愛蘭土の林檎の木の下で

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サムゲタン風鍋

今日も冷え込む一日でした。
クリスマスプレゼントの買い物に街へ出かけたら、
少し歩くだけで、すっかりからだが冷えてしまいました。
最近はわが家で大好評なのが、サムゲタン風の鍋。

サムゲタン(蔘鷄湯)は韓国の薬膳料理のひとつです。
私もずいぶん前になりますが、ソウルを訪れた時、
有名店に行ってしっかり本場の味を堪能してきました。
まだ肌寒い4月だったのですが、食べている間に
汗が噴き出してきたのを憶えています。
韓国では実は夏のスタミナ料理の代表らしいのですが、
私のイメージは冬に食べたい料理。

本来は鶏のお腹にもち米や栗、高麗人参をはじめとする
薬効成分のある材料を入れてことこと煮て、
たっぷりのスープと柔らかく煮えた鶏をいただきます。
何せ手がかからない料理ですが、おいしいし、温まるし、
使うのも土鍋ひとつ。
大事なのは鶏のお腹をきれいに洗うことでしょうか。
こちらの鶏の処理は、日本に比べると丁寧でないので、
内蔵の残りなどをきれいに取り除いてよく洗います。
もち米は売ってはいるのですが、少ししか使わないので、
普通のお米や赤米で代用。
あとはにんにく2〜3片と生姜のスライス。
先日はたまたまあったので生栗と、見かけだけが
高麗人参と似ているパースニップも詰めてみたり。

あとは鶏を土鍋に入れてかぶるくらいの水と塩を少し加え、
煮立ったら弱火にしてことことと約3時間。
鶏の骨がほろっとはずれるくらいまで煮たら出来上がり。
本来は入れませんが、うちでは野菜も食べたいので、
火を止める前に白菜、ねぎ、青梗菜などを加えます。
味付けはそれぞれ好みで、塩、柚子胡椒、辣油、七味、
薬味のねぎなどをスープに加えて。
最後は雑炊もいいけれど、米麺を別に茹でておいて、
スープにナンプラーを加えてフォー風にするのも
おいしかったです。

小さめの丸鶏を三人でほとんど平らげますが、残っても
他の料理に使い回しがききます。
先日は大きめの鶏だったので、胸の部分を残しておいて、
翌日タレだけを作って棒棒鶏に。
またスープがたくさん残ったら、雑炊やラーメンにも。

普段はとりあえず手近にあるものだけ使うので、
あくまでも『サムゲタン風』だったのですが、
今日はアジアマーケットでサムゲタンに使う材料をセットに
したらしいのを見つけました。
中国産で表示もいい加減なのですが、高麗人参、竜眼、
枸杞の実、ナツメ、浜防風などが入っています。
量も適当に入れてみたのですが、やはり中からじわ〜ッと
温まってきました。
スープもよりフクザツな味がしておいしい。

こういう何も手を加えない料理は、素材で味が決まります。
おいしい鶏を使うのが、一番のコツかもしれません。
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by happytable-eire | 2010-12-22 23:59 | ・Japanese | Comments(0)

生姜のシロップ


ダブリンは雪が消えて寒さが少し緩んだのも束の間、
また週末からは雪の予報に戦々恐々としていました。
週が開けてこのままクリスマスまでいってくれたらと
思ってけど、やっぱり・・・降り出しました。
午後から降ったり止んだり、かなり積もってきています。
クリスマスプレゼントの買い物もまだ済んでいないので、
明日は雪の中を買い物に出かけるはめになりそうです。

この2週間ほど風邪がすっきりしない夫は、毎夜毎夜
ホットドリンクと称して、レモン、クローブ、生姜などを
コトコト煮てはウィスキーをどぼどぼと入れたのを手に、
ベッドに行きます。
おまけに蜂蜜もたっぷり入れるので、2〜3日で一1びんが
なくなり、まったく不経済。
まとめて生姜シロップを作っておけば、さっとお湯で
薄めるだけですむと思い、生姜をたくさん買ってきました。

生姜のシロップは一度しかつくったことがないので、
ネットで検索したり、本で探してみたのですが、
最後に行きついたのがこのレシピ
コピーライター糸井重里さんが、「ほぼ日刊イトイ新聞」の
特集『しょうがのお勉強』に出しておられた彼のレシピです。

実際に作ったのは、分量はこの1/4くらいだし、砂糖の量も
水の量もかなり追加したのですが、参考になったのは
スパイスを加える点。
クローブ、カルダモン、シナモンスティックを加えたのですが、
これがいい感じです。
砂糖はDemerara Sugarというブラウンシュガー(粗糖)と
普通のを半々にして、ブラウンシュガーのクセは押さえました。
もちろん、白砂糖だけでもいいと思います。

出来上がった生姜シロップは少しとろっとしていて、
お湯で5倍くらいに薄めると、ホットドリンクに。

ふと紅茶にたらしてみると、これが意外なことにチャイ風になり、
チャイ好きの私としては大ヒットでした。
私は濃くいれた紅茶にミルクたっぷりが好きなのですが、
そこへ生姜とスパイスがいい感じなのです。
次に作る時には、もう少しスパイスをきかしておいて、
チャイ専用にするのもいいかな。

日本ではスパイスもブレンドされたチャイリーフを愛用
していましたが、こちらへ来てから、おいしいチャイが
見つからずにいたので、これで悩み解消です。

レシピが完成するにはまだまだ試行錯誤が必要ですが、
こういう感じのシロップを作りたいというイメージはできました。

ところで以前アップした生姜の砂糖漬けの記事で、
「生姜には血行を促進して、からだを温める働きがあります」
と書きましたが、詳しく言うと、生姜に含まれる有効成分の
ジンゲオールには血管を拡張する働きがあるので、
血行を促進して体温が上がるのでからだを温める、
ということだそうです。
英語の“ginger”には「元気(づける)」「活気」「生気」
という意味があるって知ってました?
私もこちらの記事を読んで知ったのですが、
からだにいいのは間違いなさそう。

最近は冷える夜には、お風呂に入るよりも、足湯をするほうが
からだが温まってよく眠れます。
今夜も足湯をしながら生姜入の甘—いチャイで温まります。
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by happytable-eire | 2010-12-20 23:59 | Preserves | Comments(6)

ミンスパイの謎??

先日からカメラがトラブっていました。
撮った写真をPCに取り込む時に使うケーブルを日本に
置いてきたので、取り込む度にSDカードを取り出して
PCに落としています。
電池の入れ替えとSDカードの入れ替えが同じ取り出し口で、
そこの蓋が開かなくなっていました。
どうも何かがひっかかってしまうようなのですが、以前にも
そういうことがあり、応急処置で何とか使っていましたが、また・・・
根本的に問題が解決されたわけではないのですが、
どうにかカードを取り出せたので、前回の記事の時に撮った
ミンスパイの写真をアップしました。

その時に、いただいたコメントを読み返して、ふと気がつきました。
ひょっとして、クミコムさんはミンスミートにミンスミートが入っている、
と勘違いされている?
「ミンスミートにミンスミートが入ってる」って、何のこっちゃ?
ですが、私がいうところのミンスミート(mincemeat)は、
ミンスパイに詰めるミンスミートで、ドライフルーツや木の実、
りんごなどで作っています。
クミコムさんがコメントの中でおっしゃっているミンスミートは、
「挽肉」のミンスミート(minced meat)なのではないでしょうか?
ミンスパイには挽肉は入ってませんよーというわけで、
ちょっと補足しますね。

ミンスパイはもともと、昔は挽肉を詰めていたそう。
徐々にドライフルーツを主体とするものに変化したのだそうです。
でも名前はそのまま、ミンスミートなんですね。
それがこういう誤解を呼ぶことになっているわけで・・・
英語の”mince"には刻むとか細かく切るという意味があり、
"meat"は肉という意味だけでなく、食べる部分(身)の意味もあるので
おかしくはないのですが、カタカナで書くと間違われても当然ですよね。

私は使いませんが、クラシックなレシピではミンスミートには
牛のSuetと呼ばれる牛脂を加えます。
市販のびん入のにも牛脂が使われているものがあります。
脂肪を加えることで保存性を高めるのと、元の挽肉を使っていたことの
名残だと思われますが、最近は健康上の理由からも敬遠されがち。

牛脂といえば、クリスマスプディングにも入れるのがお決まりでしたが、
これも最近は軽めのものが好まれる傾向があるようです。
英国のカリスマシェフHeston Blumenthalが、英国の高級食材店の
Waitroseで彼の特製クリスマスプディングを売り出したところ、
あっという間に売り切れてしまい、販売価格13.99ポンドの商品が、
今やオークションで100ポンド以上に跳ね上がっているとか。
写真で見ると真ん中にオレンジをまるごと砂糖漬けにしたのがドーンと
入っていて、たしかにおいしそうです。
でもクリスマスプディングに100ポンド以上とは、ちょっと、ねぇ。
日本人の私にはどうしても理解できない感覚です。
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by happytable-eire | 2010-12-14 23:59 | Baking | Comments(2)

今年も、ミンスパイ

すっかりクリスマスムードが高まっているダブリンですが、
先々週後半から雪で閉ざされています。
初雪が降ったと思ったらその翌日から大荒れ。
寒波は一週間以上居座り続けているので、雪が少し融けては凍り、
その上にまた降るといった具合です。
まだ気温は低いものの、時々太陽も顔を出すようになって、
雪はやっとひと段落ついた感じです。

e0149801_3591864.jpgおかげで友人との約束も全部キャンセルとなったので、少し早めだけれど、
クリスマスのミンスパイを焼きました。

今年のミンスミートは、昨年12月に仕込んだので一年熟成。
何度か様子を見ては、お酒を足していたので、アルコール度数かなり高めの大人向けの味に仕上りました。
少しクランベリーも入って酸味もあります。
さすがに時間をかけただけのことはあって、おいしい。

ミンスパイの生地はさっくりした歯ざわりで仕上げたいので、
私は生地を薄めに延ばしますが、これはお好み。
市販のも生地はいろいろですが、大半はパイといっても
層のない、ほろっとした歯ざわりのもの。

めったに市販のものを買うことはないのですが、早くも
半額セールだったので、先日思わず買ってみました。
Tesco Finestのミンスパイは、なかなかおいしかったです。
市販のはミンスミートがべたべたとした甘さだったり、
生地が脂っぽかったりすることが多いのですが、
それは適度な甘さでミンスミートのドライフルーツの味が
しっかり生きてました。
生地もさっくりと私の好きな感じ。

こういうクリスマス菓子は11月に入ると早くもお店に並ぶのですが、
その頃にスーパーの山と詰まれたミンスパイの前で立ち話をしていた
年配の男女の会話・・・
おばさん「ああ、もうクリスマスねぇ。最近はこうやって早くから
     売ってるからいいわぁ」
おじさん「たしかに。でも、ついつい食べ過ぎてしまうから
     困ったもんだ」
まさに甘党男性の悩みで、くすっと笑ってしまいました。
先日訪れたマドリッドのお店でも、驚くほどのクリスマス菓子の
売り場面積でしたが、クリスチャンの国はどこも同じなんですね。

この日に焼いた分は、その日のお茶のお供と普段からお世話に
なっている方々へのプレゼントでなくなってしまったので、
次は日本にいる娘へ送る分を焼かなければ。
ミンスミートはまだまだ、た〜っぷりあります。
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by happytable-eire | 2010-12-08 23:59 | Baking | Comments(4)