愛蘭土の林檎の木の下で

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揚げた高野豆腐の炊いたん

和物が続けて登場していますが、今日もまた・・・

先週のお客様の時に作ったメニューの揚げ高野豆腐の含め煮、
付きだしに何かお豆腐の料理をと思っていたのに、街まで買いに出る
時間がなく、高野豆腐で代用しました。
メニューを書いただけでしたが、コメントをいただき、
この料理は「オランダ煮」というのだと教えていただきました。
私にとっては京都風に『炊いたん』というほうがしっくりきますが。

その少し前に日本からのお土産で頂いたのが残っているのを見つけ、
でも高野豆腐だけで炊くのはちょっと味気ないしと、思いついたのが
炊く前に揚げることでした。
そうすればこくが出て、肉や魚がなくても旨味が出ると思ったのです。
高野豆腐というのはご存知の通り、何かの旨味をたっぷり吸ってこそ
おいしく食べられます。

まず普通に水で戻して水気をしっかりめに絞り、新しい揚げ油を
高温に熱して、さっと揚げました。
まわりがちょっとかちっとするくらいになったら油をよく切って、
あとは醤油と酒、みりんで味をつけただし汁で味を含めるように
煮るだけです。

初めて作って食べた時に驚いたのがその食感。
まったく予想外にふわふわとして、だしをたっぷり吸っているので、
あたたかいうちは口の中でとろけるような感じです。
正直言って、高野豆腐の食感があまり好きではなく、積極的に
食べたい料理ではなかったのですが、この料理をするようになって、
あっという間に高野豆腐のストックがなくなってしまいました。
あのスポンジのような独特の食感が好きな方には、頼りなく
感じられるかもしれませんが、私はこちらの方が断然好きです。

e0149801_20165242.jpg昨日は出はじめの生のグリーンピースがあったので、一緒にさっと煮てみました。
グリーンピースの色が目にも鮮やかで春らしい一品になりました。
写真の奥のは一緒に作った鯛飯。これについては、また後日。

乾物はいざという時にいつでも使えて助かりますし、栄養価も高いものが多いので、多いに利用したいものです。
特に高野豆腐は、普通のお豆腐と比べると使う大豆の量が多く、同じ重量の豆腐の約7倍もの大豆が使われているそうです。
大豆は特に女性にとっては積極的に取りたい食品なので、それもうれしい。

乾物は海外暮らしでは貴重な日本の食材です。
日本から持って来るにも、送ってもらうにも軽いので助かります。
ただ乾物の中でも高野豆腐は脂質が酸化して味が変わりやすいので、
気をつけないといけませんが。

油で揚げるひと手間が余分にかかる料理ですが、手間をかけるだけの
ことはあります。
ぜひ、作ってみてください。
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by happytable-eire | 2010-05-28 23:59 | ・Japanese | Comments(2)

玄米粥と梅醤番茶

先週土曜日の夜からちょっとお腹の調子がおかしくなり、
日曜は早朝に腹痛で目が覚めました。
どうも最近流行っているという、お腹にくる風邪だったようです。
お腹の調子が悪い以外は特に症状はないのですが、からだに力が
入らないような感じ。
これが翌日も続き、2日間は何もできませんでした。

無理に食べない方がいいと思いましたが、やっぱりお腹は
すいてきます。
普段は、おいしいものを食べることしか考えてない私ですが、
さすがに具合が悪い時にはそうはいきません。
きちんと玄米正食をされている方には叱られそうですが、
こんな時には、にわか正食で体調をととのえようと、
久しぶりに玄米でおかゆを炊きました。

玄米はDublin Food Co-op で買ったオーガニックのもの。
まず玄米を洗わずに、そのままフライパンに入れてゆっくり煎り、
少し色がついて、香ばしい匂いがしてきたら、それに十倍くらいの
水を加えて、ことことと炊きます。

先に煎っておくことで、玄米の皮がはじけやすくなり、
やわらかく炊くことができます。
香ばしくて少しプチプチ感のある玄米粥に塩を少し加え、
梅干しも添えてゆーっくり噛んで食べました。
満足感もあり、そのおかげか翌日には元気になりました。

もっとからだが弱っている時には、玄米粥をすりつぶして漉し、
クリーム状にするといいのですが、そこまでするほどでもなく、
でも、からだに負担をかけることなく食事ができてよかった。

e0149801_11121824.jpgちなみにこの梅干しは、北海道在住のひょんなことでご縁ができ方が、共通の知り合いを通じて届けてくださったもの。
和歌山の南高梅の生産農家が漬けられた有機無農薬の梅干だそうです。
柔らかくてふんわりと桃のような香りがしますし、赤紫蘇が入らない白干しなので、色もやさしい桃色。
とてもおしいしいので大切にいただいています。
写真は何とも地味ですが、じわ〜っとお腹の底からしみいるような滋味があります。

今回、玄米粥とともに助けてくれたのが梅醤番茶。
これも食養の定番で、子どもが小さい頃からずっとお世話になっています。
こちらには日本から持ってきた、私が数年前に漬けた梅干しを。
かなり前のものなので、クエン酸がまわりに浮き出てきて、
白くなってきています。
梅干し1個をよくつぶして、お醤油を小さじ半分から1杯、
加えて練り合わせ、濃いめに出した番茶を注いでよく混ぜます。
正食でいうところの陽性食品なので、陰性に傾いているからだを
ととのえてくれるのです。
風邪とか下痢とかはからだが冷えて陰性になっているところへ
おこりやすいので、そういう時にはとてもいいのです。

体調が悪くなったらすぐ薬、ではなくて、食べる物でからだを
調子を整えると、時間はかかってもからだにも負担をかけずに
無理なく治るもの。そういうことを再認識しました。
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by happytable-eire | 2010-05-26 23:59 | ・Japanese | Comments(8)

古い菓子椀

昨日の夜はお客様がありました。
日本人も含めた女性ばかりの集まりです。
女性のお客様の時には、一品一品のボリュームよりも
品数を増やし、デザートに手を抜かないよう心がけます。

お客様を待たせて写真を撮ることはできるだけしたくないので、
今回も写真はありませんが、私自身の覚え書きのためにも
メニューを書いておきます。

○付きだし2種 揚げ高野豆腐の含め煮
        菜っ葉のおひたしといちじくの胡麻だれ
○具沢山の卵焼き キッシュ風
○牛肉の柚子胡椒味噌グリル サラダ菜添え
○和風サラダ バルサミコ酢と醤油のドレッシング
○鯛飯
○なすの浅漬け 梅酢風味
○抹茶のムースと洋梨のコンポート

実は鯛飯と一緒に赤出しを出す予定でだしまでとって準備して
いたのに、すっかり忘れてしまいました。残念。
今回のメニューは鯛飯を中心に考えたもの。
なのでご飯までにお腹いっぱいにならないようにしました。

e0149801_1013649.jpgこれは漆器の朱に抹茶の緑がきれいに映えた抹茶のムースと洋梨のコンポート。
もうひとつずつ残っていたので、写真を撮るために昨日と同じに盛りつけてみました。
こういう色合わせを見ると、日本の色にほれぼれします。
私は抹茶と洋梨はとても相性がいいと思っていますが、この洋梨のコンポートは軽めの赤ワインを使って、ワインの酸味は押さえてあります。

この漆のお椀は日本から持って来て、木箱に入れたままですっかり忘れていた菓子椀です。
ふたには金彩のぼたんの柄。
私の祖母の家の押し入れの奥深くに眠っていたものなので、大正時代以前のものではないかと思います。
箱の中でお椀を包んであった紙は虫にくわれてぼろぼろでしたが、漆の状態はよかったので、
こちらへ持って来ました。
明治生まれの祖母が大切に大切に仕舞っていたのだと思いますが、
器は使ってこそ値打ちがあるもの。
どういう縁のものか、98歳の祖母に聞いてももう分からないだろうし、
日本から遠く離れた地で使ってもらって、器もさぞかし喜んでいる、
と勝手に思っています。

抹茶のムースはおもてなしでもよく作るのですが、
いつもは和の湯呑みやそば猪口に入れて冷やし固めて
そのままお出しします。
昨日はこの菓子椀を使うために、型で冷やし固めたかったので、
買い物ついでに型を探したら、Tescoにこんな便利なのがありました。

e0149801_105823.jpgプラスチック製で蓋付きの型です。
すぐれているところは、ふたが上下についていること。
上のふたを外すと、空気が入るので簡単に型からはずれます。
ふたがついているので重ねて冷やすこともできるし、冷蔵庫の中で場所もとりません。
ちょっと大きめなのと、プラスチックで熱伝導が悪いのは減点ですが、値段も6個入り2.5ユーロ。お薦めです!
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by happytable-eire | 2010-05-21 23:59 | ・Japanese | Comments(8)

ローストラム 三段活用?

ここしばらくアップした記事が料理以外のことばかりですが、
ちゃんと料理もしてるんですよ。
夫がこの2週間ほど日本へ行っていて家にいないので、いつもより
和食が多くなっています。
でも食べ盛りの子には、たまにはボリュームのある料理も必要なので、
先日はラムをローストしました。
ラムレッグはそのままだと長いので、パックに入れるために、
骨を途中で切って折るようなかたちで入っています。
そこで切り分けてしまい、大きい方をローストし、小さい方は
筋も多いのでシチュー用に。
それでも、結構なボリュームです。

今回は2日ほどマリネしてからローストしてみました。
クミンシード、ブラックペッパーをつぶしてガーリックも
加えてつぶし、レモン皮のすりおろし、レモン汁とたっぷりの
オリーブオイルを加えて混ぜたのをラムに塗り付けます。
袋に入れ、空気を抜いてマリネ液を密着させて冷蔵庫へ。

このレシピはテレビの料理番組でやっていた、うろ覚えのものを
勝手にアレンジ。
塩を入れると肉が固くなると言っていたのは憶えていたので、
マリネ液に塩は加えていません。
塩は焼く前にたっぷり目にすり込みました。
220度で20分、190度に下げて1時間ほど。
前にも作ったWeeping Leg of Lamb with Root Vegetablesの焼き方で、
野菜も同時に焼き上げます。

e0149801_16313479.jpgマリネに使ったたっぷりのレモンがいい風味を出してラムがさっぱりしています。
ほんのりとクミンの香りもして、ラムとクミンはやっぱり好相性です。
塩味もマリネ液に入れなくてもいい具合につきました。
野菜は玉ねぎ、人参、パースニップ、カリフラワー、じゃがいもが同時にほっこりと焼き上がりました。
ストックを少し加えているので、蒸し焼きのような感じになり甘みが引き出されています。

ラムレッグは半分とはいえ、もちろん2人で一度には食べきれません。
残りは翌日のサンドイッチに・・・
スパイスをきかせて炒めた野菜とラムでちょっと中近東風。

e0149801_16372078.jpgまたその2日後には、骨のまわりの肉まできれいにこそげて、骨でストックをとって、ピラフにしました。
玉ねぎとニンニク、マッシュルームを炒めたところへバスマティライスを加え、刻んだお肉、ドライカランツと赤ピーマン、トマトピューレ少量、それにサフランで色をつけ味付けしたストックを加えて炊き上げます。小さいトマトも彩りに。
今回はたまたま切らしていたのでカランツうを使いましたが、本当はもう少し甘みのあるドライフルーツ、アプリコットやレーズンの方がラムには合うかもしれません。
隠し味に加えたシナモンがおもしろい風味をつけてくれました。

と、2人でいただくにはちょっと贅沢に思えるラムローストでも、
こうして骨の髄まで使い切ると、無駄もなくかえってお得?
骨からとったストックは固形ブイヨンの味とは違って、
やさしい味なのにしっかりと旨味があって塩分も控えられます。
私はラムはできるだけオーガニックを買っていて、ストックも
臭みなどまったく感じません。

日本人はオーブンに慣れていないので、ロースト料理はたいそうに
思われがち。でも実際は、オーブンに入れればできる簡単料理です。
温度とか焼き加減の見極めは経験も必要ですが、
思い切ってやってみれば、料理の幅がグンと広がります。
私もずーっと昔に初めてローストチキンを作った時、その簡単さと
おいしさに感動したものです。
焼く前に肉をマリネしておくと失敗が少ないかも。
せっかくのオーブンを眠らせておかないで、活躍させてくださいね。
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by happytable-eire | 2010-05-20 23:59 | recipes | Comments(0)

キッチンのニューフェースたち

私は着るものにも身につけるものにも自分なりのこだわりはありますが、
気に入れば安いものでも気にならないし、高級ブランドなどには
まったく興味もありません。
こちらへ来てからは身に合う服がぐんと少ないので、とりあえず
サイズがあれば、という感じにもなっています。

ただキッチン雑貨にはこだわります。
欲しいものを買っていると際限なくなるし、今のキッチンでは収納にも
困るので、できるだけ厳選していますが、買う買わないに関わらず
キッチン用品をいろいろ見るのは楽しみでもあります。

キッチン用品は機能重視で選ぶ場合が多いですが、やはりたまには
デザインや単に可愛いとか、きれいな色に魅かれて選ぶものもあります。
もちろん高い機能性とデザイン性の両方を兼ね備えたスグレものもあり、
これはそんなものの代表格かもしれません。

e0149801_528629.jpgこちらへ来てから買って1年半近く使っていたペッパーミルをこのあいだ落っことしてしまい、ふたの部分が少し欠けて、ふたができなくなっていました。
テープで貼ったりしていたのですが、いちいちテープをはがすのも面倒だし、テープの部分がすぐに汚くなるので、新しいのを買おうと思っていました。
先日、スーパーTescoのキッチングッズコーナーで見つけたのがこのChef'nのペッパーミル。

日本でも何度か買おうと思ったことがあるのですが、値段の高さと、
この丸さがちょっと場所をとるかな、という理由で買うことが
なかったもの。
え?と思うくらい安かったのですが、本物にはまちがいありません。
調べてみると、どうも古い型のようですが、片手で使えて便利だし、
なんといっても可愛いので大満足。

ウサギの耳のように見える部分を持って握ることでミルが動きますが、
さすがに性能が良く、前のとは比べ物にならないくらい軽く挽けます。
前のは挽く粗さを調節するダイヤルはついているものの、細かいほうへ
動かすと挽けなかったのですが、さすがにこちらは自由自在。

新しい型のは耳の部分にパッドがついて握りやすくなっていたり、
ソルトとペッパーが両方入れられるデュアル方式のも出ています。
私が以前、欲しかった頃はすごく高かったのですが、日本でも
ずいぶん安くなりましたね。

e0149801_5434043.jpgもう一つ、同じ日に買ったのがこのティータオルのセット。
アイルランドではおなじみの大手のPenny’sで4種類5枚組で5ユーロ。
このマルチストライプが可愛いなと思ったのですが、ワッフル地のピンクやグリーンもなかなか好みの色です。
かなり大判で、引っ掛けるためのテープもついていてこの値段はお得。
Penny’sというと、安くても品質の良くないものが多いので、めったに入ることはないのですが、これはめっけ物でした。
ティータオルは使っているとすぐに汚れてくるし、洗い替えがたくさん欲しいので思わず買ってしまいましたが、この色合いもコットンの風合いも夏らしくて気に入っています。

余談ですが、Penny’sでもうひとつ、1ユーロのヒョウ柄のペタンコ靴も買ってしまいました。
元でも5ユーロくらいのものだと思いますが、ワゴンにいっぱいあって
私のサイズもあったので、安さにつられてついつい。
1ユーロって、日本なら100円ショップの感覚ですよね。
あ、ご心配なく、もちろんこれは室内用で外には履いて出ませんから・・・
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by happytable-eire | 2010-05-17 23:59 | Kitchen Gadget | Comments(4)

気まぐれで買ってみた

e0149801_9275665.jpgまずはこれ『Yakult』。そう、間違いなく『ヤクルト』です。
さすがにアルファベットになってるけど、この容器は日本のとそのまんま。

去年行ったフードイベント”Taste of Dublin”でブースが出ていて、試飲を配ってた時にちょっとびっくりして、飲んだら思わず『なつかし〜』と叫んでました。
そう言えば昔はうちにも配達してもらってて、定期的に飲んでたなあ。ヤクルトジョアとか、ミルミルとか、CMソングが耳に残っていませんか?
で、そのあとお店に売ってるのを見てまたびっくり。7本入で3.99ユーロ!
こんなに高くって買う人がいるのかと思ったけれど、そのスーパーには常に置いてるので、売れてないわけじゃあないんでしょうね。

ヤクルトはヤクルトレディさんがカートに入れて配達してるので、
値段って知らないんですよね。
なので、これが高いのか安いのかわからないのですが、日本円にして
1本70円くらいって、ひょっとしたら日本より安いのかも。

先日、賞味期限が近くて半額になってたのをフラっと買ったら、
なつかしさもあって、これがなかなかおいしい。
息子も『この量がちょうどいい』とか言いながら飲んでいました。
定期的に買うことはないでしょうけど・・・

テレビCMも流れていますが、出ているのは残念ながら渡辺謙ではありません。
『バクテリアが腸を健康にして、免疫力を高める』というセールスポイントを
強調していて、日本のイメージCMとは趣が違います。

ヤクルトのウェブサイトを見てみると、世界中で事業を展開していて
ちょっと驚きました。
アイルランドにもちゃんと、イギリスヤクルト株式会社のアイルランド支店
があってこれまたびっくり。
ヤクルトさん、頑張っています。

e0149801_9281796.jpgもう一つはこれ
こちらのお菓子にしては珍しく、また私にしても珍しくパッケージが可愛くて買ってみました。
味はというと、素晴らしくおいしいというわけでもないけれど、結構好きな感じです。
パッケージにも”all butter biscuits”と書いてあるように、バターの味がしっかりしていて、クッキーというよりは薄焼きのショートブレッドみたいな食感です。
そんなに甘いとは思えないのに息子は「甘過ぎて嫌」と言います。
ホワイトチョコレートが入っているらしく、そのせいかも。
お茶する時にちょっと1枚、というのにぴったりです。

でもこのパッケージ、どうも中身がイメージできないんですけど・・・
“Artisan”(職人)の手焼きビスケットというイメージもできない。
しろくまは可愛いけれど、この水色もビスケットのイメージとは
かけ離れているし・・・
あえてイメージを合わせたとしたら、ホワイトチョコレートの白で
SNOWなんでしょうけど。
このメーカーの製品は、他のもパッケージが可愛いので、
また見かけたら買ってしまいそうです。

余談ですが、こういうお菓子は日本ではクッキーと呼ぶのが一般的。
アメリカ英語では甘いのがクッキーなので、日本でもそういうふうに
使うようになったんでしょうね。
でも、こちらではクッキーという言葉は使わなくて、甘いのも塩味のも
ビスケットと呼びます。クッキーも通じないこともないですが。
同じ英語でも、ちょっとした所で違いがあります。
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by happytable-eire | 2010-05-13 23:59 | About food | Comments(6)

Dick & Dave's Wood-Fired Pizza

今日は朝から快晴で抜けるように青い空が本当に気持ちよく、
家の中にいてはもったいないような土曜日でした。
用事を済ませたらThe Red Stableのマーケットに直行です。

e0149801_4345318.jpgお目当てはいつもの野菜に加えて、先日から出店している新しいピッツァの店
『Dick & Dave's』
。ここのピッツァが絶品なんです。
テントの下、屋外という条件なのに、なんと薪釜で焼いています。車輪付きのモバイルな薪釜が設置されていて、のばしてトッピングをのせたピッツァ生地を釜に入れること約60秒。
薪の香りがする、香ばしい薄焼きのピッツァが焼き上がります。
そして約9インチの大きさが1枚5〜6ユーロという超お値打ち。
値段を見て、焼いているのを見て、それでもまさか丸ごとでこの値段とは、信じられないほどでした。

オーダーを聞いてから生地を1枚ずつ伸ばして、トッピングをのせて、3、4枚ずつ釜に入ります。
オーダーがたくさん入っていると10分ほど待たなくてはなりませんが、
それでもあっという間に焼き上がるし、釜のふたの隙間から見える、
生地がプウッと膨らんでみるみる焼き色がつく様子も楽しい。
それもそのはず、オーブンの中は600度にもなるそうです。
超高温で短時間で焼き上げるピッツァはさくっと歯切れよく、
でも柔らかくて食べごたえもあります。もちろん、あっつ熱。
薪釜で焼くというだけでなく、生地はサワードウで24時間発酵させた
本格的なもの。ほんのりとした酸味のある、旨味たっぷりの生地は、
それだけでも十分においしい。

トッピングはシンプルなトマトソースとフレッシュモッツァレラを
ベースに、ハムやチョリソー、オリーブやアンチョビ、週替わりの
今週のスペシャルなど全7種類。
今日、私が食べたスペシャルのトッピングは、ベイクドハムとリークに
削ったパルメザン。
ハムも自家製のようでしたし、リークも柔らかく炒めてあって
甘みがありました。
でも「トッピングはどうでもいい」と言い切れるほど生地がおいしく、
数あるマーケットフードの中でも右に出るものはないベストバリュー。
大げさだけど、今のアイルランドでこんなにコストパフォーマンスの
高いフードはない!と決してジャンクフードファンではない、この私が
太鼓判をおします!
ピッツァのファストフードイメージとは対極の、スローフードとさえ
言えるのが、彼らのピッツァです。

土曜日はSt.Ann’s ParkのThe Red Stableに出ていますが、他の日も
各地のマーケットで出店しているようなので、ダブリンにお住まいの
方ならお近くでも出会えると思います。
お店のオーナーのひとりのDaveは、とってもフレンドリーで笑顔の
素敵なナイスガイ。ロンドンでシェフをしていて、ダブリンに
戻って来てこのビジネスをはじめたのだとか。
忙しい中、質問にも丁寧に答えてくれて好感度マックス。
オーダーすると、伝票にトッピングの種類の番号とともに名前が書き込まれ、
出来上がったら名前を呼ばれるのも親近感があってうれしい。

「ブログに書くよ」と言ったら、ぜひ知らせてとネームカードまで
くれました。私、すっかり大ファンです。
チャンスがあれば、ぜひ!食べてみてください。

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by happytable-eire | 2010-05-08 23:59 | Life in Ireland | Comments(4)

That's my Scones!

e0149801_1565120.jpg
先日スコーンのことを書いてからも、スコーンを焼く日々は
続いていました。
適当なバターが見つかったことで大前進し、粉の配合も少しずつ
変えていたのですが、今日は自分の元のレシピに戻ってみました。
そしたら、自分でも納得のいくスコーンがついに焼けました。
今日は粉もバターも、そして牛乳もMoon Shine Farm
オーガニックのもの。
スコーンは素材の味がストレートに出るシンプルなお菓子だけに、
最高の材料が揃ったのもよかったのかも。

今日は友だちのお家にお邪魔するのにお土産にと思って
焼きました。
朝に焼く予定でバターなどの下準備をしてあったのですが、
先日から寝不足が続いていて、昨夜もよく眠れなかったので、
朝の用事を済ませてちょっと横になったら眠ってしまい、
目が覚めたら出かける予定だった時間を過ぎていました。
どうしようか迷いましたが、焦りながら焼いたわりには
うまく焼け、焼き上がりを割ってみると、中が理想的に
柔らかくて口溶けのいい”That's my Scones!”というスコーンが
やっと焼けたのです。

大急ぎで、まだ温かいのを袋に入れて出かけました。
お友だちにお茶とバターとジャムを準備していただいて、
久しぶりに自分でも満足のいくスコーンを一緒に食べて
もらえて良かった〜

その友だちのお家はHowthの海を眺められる高台にあり、
窓際の椅子に腰掛けながら最高の風景が目の前に広がります。
贅沢な場所で、ゆっくりおしゃべりを楽しませてもらいました。

そのあとは、野菜の種まき。
実はこの夏、姉のお友だちの庭で野菜作りをさせてもらうことに
なりました。
彼女は仕事が忙しくてなかなか世話できないので、ぜひにと
言ってくださったのです。
今日種まきをしたのは、青じそ、赤じそ、コリアンダー、小松菜、
ズッキーニなど。トマトは彼女が先日まいた種が育っています。

今のところ、そうお天気は悪くないアイルランドですが、
この夏はどうなるでしょう。
アイスランドの火山灰の影響も気になります。
昨年は7月に雨ばかりで、兄からもらって来たトマトやチリの苗は、
ほとんど育ちませんでした。
うちのバルコニーは特に日照時間が短いのでダメだったのでしょう。
彼女の庭は明るくてほとんど一日中日が当たるし、以前はたくさん
野菜を作っていたそうで、期待できそう。
グリーンハウスまであるんです。
野菜作りのことは、また追々書いていきたいと思います。
お楽しみに!

うちへ帰ってから、もう一度スコーンを食べてみたのですが、
ジャムも何もつけなくても、しっとりとおいしい。
そうでした、上手に焼けたらそのままでもおいしいのを思い出しました。
おかげで今日はハッピーな一日になりました。
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by happytable-eire | 2010-05-07 23:59 | Baking | Comments(8)

Wicklowのわらび

先月はワイルドガーリックで春の香りを楽しみましたが、
わらびも気になっていました。
ただこのところバタバタしていて、去年わらび摘みに行った
Howthの森へなかなか行けずにいました。
日曜日にやっと行けたのですが、去年と同じ森ではなかったせいか、
まだ出ていないのか、見つからなかったのです。
そしたらその翌日にWicklowの山の方へ行くチャンスがあったので
森を探してみたら・・・
ありましたよ。春の香り、わらびです。

バンクホリデーの月曜は夫の親戚に誘われて、Wicklowの
Lough Dan湖畔でのピクニックに参加しました。
Lough Danは親戚の私有地にあって、いくつものゲートを抜けて
下へ下へと降りて行くとやっとたどりつきます。
途中もどこをみても絵になる景色なのですが、湖は小高い丘に
囲まれていて、白い砂浜と湖底の泥炭のために黒く見える水が
何とも言えぬ静けさを醸し出しています。
お天気もまあまあ、太陽も時々顔を出してくれるピクニック日和。

それぞれが持参したピクニックランチを楽しみ、カヌーで
湖に漕ぎ出したりしていたのですが、ちょっと失礼して、
斜面を登り、森の中へと入って行ってみました。
やっぱり、そこいら中にわらびが顔を出しています。
e0149801_10162538.jpg去年のHowthでのわらび摘みのように、動かなくてもたくさん摘めるほどではありませんが、歩きながら摘んで、30分ほどで小さい手提げ袋一杯になりました。
ただ、まだ地面から顔を出したばかりのものでも、けっこう堅くて、ぽきっと折れないのが多かったですが。
今年の冬はWicklowは雪がかなり多かったので、春の芽吹きは例年より遅いかもしれません。
まだこんな風に短いのが多かったので、もう少ししたら、もっとたくさん出てくるような感じでした。

よくよく見ると、地面には鹿の糞がいっぱいあります。
ついさっきまでここを鹿が歩いていたと思われるほど、出来立てほやほやのような新しいのも・・・
わらびも時々先がなくなっているものがあり、
ひょっとすると鹿たちも食べているのかもしれませんね。

e0149801_10165214.jpg昨年のわらびの灰汁出しで、やわらかくなり過ぎてしまったのを教訓に、さっと熱湯でゆでるだけでいいかと思えば、今年のわらびは苦みも強かったので、重曹も加えました。
この苦みは今年の冬が寒かったせいなのか、寒さが厳しいWicklowだからなのか、・・・
でも、この独特の苦みこそがわらびのおいしさ。苦みを楽しまなくてはね。


さっと煮付けたり、おひたしにしたりしていただき、
春をたっぷり味あわせてもらいました。
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by happytable-eire | 2010-05-04 23:59 | ・Japanese | Comments(4)

スコーンを焼く!

スコーンのことは以前にもこのブログにも書きましたが、
こちらへ来る前、一年ほどはスコーンを焼いて販売していました。
バザーに出品したり、楽天堂さんでも週に一度置いていただいて
いましたし、お使い物にとたくさんの注文を受けたこともあります。

スコーンは私のベーキングの中でも特に自信のあるものでした。
というか、日本にはおいしいスコーンってなかなかないですから、
私のスコーンを食べて、スコーンっておいしいものだったのだと
知ってくださった方もあったと、自負しています。

日本では北海道産の薄力小麦が軽すぎず、重すぎず、
私が理想とするスコーンの感じにとても合っていたのですが、
国が違えば材料も違い、こちらへ来てからはなかなか
理想のスコーンが焼けなくなり、ずいぶん遠ざかっていました。

でもスコーンは私自身の好物でもあるので、カフェなどでは
たいていスコーンを注文します。
ところが、なかなかおいしいスコーンに出会うことはありません。
やたらと大きくてもっさりしていて、洗練された印象のスコーン
というのは意外にないものです。
こちらでおいしいと思ったのは名門Merrion Hotel の
The Drawing Roomのスコーンのみ。
素朴さがアイルランドのスコーンらしさ、と言えばそうなのかも
しれませんが・・・

先日、Fairviewの人気カフェ、Kennedy’s Food Store
お友達とお茶をして、その時にもスコーンを注文しました。
噂に聞いていた通り、これがなかなかおいしいスコーンでした。
まわりはカリッと、中はしっとり、バターの香りもよく、
大きさもこちらの一般的なサイズよりはひと回り小さくて上品です。
その日はプレーンとドレンチェリーとクルミの2種類がありました。
イートインで2ユーロというのは、たいていのカフェより安いし、
それでいておいしいのですから、いうことなし。おすすめです。

そして昨日、7月に日本から遊びにやってくる親戚と話をしていて、
こちらでぜひ食べたいものはあるかと聞くと、なんと出て来た言葉が
私の『スコーン』だったのです。
「ドキ!」一体いつから焼いてないだろう・・・
おいしいのが焼けるようにしておく約束をして電話を切りました。
そこでさっそく焼いてみたのが、今日のスコーンです。

配合もですが、食感の違いは粉とバターそのものの質から来るのだと
考えられます。となると、いろんな粉やバターを試してみるのが
近道かも・・・
そこで試してみたのがGleniskの新製品のオーガニックバター。
先日見つけて買っておいたのですが、そのまま食べてもおいしいほど、
まったくしつこさを感じない、上質のバターです。
粉は少しグルテンを弱めるために、小麦アレルギーの人のための粉を
配合してみました。

e0149801_1851955.jpgバターは正解だったようです。
こちらのバターは柔らかくて、よく冷やしておいても、粉に切り込んでいるうちに柔らかくなり、さらさらと混ざらないことが多いのですが、このバターはいい感じでした。焼き上がりの香りもすごくいい。
ただ食感は、グルテンなしの粉が多すぎたのか、ざらっとしてしまい、しっとり感がでませんでした。
香ばしく焼けた感じはとても良かったのですが、割った時のしっとり感、これがまだまだ・・・
スコーンを焼く日々が続きます。
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by happytable-eire | 2010-05-01 23:59 | Baking | Comments(4)