にいいと聞きます。
日本ほどではありませんが、こちらでも花粉症に悩まされている
というのはよく聞く話です。
最近、お店をやっている日本の友人がネトルティーを扱いはじめて、
「おなかに優しい、落ち着く飲み物」と表現していました。
私も今、残りのネトルを干しています。
干してしまった方が扱いやすいような気がしています。
スープももちろん、干したものを使ってもいいそうです。

日本でもイラクサは自生していますが、アイルランドなら街中でも
そこいら中に生えています。
でも食用にする時には、できるだけ人の通らないところで、
葉っぱと先っぽの柔らかいところを摘んでくださいね。
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by happytable-eire | 2011-05-02 23:59 | ・Irish and others | Comments(2)