愛蘭土の林檎の木の下で

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アイルランドのエコヴィレッジ Cloghjodan

この週末、土曜日にはTullamoreで行なわれた東日本大震災への
チャリティイベントのお手伝いに行き、そのあとはCo. Tipperary
のCloghjordanへ行って来ました。
ここにはアイルランド初で唯一のエコヴィレッジがあり、
20年来の友人夫婦がマイホームを建設中です。
夫が彼らのキッチンのセッティングを手伝っていたので、
そこへ私も合流したわけです。

友人夫婦は昨年の夏に近くの家に引越し、建設の準備をすすめてきました。
そして2ヶ月ほど前に工事が始まり、今は内装の工事中。
あと一ヶ月もすれば入居の予定です。

私は手伝うこともないので、村を案内してもらってきました。
このエコヴィレッジは、元ファームだった土地を買い上げ、
コミュニティ内でできる限りのエネルギーや食料の自給を
目指して建設されました。

エネルギー面では、アイルランド最大規模のソーラーシステムと
産業廃棄物のウッドチップを燃料とするボイラーで温めた湯を
ヴィレッジ内のすべての家に給湯するシステムが備え付けれられています。

またコミュニティで運営する牧場、農場などでできた野菜、卵、
牛乳などが配給されます。
まだ入居が始まって間もないので、システムが完全に整うには
もう少し時間がかかるようですが、うまくまわるようになれば
理想的な環境が整っています。

e0149801_5485420.jpg友人がヴィレッジ内を案内してくれましたが、誰もが自由に使える菜園には苺や林檎、さくらんぼ、ベリー類の木がたくさんあって、収穫の時期を迎えたら、好きなだけとっていいそうです。
ちょうど林檎の花が可憐に咲いていました。
もちろん自分で野菜を育てるのも自由。本当にうらやましい環境です。

帰りにはお土産として、その牧場で取れたオーガニックの牛乳、
その牛乳から作ったリコッタチーズをたくさんいただきました。
絞りたてでパスチャライズもしていない生乳のおいしさは最高です。
飲むと体にすっと自然にしみこんでいくような気がします。
サラッとしているのに、料理に使うとしっかりした強い味が出るのも
自然な状態ならではのことなのかもしれません。

また菜園の隅っこに生えていた野生のロケット(ルッコラ)もたくさん
摘んできました。
さっと茹でて胡麻和えにしてみたら、しっかり濃い味でとっても
おいしくて驚くほどです。
生だと辛みが強すぎてサラダ向きではありませんが、茹でると
辛みが抜けて、甘みを感じるほどです。

実はこのヴィレッジで東日本大震災のチャリティイベントとして
「Japanese Meal Night」を企画しています。
まだ日は未定ですが、ヴィレッジ内の広いダイニングのお宅を
お借りして、私が作る和食を食べていただき、その収益を寄付します。
その時にはできるだけここのヴィレッジ内の新鮮な食材を使いたいと
考えています。
この野生のロケットのおひたしもメニューに加わるかも。

余談ですが、Cloghjordanからの帰り、自動車道に出るまでの途中、
Moneygallという街を通りました。
実はこの街は来月、米大統領オバマ氏の祖先の出身地ということで、
彼の訪問が予定されています。
通りに面したほとんどの家でペンキの塗り替えがされていて、
歓迎ムード一色。
イースターホリディの一日を費やしてペンキ塗りに励む人々の姿は
ほほえましいものでした。
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by happytable-eire | 2011-04-25 23:59 | ・Japanese | Comments(4)

雑草というなかれ

昨年初めて摘んで大ファンになった、ワイルドガーリックの季節が
またやってきました。
昨年はたまたま行ったリフィー川沿いの土手で見つけたのですが、
あそこまで行くのはちょっと遠いなぁと思っていました。

近所に住む女性で、以前は料理を教えていたことがある方と
時々お話しするのですが、毎年ブラックベリーを摘み行くと
聞いたのを思い出し、彼女なら知っているかと思って、
数日前に顔を見た時に聞いてみました。
「この辺ではどこに行けばワイルドガーリックが摘めるか
ご存知ですか?」
「昨日行ったのを何で知ってるの?山ほど摘んで来たばかりよ」
というわけで、彼女が教えてくれた場所は、HowthのDeer Park。
いつも魚を買いに行く途中にあります。
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ゴルフコースとホテルへと通じる道へ曲がって少し進むと、
ワイルドガーリックが道の脇にびっしり生えていました。
まさに春になって急に元気になった雑草のような状態。
かなり大きく伸びたのもありましたが、場所によっては、
まだ柔らかそうな若い葉が、道端を埋め尽くすように生えています。
ほんの5分ほどで袋いっぱいになりました。

さっそく作ったのは、昨年と同じ、餃子とペストソース。
昨年作ったペストソースは、冷凍のがつい最近までありました。
あまり強いバジルの香りは好きではないので、わたしにはこちらの
ペストの方がお気に入りです。
今年はたっぷり摘んだので、野菜替わりにもいろいろ使ってみました。
グリーンピーの付け合わせに、ミント代わりに加えたのも良かったし、
昨日作ったフィッシュパイのメインの具の下に、アンチョビと炒めて
敷いたのもいいアクセントになりました。

私は小さい頃から、雪が消える頃に祖母の裏庭に顔を出すふきのとうや
土筆が楽しみでした。
ゴールデンウィークは田舎の山へ山菜摘みと竹の子掘りに行き、
佃煮や塩漬けなどにするのを手伝いました。
季節が変わるにつれ、ふき、せり、山椒の実、梅、茗荷、イチジク、
柿、栗、みかんなど、祖母の庭には楽しみが次々とありました。
ふきや山椒の実の佃煮、梅干、イチジクのジャム、干し柿など、
季節のものを保存食にすることを、私は自然に学んでいたのでしょう。

アイルランドの人たちもそういう感覚を大切にしていると思います。
ここにいる間は、アイルランドの季節の楽しみを思いっきり体験
したいと思っています。

(更新が遅くなりましたが、これは約1週間前のことです)
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by happytable-eire | 2011-04-19 23:59 | ・Irish and others | Comments(6)

お豆腐ができた!

先日のお豆腐作りの失敗の理由が何だったなのか気になったので、
気持ちが冷めないうちに再挑戦。
今回は見事においしいお豆腐ができました。

これまでにも市販の豆乳を使って何度か挑戦してきましたが、
どうしても口当たりのいいお豆腐ができず、食感は別にしても、
味も今ひとつ大豆の風味がありませんでした。
e0149801_1124828.jpgでも、できたのは大豆から作りました、って感じのお豆腐です。
数日前にやったばかりで、手順はもうよくわかっていたので、スムーズにできました。
炊いた呉(大豆をすりつぶしたもの)を絞って、豆乳とおからに分ける時は、どうなるかとはらはらでしたが、きれいな豆乳が出てきてひと安心。
豆乳を75℃まで温めて、にがりを打ってしばらくすると凝固します。
それを布を敷いた型に入れて重しもして固めるのですが、半分はざるに入れて重しはお皿一枚だけの軽いものにし、残り半分は四角いマーガリンの空き容器に穴をあけたのに入れて、重しもしっかりしてみました。
15分ほどしたら、マーガリン容器に入れたのは、布ごと取り出して水にさらし、にがりをぬきました。
ざるの方はそのまま水にさらさず、ざる豆腐にしました。

ざる豆腐の方は、にがりのくせは残りますが、水にさらすことで
味が抜けないので、豆腐の濃い味が楽しめましたし、
型に入れたのはすっきりした味わいです。
型のは重しをしっかりしたので、厚みが出ませんでしたが、
こちらの方が食感もつるっとした感じになります。
しっかり木綿豆腐です。

夕食にはざる豆腐を冷や奴でいただきました。
こちらで買えるお豆腐は、冷や奴で食べたいほどおいしいのが
ないので、本当に久しぶりでした。
なんというか、ちょっと青臭さがあって爽やかな味。
いかにも作りたての新鮮さも感じます。
柚子胡椒だけで食べるのがおいしかったです。

贅沢をいうと、もう少し大豆の甘みが欲しいところですが、
これは多分に豆そのものの持つ甘みからくるのだと思うので、
いろんな大豆を試すしかないですね。
今日使ったのは250グラムの大豆とにがりを大さじ1杯弱。
豆はたいてい500g入で売っているので、ちょうど2回分。

大豆は昨日から水に浸けて、大豆をミキサーにかけるところから
型に入れるところまでで小一時間かかりますが、満足度は大きい。
これから夏にかけて、登場回数が増えそうです。

今日もまたたくさんのおからができました。
足が早いので、すぐに冷凍にしましたが、冷凍にしていても
臭いを吸いやすいので、あまり長期保存はできません。
これからおからを使ったレシピもいろいろ試していきます。

余談ですが、おからって結構やっかいな産業廃棄物だそうです。
水分もあるので重いし、すぐに腐るし、大量に出るし・・・
豆腐屋さんではおからも売っていますが、大した量ではありません。
最近はいろいろ工夫もされて、数年前はおから入りこんにゃくが
流行っていましたね。
おからをバイオ燃料に再利用にするという話も聞きますが、
まだまだ十分な利用には至っていないようです。

そこで最近は新しい技術と製法で、おからのでない豆腐も登場
したそうです。
大豆を丸ごと使う方が栄養価も高いでしょうし、味も濃いとか。
次回、帰国した時には、この大豆丸ごとを使ったお豆腐を食べて
みたいと思っています。

それにしても、前回の失敗はなぜだったのでしょうね。
水に含まれる成分のせいかと思いましたが、今回も同じ水を使って
成功したので、それだけではなかったようです。
違いといえば、前回は大豆が古かったのと、大豆の浸水時間が
かなり長かったこと。
玄米は発芽する時に、酵素ができたりするそうですが、
大豆にもそういうことがあって、凝固しやすくなった、とか?
これからどんどん暖かくなるので、浸水時間にはいちおう
気をつけることにしたいと思います。
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by happytable-eire | 2011-04-13 23:19 | ・Japanese | Comments(4)

豆腐作りとおから

先日、食品のストックを整理していたら、ずいぶん前に買った
大豆が一袋出てきました。
あと先考えずに、それをざっと洗って水に漬けてしまいました。
大豆を見た途端、「豆腐を作ろう」と思い立ってしまったのです。
翌日、ネットで豆腐の作り方を調べて、必要な木綿の絞り袋を縫い、
豆腐作りに取りかかりました。

1日水に浸けた大豆をミキサーでどろどろの状態にします。
水を加えて火にかけて約10分間、弱火で火を通し、木綿袋に
入れて絞れば豆乳ができて、袋にはおから残る・・・はずでした。
ところが出てくるのは豆乳ではなく、茶色がかった液体。
なんで????
そして袋の中にあるのは、見かけは豆腐というよりはまさにおから。
でも豆乳を絞ってないわけだから、タンパク質分たっぷりのおから、
というか、おからの混ざった豆腐というべきか。

以前、豆乳を絞らないでそのまま固めて豆腐にするというのも
聞いたことはありますが、どう考えても舌触りはざらつくだろうし、
豆腐作りをするなら、おからができるのも楽しみだった私には
そんなことは考えてもいませんでした。
ところが図らずも、にがりを入れる前に凝固してしまったのです。

にがりを入れることなく固まったということが、どういうことか、
はっきりとは分からないのですが、材料ににがりと同じ働きが
あったということしか、考えようがありません。
大豆以外には水しか使っていないのですから、水に含まれていた
ということでしょうか。

私は凝固剤としてにがりを準備していましたが、にがりの主成分は
塩化マグネシウムや塩化カルシウムなどミネラル、他にも豆腐の
凝固剤としては硫酸カルシウムや硫酸マグネシウムなどが使われる
そうです。
確かにここの水は日本の水よりもカルシウムの含有量は高いので、
電気ポットにはカルシウムが白くこびりついてきますし、
ガラス器などを濡れたままほっておくと、白いあとがつきます。
お茶や料理に使う水は、BRITAのフィルターを使っていて、
その時もフィルターを通した水を使ったのですが・・・

とにかく、栄養たっぷりのおからを無駄にするわけにはいきません。
さっそく炊いたおからは、久しぶりでおいしかった〜
こちらでは豆腐は買えてもおからまではありませんからね。

小さい頃から母が炊いてくれるおからが大好きでした。
母はいつも、「おからは安いけど、具が高うつくわ」
と言っていたほど、具だくさんでした。
私は特にねぎがたっぷり入っているのが好きで、自分で
作るようになってからも、1cmくらいに刻んだネギをたっぷり
入れます。
火を止めてから加えて、余熱で火が通るくらい、やや歯ごたえが
残るくらいで仕上げるのが好きです。
初めにおからをごま油でよく炒めてから煮ると、香ばしくて
おいしいです。

あとはおからクッキーにしてみました。
おからを電子レンジにかけて、水分を飛ばしてパラパラにして、
小麦粉と同量を使いました。
ティーパックの紅茶を使って、紅茶入おからクッキー。
小麦粉だけよりもしっかりした食べごたえがあっていいです。

副産物のおからでも十分楽しめたのはいいのですが、やっぱり
メインの豆腐造りを成功させなければなりません。
また大豆を買ってきて、再挑戦してみます。
次も同じことになるようなら、何かいいやり方を編み出さないと
いけませんが、こういうのも楽しみたいと思います。
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by happytable-eire | 2011-04-08 23:59 | ・Japanese | Comments(2)