愛蘭土の林檎の木の下で

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ききココア

昨日の記事ではCOCOA ATELIERの紹介をしましたが、
あれだけチョコレートがおいしいのだから、材料の質が高い
のは間違いないと思います。
となると、ココアパウダーも比べてみたくなりました。
実際、作ったホットココアはとてもおいしかったのですが、
味はミルクや砂糖の質や量でもぐんと違ってくるので、
際立った違いがわかりにくいのです。

ふとお茶やコーヒーなどをしまっている棚を見たら、
いつも使っているGREEN & BLACK’Sのココアパウダーが
まだ残っていました。
あと、ホットココアを手軽に作りたい時に使っている
Tesco Fair Trade Organic Instant Hot Cocoaもあるので、
3種類で味や香りを比べてみました。
「きき酒」ならぬ」ききココア」というところでしょうか。

e0149801_21352128.jpgまずは粉の状態で比べてみると、やはりCOCOA ATELIERのはかなり赤みがかかっています。
何たってExtra Rougeですからね。
そしてきめ細かいのもわかります。
以前、フランスからのお土産でもらったココアは黒っぽくて、苦みも香りもとても強かったのを憶えています。

次に少しだけお湯を注いで、とろっとした状態にして味をみてみました。
COCOA ATELIERのは断然、深みがあります。
驚くほどの差です。
GREEN & BLACK’Sのは苦みも雑味も強く感じますが、COCOA ATELIERのはすっきりとしていて、あと口がいい。

そのあと少しだけお砂糖を加え、最後にミルクを加えて
それぞれ味を比べてみましたが、やはり口当たりがよく、
深みを感じるのがCOCOA ATELIERのでした。
チョコレートもおいしいはずだ。

GREEN & BLACK’Sのチョコレートが好きなので、ココア
パウダーも買っていたのですが、ここまで差があるとは
ショックでした。
そしてインスタントのにいたっては、もう比べようがないほど
おいしくない。こちらには砂糖やスキムミルクがはじめから
入っているので、同じように比べるのはもともと無理だった
のですけれど。

こちらでは、ホットココアと呼ぶよりはホットチョコレートと
呼ぶほうが多いようですが、私は「ココア」のほうが好き。
これは子どもの頃からの慣れでしょうか。
実際、ホットココアとホットチョコレートは同じものなのか、
違いがあるのかは不明。
ホットココアはミルクにココアを加えたのでミルクベース、
ホットチョコレートはチョコレートをドリンクにした感じで、
ココアよりとろりとしているというイメージですが、
どうなんでしょう。
スペインでチュロスと一緒についてきたのは、まさに
ホットチョコレートでした。
チュロスをつけて食べるのですが、どろっとしていて、
でも甘過ぎなくて、本当においしかったな。

それから、こちらでホットチョコレートをオーダーすると、
小さなマシュマロを浮かべてあることも多いのですが、
あれが私は苦手。
すぐに取り出そうとしても、あっという間に溶けてしまって、
変な甘さがでてしまうからです。

やはりちょっと手はかかっても、おいしいホットココアは、
おいしいココアパウダーを使って自分で作るのが一番。
ミルクをたっぷり、お砂糖と塩をほんの少し加えると
甘さが引き立ちます。

寒さもゆるんだとはいえ、まだまだ冷え込む夜には、
寝る前の暖かいココアがおいしい。
ココアにぴったりの、大きくて厚めでぽってりとした形の
カップが欲しくなってきました。
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by happytable-eire | 2011-01-23 23:59 | ・Irish and others | Comments(14)

COCOA ATELIER

ここしばらくの記事に、アイルランドネタがほとんど
ないことに気づきました。
昨年のをずっとさかのぼって見ても、後半は和食ネタ
ばかり。
食生活が特に和風に傾いたというほどではないのですが、
こちらへ来て、日本では日常の食になりにくかった
ロースト料理などがより日常になり、記事ネタとしての
価値観が下がってきているのかもしれません。
『愛蘭土』発ブログとしてこれではいけないと、
反省の意味も込めて、今日はアイルランドを代表する
最高級のおいしいものを紹介します。
COCOA ATELIERのチョコレートです。

e0149801_2393453.jpg昨年9月に友人から手みやげでいただいたのが出会いでした。
その後、記事にする間もなく日本へ発ってそのままになっていたところ、同じ友人から今度はココアパウダーをいただき、紹介するのにいい機会になりました。
このお店は、街中のDrury Streetに昨年7月にオープンしたばかりのチョコレートショップです。
お店は間口も小さく、うっかり通り過ぎてしまうほどですが、
この数ヶ月ですっかり人気のお店になっているようで、
クリスマス前に行った時には、小さなスペースが人でいっぱい
でした。

e0149801_23115288.jpgというのも、肝心のチョコレートの上品なおいしさといい、おしゃれなディスプレイといい、ポッシュな雰囲気がちょっと他にはない感じ。
(poshとは、ちょっと気取ったとか、お金持ち風のという意味で、この言葉がぴったりの感じです)
また、箱や袋やラッピングもすっきりしたデザインでとても洗練されたイメージ。
そして、トリュフを初めて食べた時には感動しました。
大きさが3cm角、厚さは1cmくらいのやや小さめで、繊細な味と口溶けが素晴らしい!
飾りもソルトは粗塩をぱらっと振ってたり、
アールグレイは小さな花びらと、とても上品でシンプルながら、アーティスティック。

ココアの容器もごくシンプルなびんに、深いピンク色の
ラベルが印象的です。
ココアパウダーでホットココアを作ってみました。
Extra Rougeとあるだけあって、赤みがかかった色。
味は苦みが少なく、いい香り。
カカオマスは原産国によって、色も香りも違うようです。

街へ買い物に出た時、夫にも教えておこうと店に連れて行ったら、
クリスマス用にと一箱買ってくれました。
16個入りで15ユーロくらいだったと思います。
あのサイズで1個あたり約1ユーロというのは、こちらの
チョコレートの価格としては破格に高いんです。
クリスマスのファミリーディナー後に出したのですが、
私が期待したほど味の違いをわかってくれた人は少なく、
ちょっとガッカリ。
それならひとりで食べればよかった・・・

Butler'sなど大手の老舗から、フードイベントなどで
出店しているような小さなアルチザンタイプまで、
アイルランドにもさまざまなチョコレートメーカーが
ありますが、COCOA ATELIERのチョコレートは、
まさに職人が作る味、という感じ。

日本でも、そろそろヴァレンタインフェアが始まりますよね。
国内外のトップショコラティエや海外の有名ブランドまで、
世界中のチョコレートが勢揃いする日本では、1個300円、
500円もするチョコも珍しくありませんが、私はそこまで
出す気にはとうていなれません。
(もちろん、いただいたらありがたくごちそうになりますが)
1個1ユーロ程度が、私にとっては納得がいく最高の価格、
かもしれません。

お店のHPは残念ながら、ずっと閉じられているようです。
9月には、わずかながら見られるページもあったのですが。
リンクしても見られないので、こちらにお店の情報を
書いておきますね。

COCOA ATELIER
30 Drury Street, Dublin 2. Tel: 01-6753616

IRISH TIMES掲載の記事 

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by happytable-eire | 2011-01-22 23:59 | ・Irish and others | Comments(2)

キッチンのニューフェースたち 2

ついつい気になるキッチンの道具や雑貨たち。
昨年一度紹介してからも、モノは増え続けています。
私なりのこだわりと収納の問題で厳選するとはいえ、
やはりまだまだ欲しいものはたくさんあります。
今回はこちらでのものだけでなく、海を渡ってきたものも
含めて紹介したいと思います。

e0149801_1563812.jpg○木のサラダボウルとサーバー
ボウルはDublin Food Co-opに出ていた作家さんのスタンドで夫が一目惚れ。
この丸くてポッコリした形と、味のある木目が魅力です。
材料はトネリコ(ash)。独特の模様がおもしろい。
サーバーはセットではなかったのですが、こちらには私が一目惚れして3セット購入。
わが家用と、迫っていたクリスマスのプレゼント用です。
サラダサーバーというと、柄があるのが当たり前だと思っていましたが、このかたちは目からウロコというほど新鮮でした。
柄がなくても十分に役目は果たし、柄が邪魔になりません。
作り手さんにもこのかたちを褒めると、
「実は今朝、家を出る時に、こんなサーバーを買う人なんて
いないよって母親に言われたから、うれしい」って。
実際、その日このサーバーがよく売れたそうです。
ひとつひとつ木肌の色や模様が違うので、同じ形でも個性豊か。
サーバーはいくつか持っていますが、以来こればっかり。
少しずつ油もしみ込んで、使い込むほどに味が出てきそうです。


○竹のはけe0149801_157381.jpg
これは、おろし金やすり鉢の目の間にに残った食材をきれいに取る時に使う小さい竹製のはけです。
天然竹を薄くして、細かく切れ目が入れてあるのですが、これが本当に便利なんです。
前のがダメになって、なかなか見つからないままになっていて、やっとネットショップで見つけました。
兄は10年近く前にプレゼントした有次のおろし金の大ファン。
その時に一緒にあげたのがこのはけ。
それ以来、大切に使ってくれているのですが、竹なので
だんだんにちびてきて、そろそろ新しいのが必要だと、
兄からもリクエストを受けていたのです。
こんな小さな道具が、大きな働きをしてくれます。


○ウサギの模様のお箸e0149801_1573598.jpg
先日の新年会で新しいのをおろしたのがこのお箸。
今年の干支にちなんで、模様はうさぎ。
でも、これ、意外にもこちらで買ったものなんです。
持ってきた普段使いのお箸がずいぶん傷んできていたのに、日本に戻っている間に買うのを忘れてしまいました。
そしたら年末に、アジアマーケットでこれ見つけて思わず購入。
値段も5膳で3ユーロだったか、驚くほど安かったのですが、
品質的にもまったく問題なし。
先が細いので、日本のものだと思うのですが、詳しくは不明。
上等ではありませんが、普段使いとしてはうさぎ模様と、
この赤もかわいくて、けっこうお気に入りです。

○先日のおせち料理の時にも活躍してくれたのが、
この銅製の卵焼き器。
子どもがアレルギーで卵を食べさせていなかったため、
わが家では卵焼き器は長らく不要のものでした。
ここ数年、卵料理解禁になっても、お弁当に入れるのは
小さめのフライパンでちょこちょこっと作っていたので、
特に不便も感じませんでした。
でも、こちらで何度かおもてなしで卵焼きをつくったり、
寿司だねの卵を巻いたりする時に、ちゃんとした卵焼き器が
欲しいなと思いはじめました。
どうせ買うならいい道具をと、ネットで探して銅製のを購入。
銅製は熱伝導がいいので、ふっくら焼けるとか。

秋口に買ったのに、先日が初使用でした。
別になっていた木の柄を取り付けて、三度ほど油をひいては
熱してなじませて準備完了。
初めてなので心配しましたが、まったく焦げ付くこともなく、
美しい卵焼きができました。やっぱり道具は大切ですね。
銅製の一体成型。日本の職人技はやっぱりすごい!
これは一生ものです。大切に使い込んでいきたいと思います。
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キッチンのニューフェースたち、このシリーズはいつまでも
終わることがなさそう。
また折を見て紹介したいと思います。
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by happytable-eire | 2011-01-16 23:59 | Kitchen Gadget | Comments(0)

今さらですが・・・おせち料理

もう1月も半ばになろうという、こんな時期になって、ほんとうに
今さらも今さらですが、おせち料理を作ってみました。
うちで新年会をすることになり、年末にダウンしたことで
仕方なく断念していたおせち料理があきらめきれなかったところへ、
日本から黒豆が届いたので背中を押されました。
京都のお豆屋さん「楽天堂,」さんの季節の通信に記事を
書かせていただいているのですが、そのお礼にと送って
くださった黒豆、感謝です。

とにかくお重ひとつを詰められる分だけ、少しずつですが
手に入る食材でできたのは、
○黒豆煮 栗入
○スモークサーモン アスパラ巻き
○干し杏の昆布巻き 
○手綱こんにゃく煮
○たたきごぼう
○鶏の南蛮漬け
○卵焼き
○スイートポテトのきんとん
○ラディッシュのピクルス
これに鯛飯、白菜のお漬け物を添えました。

黒豆は北海道で無薬無肥で栽培された祝黒という品種だそう。
丹波の黒豆より少し小さめですが、しわも寄らずに上手に
炊けました。楽天堂さんのお豆は本当においしいんです。
栗はきんとんにするつもりで買ったのが、余り質がよく
なかったので、少しだけ甘みをつけて、黒豆と合わせました。

今回、初めて作ってみてとても気に入ったのが、干し杏を巻いた
昆布巻き。
昆布は夫が昨年夏に買ってきてくれた北海道利尻島のを
使いましたが、普通昆布巻きに使う身欠き鰊がありません。
どうしようかと思っていたら、マクロビオティックの本に
干した果物を巻くというのをふと見つけました。
ちょうどクリスマス前に買ったオーガニックの杏があったので、
それを巻いて煮てみたら、お砂糖はまったく加えなくても
十分甘く、昆布の旨味と杏の甘みが絶妙のおいしさ。
私は昆布巻きのこってりした味が余り好きでなく、
これからはもう絶対にこちらです。
本では干しりんごか桃とあったので、他のドライフルーツでもOK。
無漂白の杏があれば、おすすめします。

ごぼうや生栗はアジアマーケットで初めて買ってみましたが、
どちらも風味に欠けたのが残念。
ごぼうは胡麻だれにつけるとまあまあ食べられましたが、
栗はきんとんにできるような品質ではなかったので、
きんとんはスイートポテトに替えました。
こちらのは日本のさつま芋より水っぽいので、日本で作っていたように
りんごと合わせるのはやめて、蜂蜜を加えて良く練り、シナモンを
少し加えたらちょっと洋風でさっぱりしたのになりました。

残念だったのは、紅白なますが作れなかったこと。
アジアマーケットに売ってはいたのですが、しなしなでどうも買う気に
なれませんでした。
時々近くのSuperquinn やTescoでも見かけますが、細くて短くて
けっこう辛みが強いことが多く、日本のみずみずしくて甘—い大根が
あればなあ、と思いますが、仕方ありません。

高級食材は何もない、素朴な家庭の料理ばかりですが、
三年ぶりのおせち料理は、塗りのお重に詰めるだけで
それなりに見栄えもして、お正月っぽくなりました。
来年は日本にいる時に作っていたように、お煮しめや酢蓮を
加えて、大海老などの高級食材も添えれば、わが家風のおせち料理が
できそうです。
あとはごまめと紅白かまぼこか。
かまぼこは白身魚で自家製に挑戦して、ごまめは送ってもらうかな。
うん、でもなんとかできそうな希望がわいてきました。
来年の新年にここでお見せできるかは『来年のことをいえば鬼が笑う』
と言いますので、あまり大きなことは言いませんが、これだけは・・・
年末に寝込まないように気をつけたいと思います。

最後に、目の保養に京丹後『縄屋』さんの素晴らしいおせち料理を
こちらで見てみてください。
私のとは決して見比べないように・・・
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by happytable-eire | 2011-01-14 23:59 | ・Japanese | Comments(0)

My dear brother

今日は食べ物のことではなく、West Corkに住む兄のことを
ちょっと書きたいと思います。
今までにも何度となく登場していますが、三人兄妹の夫の
一番上の兄です。
本来は『兄』ではなく『義兄』と書くべきところなのですが、
なんとなく『義』をつけるのがそぐわないと思うほど、
親しく感じています。
職業は造園デザイナー。20年ほど前まではロンドン郊外で
名前を聞くと驚くほどの有名人の庭をいくつも手がけるほど、
仕事にも恵まれていたそうです。
でもアイルランドに住むと決め、25年前に購入していた、
今も住んでいるファームの小さなコテージを改装し、
移り住んだのが約15年前。
以来、未だに改装を続けているので、訪れるたびに家や庭の
どこかが前と変わっています。

私が初めて兄の家を訪れたのは結婚の少し前。
当時はまだ、買ったばかりで手つかずの状態だったので、
トイレにさえ外へ出てぐるっと反対側のドアへ
まわらなければならないほど不便だったのですが、
今は面積も倍ぐらいに拡張された素敵なコテージです。
その作業をほとんど自分でやってしまったのが兄。
仕事の合間に、楽しみながら、ゆっくり時間をかけて、
まさに理想的な生活かもしれません。

仕事で英国へまとまった期間行くこともありますが、
今はWest Cork のBantryの近くにすっかり根を下して、
狭い田舎のコミュニティの中でもうまくやっています。
兄をひと言で言い表すと、暖かい太陽のような人。
いつもやさしい微笑みをたたえていて、よく笑う。
彼が笑い出すと、ついついつられて笑ってしまいます。
料理の腕はすごいし、人付き合いも上手なので、
彼のお客様のもてなしぶりは、いつも感心することばかり。

以前にも兄の家にある可愛い雑貨を紹介しましたが、
家や庭だけでなく、インテリアや生活スタイルのすべてに
彼の感性が生かされています。

先日の滞在中、まだ体調がすぐれなかったので、キッチンで
兄が料理するのをずっと見ていました。
そして、料理中の身のこなしの優雅さにほれぼれしました。
ひとつひとつの作業がていねいできれいだし、無駄のない
動きが見ていても心地よい。
お客様が来られるような忙しい時でも、慌てず騒がず、
どこかゆったりとしていて、まわりの人を落ち着かない気持ちに
させることがありません。
確かな味覚と経験がそうさせているのか、はたまたこれは
天性のものなのか。

自分で自分が料理するのを客観的に見たことはありませんが、
私はもっとがさがさしていると思います。
料理中もよく物を落としたり、ひっくり返したりするし、
急いだらテンパってしまうし・・・

e0149801_115575.jpg新年に滞在中に兄が作ってくれた料理をのせておきますね。
オーソドックスな鴨のロースト。
ローストポテトと、クリームで合えたセロリアック、芽キャベツの付け合わせ。
しっとりと焼けた鴨肉が絶品でした。
私もあまりのおいしさに、前日までほとんど食べてなかったと思えないほど、しっかりいただきました。

特においしかったのが、海老と卵のタイカレー。
スパイスの使い方がとても上手なのですが、これほど香り豊かなタイカレーは、なかなかありません。
それもタイカレーペーストなどは使わず、フレッシュなスパイスとハーブを絶妙のバランスで使って、お見事。

最近になって、兄もやっとパソコンをさわれるようになり、
メールのやり取りもできるようになったので、料理のことも
いろいろと詳しく教えてもらえそうで楽しみです。

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by happytable-eire | 2011-01-13 23:59 | Life in Ireland | Comments(2)

2011年 お雑煮

年も明けて、早くも10日が過ぎてしまいました。
喪中なので、新年のご挨拶は控えさせていただいていますが、
今年もよろしくお願いします。(すみません、遅すぎますが・・・)

一連のクリスマス行事は無事に終え、息子の誕生日を迎えたあと、
年末の3日間、実はすっかり寝込んでしまいました。
のど全体が腫れている感じはするものの、風邪らしい症状は
たいしたことはないのですが、とにかく頭痛と倦怠感で
起きられず、寝ているしかない状態。
ほとんど食べられないままに、ようやく起きられるように
なったのが、年が明ける頃になってからでした。

例年通り兄の家で年越しの予定だったのが、そんなことで
すっかり狂ってしまいました。
年が明けて午後になり、ようやく車には乗っていられそうに
なったので、やっとWest Corkへ出発。
あちらではいつものように、特に何をするということもなく、
昼間は散歩をしたり、暖炉の前で本を読んだり、
夜はお友達が来られて楽しい食事とお酒。
まだ本調子ではなかったので、私は料理をすることもなく、
4日間すっかりお客様で過ごしました。

e0149801_10304736.jpg3度目の今年こそは、日本のお正月らしい料理も作りたかったのですが、年末年始がこの調子で夢と終わりました。
でも、お正月のために日本から持ち帰ったお餅だけはと、1日の朝に簡単なお雑煮だけを作りました。
冷蔵庫にも何もなかったので、具はお芋用のバスケットにひとつだけ残っていた里芋と人参だけを入れたすまし汁のです。
里芋も日本からの帰りの荷物にしのばせた密輸(?)品。
具がない分、出しは昆布と鰹節でしっかりとって、薄味で仕上げました。
三日間、おかゆや麺類でさえほとんど入らなかった胃にもやさしくおさまってくれて、ちょっと元気を回復。
久しぶりに食べるお餅が本当においしく感じられました。
1キロ入袋は重たかったけれど、持って帰ってきてよかった〜

e0149801_17335948.jpgWest Corkから戻ってきた翌日も無性にお餅が食べたくなり、小豆を炊いておぜんざいにしました。
甘さ控えめでさっぱりとしたおぜんざいのおいしかったこと。
小豆も北海道産のもの。大粒でふっくらと炊けました。
正食では小豆を炊く時に、昆布を少しだけ加えます。海のものと山のものを一緒に取るとバランスがよくなるとかだったと思います。
炊きあがる頃には昆布もとろとろになって、入っているのもわからなくなるのですが、なぜかおいしい。小豆のアクもほとんど取らなくても、まろやかになる気がします。
本当はお餅はこんがり焼いてから入れるのが好きですが、贅沢は言えません。

このお雑煮やおぜんざいは、漆の蓋付き椀に盛りました。
日本からもってきたお重とのセットのものですが、
箱にしまったまますっかり忘れていたのを出しました。
金彩が入っているので、普段使いにはたいそうですが、
おもてなしの時には出番を増やそうと思います。
日本のお正月らしいことは何もできなかったけれど、
このお椀だけで、ほんの少し気分を味わった新年でした。

昨年の6月頃から更新ペースが落ちてしまっていますが、
このブログのおかげで日本の友人とも繋がってられます。
昨年は大学時代の後輩が見つけてくれて連絡が取れたり、
また新しい出会いもあったり・・・
今年も無理なく続けたいと思いますので、時たまでも
覗いてやってくださいませ。
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by happytable-eire | 2011-01-10 23:59 | ・Japanese | Comments(10)