愛蘭土の林檎の木の下で

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パーティー料理 2

今年の初め頃にパーティー料理のことを書きましたが、
今日は第2弾。

日曜日の夜、夫の友人の50歳のお誕生日パーティーに招かれました。
5時からのオープンハウスで入れ替わり立ち替わり30人くらいの方が
集まっていたと思います。
日本の家ではなかなかこうはいきませんが、こちらではそれほどまで
大きな家でなくてもこのくらいの規模のパーティーは楽々です。

フードがサーブされたのが7時頃だったでしょうか?
正直言って、フードにはまったく期待してなかったのですが、今回は
いいほうに裏切られました。
特に変わったものはなくオーソドックスな料理ばかりでしたが、
きちんと手作りされていたし、いつもは物足りなく感じるお野菜も
たっぷりで、気持ちよくいただけました。

写真はお皿に取り分けた後しか撮れなかったのですが、
e0149801_9421592.jpgメインはサーモンの冷製。
立派なサーモンを丸ごとポーチして皮を取り除き、定番のきゅうりとディルでデコレーション。写真が撮れなかったのが残念なほど、美しく仕上げられていました。
もう一つのメインはシェパーズパイ。これはアイルランドでは間違いなくメニューの一つ。
それにグリーンサラダ、パンのサラダなどが彩りよく並んでいました。
もうひとつのプイレンティルとフェタチーズ、赤ピーマンのサラダが特においしかった。
豆のサラダはよく作りますが、プイレンティルがメインのははじめて。
独特の歯ごたえが良く、フェタチーズの塩気もよく合って、
また作ってみたいと思う一品。

e0149801_9423018.jpgそして時間をおいて,デザートビュッフェになったのですが、これが
5種類が並んで壮観。スイーツ好きのアイリッシュらしい?
テーブル奥からシェリートライフル、チョコレートムース、ルバーブパイ、チョコレートタルト、コーヒーのトライフル。
タルト以外はお客様手作りのお持たせのようでしたが、それぞれにおいしかったです。
全種類を少しずついただいてみましたが、シェリートライフルは驚くほどシェリー酒たっぷりでフレッシュラズベリーがさわやか。
カスタードは柔らかく味も弱かったので、かなり大人向きかな。
ムースはふんわりと軽めに仕上げてありました。

コーヒーのトライフルは、スポンジケーキにコーヒーを含ませて
生クリームをかけてチョコレートの削ったのを散らしただけで、
甘みは抑えられているものの、たよりない感じでした。
チョコレートタルトはお店のものらしく、バースディのデコレーションが
されていましたが、濃厚なクリームだったので小さい一切れで十分。
少しずつでも5種類頂くと、もうお腹は一杯でした。

私がパーティーの料理メニューを考える時、お客様の年齢層以外にも
食べやすさや誰にでも好まれることなども大切な要素ですが、
必ず一品は何か話題を提供できる料理を加えます。
ちょっと珍しいものだったり、なじみのあるものにもひねりを加えたり
することで、話題が生まれます。
また時間やスペースに余裕があれば、お客様自身でアプローチできる
------自分で巻く、包む、味付けするなど-------料理を加えるのも、
いいアイディアだと思います。
例えば手巻き寿司ってけっこう盛り上がりますよね。
規模にもよりますが、パーティーの時には料理はできるだけ前もって
準備しておきたいもの。でも、何か出来立てのものを加えたり、
お客様の目の前で料理をするのもいいですね。

パーティーの時って、なぜかキッチンに人が集まります。
なのでパーティー前はキッチンの掃除にも手が抜けません。
でもパーティーとはいえ、意外と完璧に片付けてないもので、
この時もガスの請求書が冷蔵庫に張り付けてありました。
こういう気楽さがいいのかもしれません。
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by happytable-eire | 2010-03-29 23:59 | ・Irish and others | Comments(0)

珍しく、お店のスイーツ

私には珍しいことなのですが、頂くのと買うのがたまたま続いたので、
お店のスイーツご紹介。

まず、ふわふわのSwiss Roll。
お土産に生ケーキを頂いたのが初めてだっただけでもかなり感激。
それも遠回りをしてお店に寄って、出来立てを買って来てくださり、
その上おいしかったので、本当にうれしかったです。
ちなみにそのお店はDonnelly's Home Bakery。
Philipsburg Avenueにある,昔ながらのお店だそうです。

e0149801_7393824.jpgこちらではSwiss Roll(スイスロール)またはフランス語でRoulade(ルーラード)と呼ばれるロールケーキ。
日本ではスイスロールというと、量産品でジャムやバタークリームが薄く塗って巻いてあるだけの安物のイメージがありますが、私が子どもの頃にはちょっとブームでよくおやつにしていた記憶が・・・
こういうノスタルジックな記憶が、ロールケーキ復活のキーワードだったのは間違いありません。

日本ではここ数年のロールケーキ人気はすさまじく、昔ながらの素朴で
シンプルなものから贅を尽くしたものまで、ありとあらゆるタイプの
ロールケーキが買えますが、こちらではで日本のように丸く美しく
巻いてあるのはあまりお目にかかれません。
スポンジが途中で切れていたり、クリームがはみ出していようが
まったくおかまいなしなので、日本のロールケーキとこちらの
ルーラードは別物だと思ってもいいかも・・・
ところが頂いたスイスロールは、ふわふわのしっとりしたスポンジが
巻かれて箱におさまっていて、中身は2種類のクリームが重ねられて
いました。ほんのりレモン風味のかためのカスタード(レモンカードかも)
とカスタードに生クリームを合わせたもの。
外側にまぶしつけたキャスターシュガーも素朴でなつかしい感じ。
柔らかいのでかたちは少しひしゃげているものの、ちゃんとロールに
おさまっています。(写真は時間が経ってたので更にひしゃげてますが)
軽いレモン風味で口当たりも軽くてさわやか。なんと言っても甘みが
あっさりで驚きました。
こちらのケーキって、私には甘すぎるものがほとんどですから・・・
持って来てくださった方が、日本人のお宅にはこれが喜ばれる、
とおっしゃるのもうなずけます。
高級な味ではありませんが、どこかホッとするような、やさしい味。
おかげで大きな一切れが軽く食べられてしまいました。

e0149801_7424998.jpgもう一つは、マーケットで買ったFar Breton(ファーブレトン)。
前回長—いバゲットを買ったお店で、今日はフランス人の奥さんが販売していらっしゃいました。
ファーブレトンは名前の通り、フランス、ブルターニュ地方の郷土菓子で、何度か作ったこともあります。
フランス人が作ってるのなら、と試してみたのですが、期待に反してクラフティのできそこないみたいな感じ。
ファーブレトンは卵と牛乳で作るお菓子ですが、小麦粉が多めなのでもちっとした食感が特徴だと思っていました。
ところがこれはフワフワと柔らかく、のせられていた林檎も中途半端な感じ。もう少し甘くてもいいと思うほどたよりない味でした。
店終い前で、1個1.5ユーロのところを2個で2ユーロにしてくれたので買う気になったけど、裏切られた気分。
久しぶりに自分でつくってみようかな、という気になりました。

こちらに来てからはスイーツ類を買ったことはほとんどありません。
経験上、やたら甘すぎたり、クリームが多過ぎて重かったり、
見かけからも買いたいと思わせられるものも少なく、これなら
自分で作るほうがいいか、と思ってしまいます。
思いがけなくおいしいってこともあるし、とりあえず試してみることも
必要なんですけれどね。

また機会があれば紹介しますが、次はいつのことだか・・・
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by happytable-eire | 2010-03-28 23:59 | ・Irish and others | Comments(4)

菓子パン作りから学んだこと

私がパンを焼くようになったのは中学1年生の時。
大人に混じって通い始めた、パンとお菓子の教室で習ったのが
きっかけでした。
当時は今のように製パン材料が何でもどこでも買えるような時代ではなく、
近所のベーカリーで業務用の生イーストを少しずつ分けてもらい、
強力粉といえば、大手メーカーの「カメリア」しかありませんでした。
それでも私にとってパン作りは楽しいし、おいしいし、家族も喜んで
くれるので、暇さえあれば焼いていました。

先生が教えてくださったのは、家庭で毎日できるパン作り。
できるだけ難しいと考えず、とにかく焼いてみること、何度も焼くことで
自分のからだで覚える、といったことは、今私が教える時にも
伝えようとしていることです。

ただ日本の製パン技術はその後飛躍的に発達し、家庭でパンを焼く人の
数もレベルも、昔とは比べものにならないほどです。
私も自分で勉強は続けて来たつもりでしたが、長年の間に出来上がって
しまったパン作りの概念が、堅い殻となっていたことに気づかされたのが、
今日の経験でした。

実は、ワーキングホリデービザでダブリンに来られているYさんに、
私がプロのパン作りを見せていただいたのでした。
Yさんは製パンメーカーで製造ラインを作るお仕事をされていて、
現在は1年間のお休みをもらって来られているのです。
私がパン作りを教えているのを知って、アシスタントを申し出て
くださったのですが、残念ながらそれは実現しませんでした。
もう帰国される日が近づいて来たので、その前に一緒にお昼をする
ついでに、無理をお願いしたわけです。

Yさんの会社でのお仕事の様子から見せていただき、私の希望で、
日本らしい菓子パン作りを見せていただくことになりました。
これまで料理と一緒に食べるパン作りを主にして来た私にとって、
菓子パン系は、ほとんど研究してこなかった分野。
ただ、彼女は毎日お仕事でパンを焼いておられたのですが、
ほとんどの行程で機械を使われるとのこと。
私はこちらではこねるところから手で、すべての行程が手作業。
同じパン作りとはいえ、彼女にとっては初めての手ごね。
主に冷凍パンを開発されている彼女が使われているものとは
材料も性質が違い、かなり戸惑いがあったようです。
また私も、製パン業界の専門用語や材料のことなど、初めてのこと
も多く、お互いに「へぇ〜そうなんだー」を連発する展開と
なりました。
コスト、利便性、製造ラインへの適応度など、彼女の着眼点と、
私が家庭で焼くパンとしての着眼点が違うことで、
パン作りもこうも違うものかと思うほどでした。

急なお願いだったので、あり合わせの材料でしたが、
焼き上がったパンは4種類。シンプルな粒あんパン、さつま芋と
りんごあん入でメルヘン液をかけたもの、Nutellaを中に入れて
メルヘン液、チョコチップを散らしたもの、マフィン型に入れて、
ブルーベリージャムとメルヘン液をかけたもの。
メルヘン液とは油脂入の堅めのスポンジ地のようなもので、
クッキー生地より柔らかく、昔の甘食のような食感です。
発酵終了した生地の上に絞り出して焼くと、水分の蒸発を
防ぐので生地もしっとりと焼きあがり、違う食感が重なります。
これも聞いたのも初めてで、新鮮な体験。
一つの生地でも中に入るものやデコレーションによって、
柔らかさも膨らみ方も変わり、パンの奥深さを再認識する経験と
なりました。
また、Yさんのあんを包む成型も見事で、手ほどきを受けました。
ただ、生地の完成度はYさんにとっては不満の残るものだったので、
再度トライすることになりました。
帰国前の忙しい中、また時間を取らせるのは申し訳ないのですが、
私にとってはまたとないチャンス。学ぶことがたくさんあって、
パン作りの幅がもっと広がりそうです。

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by happytable-eire | 2010-03-24 23:59 | Baking | Comments(2)

はみ出しバーガー

週末はたいてい、息子のラグビーの試合か練習があって、
その時間に合わせてランチかブランチということが多いのですが、
今日はハンバーガーの準備をしておきました。
バーガーパテはオーガニックのお肉屋さん特製のもの。
お肉の味がしっかりして脂っぽくなく、さすがと思うおいしさです。
バンズは昨日の夜、自分で焼いておきました。
最近使い始めたHOVISの Premium strong flourはさすがにグルテンが
強いのか、ふんわりとしたパンが焼けます。
バーガーには柔らかめのパンのほうがいいと思いますが、かと言って、
売ってるバンズはフワフワ過ぎて頼りなく、やっぱりおいしいパンを
使うとハンバーガーもおいしいんです。


e0149801_2342255.jpgパンは切り目を入れてバターとイングリッシュマスタードを塗り、玉ねぎとオレンジのパプリカを細切りにして炒めたのをしいて、焼いたバーガーにスライスしたチェダーチーズをのせてとろけさせ、ドーンとのっけます。
トマトのチャツネを添えて出来上がり。
バンズがバーガーより小さかったので、完全にはみ出し。
というか、ここのバーガーがけっこう大きいんですよね。
バンズを2枚にスライスして温めておけばよかった、と出来上がってから
思いついたけれど、時すでに遅し・・・


e0149801_2344556.jpg添えたトマトのチャツネは最近お気に入りのもの。
チャツネはほとんど自分で作るのですが、ここでは完熟トマトなんて絶対に手に入らないので、トマトのチャツネは買っています。
サンドイッチにケチャップをつけるとベタベタになるけれど、チャツネなら大丈夫。
ソーセージロールなんかをランチに持たせる時に重宝です。
Geeta’s Tomato & Onion Chatney、あまりにも安かったので買ってみたのがきっかけですが、スパイスのきき方も,食感もいい感じで、お気に入り。
たしかお買い得で1ユーロもしなかったような記憶がありますが、料理にも使えておすすめです。

私はというと、ハンバーガーがちょっとヘビー過ぎる感じだったので、昨夜の残り物の練り胡麻とお醤油で和えた
ブロッコリーと、炒めた野菜をロールにはさんだヴェジロール。
からだにやさしく、これはこれでなかなかおいしかったです。

ラグビーの試合前にボリュームのあるものをと、バーガーにしたのに、
息子は先日の練習で傷めた腕が悪化して、結局試合には出られず・・・
応援だけに出かけて行きました。

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by happytable-eire | 2010-03-21 23:59 | About food | Comments(4)

久しぶりのローストポーク

意外だと思われるかもしれませんが、アイルランドへ来てから
豚肉料理を食べる回数が減りました。
アイルランドではハム、ベーコン、ソーセージなどの加工品で食べる
ことはとても多いのですが、豚肉そのものの料理は減りました。
日本では牛肉と比べるとずいぶん安くて、主婦の家計お助け食材という
イメージがありますよね。
ここでは豚肉加工品の値段は日本と比べてずいぶん安いのですが、
食材としての豚肉の値段は牛肉と変わらないか、高いことさえあります。

アイルランドへ来てから、豚肉もどこで買っても悪くないと感じて
いましたが、慣れというのは恐ろしいもので、最近はなかなか
おいしいと思う豚肉に出会わなくなっていて、よけいに料理の回数も
減っていました。

週末の楽しみ、St. Anne'sマーケットのオーガニックのお肉屋さんで、
先日はロースト用の豚肉の塊を買いました。
ローストポークは本当に久しぶり。
e0149801_823986.jpg玉ねぎ、セロリ、りんご、パン粉などで作った定番のスタッフィングを巻き込んでロースト。
付け合わせは人参、キャベツ、ポテトとパースニップを合わせてマッシュしたものです。
久しぶりに本物の豚を食べた、って感じでした。
少し焼き過ぎてやや堅くなってしまいましたが、噛みしめると味がじわっと出てくる、ちょっとワイルドなおいしさです。
スタッフィングのしっかりめの味も肉の強さに負けず、ソース代わりに肉のおいしさを引き立てます。
値段は1キロあたり約15ユーロとやはり高めですが大満足でした。

私は豚肉がとても好きで、敬遠されがちな豚肉の脂身もむしろたっぷり
あるほうが好きです。
子どもの頃は給食の豚肉の脂身が気持ち悪くて食べられなかったのが
嘘のよう。
豚肉は特に脂身においしさがあると思っています。
本当に上質の豚肉の脂は甘みがあって舌ににとろけるような感じ。
京都にいた時には、岐阜県の藤井ファームさんの「あんしん豚」を、
友人と共同でまとめて取り寄せていました。
こちらでは抗生物質をはじめ薬剤を一切与えず、豚を自然に育てて、
とてもおいしい豚肉を生産されています。
4年ほど前に友人から紹介されて購入し始めたのですが、今日調べて見ると
立派なホームページも立ち上がっていて、通販のシステムも整っていました。
私は手書きのチラシを見て注文したのですから、通販が軌道にのられたの
だと思うとうれしいです。
前にはなかった加工品もいろいろ出されています。

この「あんしん豚」はまったく臭みがなく、味がいいのはもちろんのこと
なのですが、特に素晴らしいと思ったのは傷みにくいこと。
衛生面がきちんとしていることもあるでしょうけれど、豚が健康に育って
いるから、肉そのものに地力があるからだと感じていました。
それに今や肉までブランド物が高級品化している中、とても良心的な価格。
日本にお住まいの方には、絶対におすすめの豚肉です。

おいしい豚肉繋がりでアイルランドから日本まで話がとんでしまいましたが、
いい料理にいい素材は欠かせません。
私のおすすめ食材もどんどん紹介したいと思います。
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by happytable-eire | 2010-03-15 23:59 | ・Irish and others | Comments(2)

パエリャにはスモーク

今日はHowth に行く用事もあったので、ついでに魚屋さんへ。
最近は魚を食べることがグンと増えました。
今夜は冷蔵庫に残っている物と合わせてパエリャに決定。

スモークしたハドックとムール貝を買って、昨日のピザの残りの
Cabanossiというイタリアのスモークソーセージ、鶏のもも肉、
野菜は玉ねぎ、ズッキーニ、赤ピーマンを加えて、けっこう豪華な
ミックスパエリアです。ニンニクもたっぷりきかせます。
本家スペインのパエリアの具は何でもありで、それこそねぎだけの
パエリャなんてのも、こちらのブログで見ました。

今日はムール貝にワインを加えて先に火を通し、その汁をベースに、
チキンストックを加えました。
日本では蛤を使っていましたが、ここではムール貝がお得です。
具を炒めてトマトソースを加えたところへ米も入れてさらに炒め、
味をととのえたストックを加え、煮立ったら弱火にして炊き上げます。

e0149801_6493849.jpgムール貝からもスモークハドックやソーセージからも塩分が出るので、
加える塩の量には気をつけないといけませんが、うっかり入れ過ぎてしまい、急遽冷凍のグリーンピースを加えて調整。
豆がうまく吸ってくれて、何とかまとまりました。
仕上がる直前に大量のムール貝をパエリアの上に戻したのですが、タイミングが早すぎて、ちょっとかたくなってしまいました。
まあ、いい旨味をだしてくれただけでも十分なのですが・・・
出来上がりはというと、お米がすべての具の旨味を吸っておいしいこと。

サフランはその質によって、色や香りの出方はまちまちなので、
今日、封を開けたサフランはいつもと同じくらいの量でもあまり色が
出ませんでした。たしかスペインのお土産にいただいたものですが、
ちょっと期待はずれ。

図書館で借りてきた料理本Clodagh McKennaの『The Irish Farmaers’
Market Cookbook』を見ていた夫が、これこれ、とページを開いたのが
スモークチキンを使ったパエリャ。
今日の食材ではハドックとソーセージがスモークしたものでしたが、
燻製の旨味と香りは本当にいい味を出してくれます。
パエリャに限りませんが、アイルランドへ来てからは燻製ものの食材が
私の料理に欠かせなくなっています。
上手に使って料理の幅を広げたいですね。
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by happytable-eire | 2010-03-13 23:59 | recipes | Comments(0)

おいしい牛乳

アイルランドはいわずと知れた酪農国。
乳製品の品質の良さは世界にも誇れると言われています。
その品質は豊かな草を食べて育つ乳牛のおかげ。
スーパーの棚には常に数種のブランドの牛乳が並んでいますが、
中にはオーガニックの製品も選ぶことができるのはうれしい。
価格は高いとはいえ、日本のような大きな差もありません。
ちょっと頑張れば十分買える程度の差です。
こういう選択肢が特別なことでないというのはうれしいですね。

私よく買う大手メーカーの牛乳も昨年の秋頃から値下がりして
2リットル入で2ユーロを切り、日本の牛乳と比べると半額以下。
わが家でもこの2リットルが2日ほどでなくなります。
こちらへ来てから確実に牛乳の消費量は増えました。
スーパーではこれを3本、4本と一度に買う人も珍しくありません。
日本では殺菌方法の表示があり、出来るだけ低温殺菌の物を選んで
買っていましたが、こちらの牛乳にはそのような表示はありません。
日本で大半を占める超高温短時間の殺菌法はここでは行なわれて
いないのです。
ただ低脂肪乳や無脂肪乳などの種類は豊富で、健康のためか、
そういうのを買う人はとても多いです。

以前にも紹介したオーガニックの乳製品メーカー Glenisk
大手のスーパーならどこでも扱っていますが、地方の小さな
オーガニックファームの製品はローカルのファーマーズマーケットや
その地区の店などで販売したりしています。
先日Dublin Food Co-opへ行った時に買ってきたのが
Moon Shine Dairy Farmの牛乳。
この牛乳が絶品のおいしさなんです。

アイルランドの牛乳はどれでもおいしいし、いろいろ試した結果、
わが家ではどこでも買えるAvonmoreの牛乳に落ち着いていて
特に不満もありません。
でもここの牛乳を飲んだら、毎日これが飲みたい!と思うほど。
紅茶に入れるのがほとんどですが、ミルクティーもおいしくなるし、
普段はそのまま飲むことなどない私がグラスに入れてゴクゴクと
飲みたくなるような牛乳です。
さらっとしていてほんのり甘い、これが自然の味なのでしょう。

このファームはCo. West MeathのLough Ennell(エネル湖)
の近くにあり、訪ねたこともあります。
この近くに友人夫婦が住んでいて、お料理上手のTamaraが
ファームで働く人たちの食事を作る仕事をしていたことがあるので、
彼らはいつもここの牛乳なんです。
その仕事は食事を作る代わりに、ファームのオーガニックの食材を
提供してもらうという、金銭のやり取りがないかたちだったので、
今でも牛乳は必要なだけもらってくるのです。
容器を持って行き、タンクから絞りたての牛乳を入れて帰ってくる
のですから、まだホモジナイズ加工やパスチャライズ加工をする前の
まさに生乳。置いておくと上に脂肪分がたまってきます。

e0149801_22185069.jpg牛乳だけでなく、ここのチーズもとってもおいしい。
私が買ったことがあるのはエメンタールチーズだけですが、とても上質でした。フレッシュチーズやヨーグルトなどもDublin Food Co-opで販売しています。
『ムーンシャイン』なんてロマンチックな名前も、チーズでできたお月さまをかじる牛のロゴマークも可愛い。
National Organic Award をはじめ数々の食品コンペで賞をとっているだけのことはある高品質を考えると、牛乳2リットル2.39ユーロは価値があります。
友人を通して聞くところによるとオーガニックファームの経営は大変だそうですが、がんばって欲しいと思っています。
ダブリンやお近くに在住の方、機会があればぜひ試してみてください。
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by happytable-eire | 2010-03-10 21:59 | ・Irish and others | Comments(6)

Fish Finger Sandwich

2、3週間目のこと、夫が急にFish Finger Sandwichが食べたいと
言い出しました。
何も特別ではない、フィッシュフィンガーという魚のフライを
パンにはさんで食べるというだけのことなのですが、彼らにとっては
極上の“comfort food”、つまりホッとする食べ物らしいのです。
日本人にとったら、焼き鮭のおにぎりとか梅干しのお茶漬け、
みたいなものを想像してもらうと近い感覚だと思います。
何とうちにあるJamie Oliver の料理本にもFish Finger Buttieが
載っていてびっくり。レシピというほどのものはなく、文章と
彼がFish Finger Buttieを手に、今にもかぶりつかんとする姿が
写真で出ています。
タイトルには”Fantastic”とまでついていて、彼の特別な思いが
感じられます。

だいたいフィッシュフィンガーというのは、子どもの食べ物の
代表みたいなもの。
私も子どもが小さい頃にここに住んでいた頃は、さっと作れて
まあおいしい子どもの食べ物として冷凍庫に常備していました。
白身魚を子どもが食べやすいよう、幅2cm長さ5、6cmほどの
長方形に成型してパン粉がつけてあるのです。
冷凍のままオーブンに入れて15分ほどで食べられます。

フィッシュフィンガーを買ってきてと言われて、スーパーの
冷凍食品売り場を見てみると、これがけっこう高い。
これだったら白身魚を買ってきて自分でパン粉をつけるほうが
いいかなと思っていました。
でも夫は、冷凍のフィッシュフィンガーがいいんだと言うのです。
先日お買い得品で10個入りの小さい箱が2ユーロだったので
これなら許せると思って買っておきました。

そしてこの週末、念願のサンドイッチが実現しました。
パンはハーフベイクのチャバッタがあったので、フィッシュ
フィンガーと一緒にオーブンで焼いて準備。
夫がうやうやしく作り方を息子に教えます。
何のことはない、パンの厚みを半分に切ってバター、マスタードを
塗り、フィッシュシンガーを並べてケチャップをかけてはさむ。
ついでにマヨネーズとレタスも少し。
あとはぎゅっと押さえてかぶりつく、というわけです。
Jamie Oliverも、このぎゅっと押さえてつぶすようにするのがミソ、
と書いています。
一口だけ食べてみましたが、たしかに悪くはありません。
夫はこれを食べるのは25年ぶりくらいだと言っていましたが、
息子も気に入ったようなのでまたすぐに登場するかも。

ついているパン粉が初めから黄色く、街のお惣菜屋さんの揚げ物の
パン粉と同じところがキッチュです。
この黄色いパン粉、お惣菜屋さんで揚げる前から黄色いのを見て、
いたく感心した思い出が私の記憶の片隅に残っています。
たぶん小学生低学年の頃の記憶だと思うのですが、その時の映像が
よみがえってきました。

粕汁に続いて、ノスタルジックな話が続いてしまいました。
食べ物の記憶って、匂いまでよみがえるのがおもしろいですよね。

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by happytable-eire | 2010-03-08 23:59 | ・Irish and others | Comments(2)

粕汁で温まる

ここ数日、素晴らしいお天気が続いています。
雨の多いアイルランドには珍しく、今週もずっと晴れの予報で
いかにも春が来たなあと昼間は感じさせてくれる・・・のですが、
夜はぐっと冷え込んで、朝は霜がおりたりもしています。
今日も朝から雲一つない快晴。
息子のラグビーのクラブチームのほうの試合があるというので、
隣の地区のクラブチームのホームグラウンドへ。
たいていのクラブチームはフィールドが2〜3面、クラブハウスに
広い駐車場があるような施設を持っています。

試合開始はお昼前だったし、お天気もいいので特に着込む事もなく
出かけたのが大間違い。
お天気はよくても風が冷たく、たまたま試合がスタンドのないほうの
フィールドだったので、風をよけることもできず、全身吹きっさらしで
寒くて寒くて震えていました。

終わったらからだはすっかり冷えきっていて、暖かいお風呂にでも
飛び込みたいような気分。
これは何か温かい食べ物でからだを温めなければと、帰ってからの
遅いお昼に粕汁を作りました。

具には先週のマーケットで買って大切に置いていた大根と人参、
白菜、ねぎしかありませんが、先日作った揚げがありました。
これらをごま油でざっと炒めてだしで炊いて、最後に酒粕と味付けに
味噌を少量溶かします。
酒粕によって味がグンと変わるので、上等のを使いたいところです。
今、手元にあるのは、京都に里帰りしていた友人からもらったのと、
京都から友人に頼んで持ってきてもらったもの。
どちらもいい物なので、とてもしっとりしていて、溶かす前に
しとらせておかなくても簡単に溶けます。
昔は粕で真っ白な粕汁を作ったものですが、子どもがいると
そんなわけにはいかないので、粕は少なめでお味噌をきかせるように
なりました。
今日も粕はそんなにたくさんは入れていませんが、それでもからだは
ほこほことあたたまってきます。
やっぱり京風の粕汁には大根とお揚げですね。
大根は高いのでふだんはターナップで代用する事が多いのですが、
粕汁には大根を使いたい。
粕汁には白味噌のほうが色がきれいに仕上がりますが、私は汁物には
白味噌はあまり使いません。京都の白味噌のお雑煮も苦手。
今日のは色が濃いめの味噌だったので、味噌汁みたいな色になりました。

新酒の季節になると、酒を絞ったあとの酒粕が酒店に並びます。
酒粕はぐっとプレスして板状になっている物が多いのですが、
中にはまだお酒が絞れそうなほどしっとりとしたのが量り売りで
売っているものもありますよね。
酒粕にはアルコール分が含まれているので、お酒に弱い人は
酔ってしまうこともあるそうです。
粕汁って京都ではよく食べられますが、関東の人にはあまり
なじみがないと聞いたことがあります。本当はどうなんでしょうね。
京都は伏見という大きな酒どころがあるので、昔から酒粕が身近
だったのかもしれませんね。
そういえば酒粕に野菜を漬けは粕漬けも、京都や奈良の名産です。

ずっと前に寺町通にあるイタリアンレストランで、酒粕入の
ミネストローネを食べたことがあります。
物珍しさで注文したのですが、これがなかなかおもしろい味でした。
粕の味はほのかにするていどでしたが、真冬に汗がでてくるほど
温まったのをおぼえています。

母が酒粕が好きで、板状のを石油ストーブで炙って、白いお砂糖を
たっぷり包んで食べていたのを思い出します。
「肥えるしあかん」と言いながら、やめられなかったようです。
昔はおやつ代わりだったのでしょうね。
酒粕に何となくノスタルジーを感じるのは、このせいかもしれません。

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by happytable-eire | 2010-03-07 23:59 | ・Japanese | Comments(0)

アイルランドの紅茶

あまり知られている事ではありませんが、アイルランドは
一人当たりの紅茶の消費量が世界で一番多い国です。
あまりに日常のこと過ぎて、これまでこのブログで紅茶のことを
一度も紹介していませんでした。
私も若い頃はコーヒーをブラックで飲むのがおいしいと思って
お気に入りのコーヒーショップに通っていたこともありますが、
今はすっかり紅茶党。
いつの頃からそうなったのかは憶えていないのですが、
何となくコーヒーは私のからだに合わないような感じがして、
今や年に何杯飲むか、という程度です。
いつでも、どこでも、とにかく紅茶。
これは日本にいた頃からのことで、日本茶よりも紅茶、それも
アイリッシュ風にミルクたっぷりのミルクティーです。
朝はとにかくマグカップ一杯の紅茶がなければ始まらないのです。

e0149801_2025636.jpgこちらでは紅茶はマグカップでたっぷり、一日に6〜7杯飲むという人も珍しくありません。
私も一日家にいれば5杯は軽い。
そんな調子なので、紅茶を切らす事だけは絶対にありません。
売られているほとんどがティーポット用のティーバックで、80個入り、120個入りなどが一般的なサイズですが、わが家では80個入りなんてあっという間になくなります。

アイルランドの大きな紅茶ブランドはBarry’s (バリーズ)、
Bewley’s (ビューリーズ)、
Lyons(ライオンズ)など。
うちの定番もBarry’sかBewley’sのゴールドブレンド。
その時のお買い得なほうを買ったりしています。

ただ今年の初めからティーバックをやめて、リーフティーを
使うようになりました。
お茶をいれる度にティーポットを洗う手間はありますが、
やはりリーフでいれるほうがおいしいからです。
意外な事にリーフティーのほうが値段は割高。
需要の関係かもしれませんが、同じブレンドでもリーフティーの
ほうが葉っぱがしっかりしています。
最近はブランドにかかわらずいろんな紅茶を試して、より好みの
お茶を見つけようと思っています。

アイルランドの紅茶はミルクティーに合わせたブレンドのせいか、
深いこくと少しオレンジがかった色が特徴。
色は濃く感じますが渋みはなく、むしろ紅茶の甘みが感じられ、
香りもまろやかです。
メーカーによって多少の違いはありますが、ミルクを入れた時の
何ともいえない美しいベージュの色を見ると、それだけで幸せな
気持ちになります。

実は京都でソーダブレッドやスコーンを販売させてもらうなどで
お世話になっていたバザー用にこちらの紅茶を送りました。
アイルランドから日本の方へ紹介したいものの代表選手です。
そのバザーが今日始まり、私が送った紅茶は初日で完売したと
連絡をいただきました。
今回は初めての試みでしたが、たくさんの方にアイルランドの紅茶の
おいしさを体験していただけたらうれしいです。

このバザーは『あい藍アートワーク 春の市』、京都の福祉法人
「アイアイハウス」支援のために年3回行なわれていて、
今回は3月5日(金)から7日(日)まで、京都市下京区の大善院という
お寺で開催中です。お近くの方はぜひ、遊びに行ってみてください。
紅茶は売り切れたそうなのですが、また次回のバザーにもお送り
したいと思っています。
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by happytable-eire | 2010-03-05 23:59 | ・Irish and others | Comments(6)