愛蘭土の林檎の木の下で

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Organic Sausage

St. Anne’s Park のRed Stable Farmer’s Marketは
ここ一年ほど私の土曜日の定番となっています。
昨年の冬は店の数も少なく静かだったのに、今年は
真冬でもお店の数が減らず、それどころか最近になって
有名なチーズショップSherridan'sも出店してきたし、
カフェスぺースもできて結構な人で賑わっています。

オーガニックの八百屋さんとお肉屋さんが私の目的。
冷蔵庫まで完備した大きなヴァンで来ているオーガニック
のお肉屋さんですが、そのクオリティの良さに加えて、
今年になって始まったセットオファーがすごいお買い得。
昨日買ったのは、1ポンド(約450g)の牛挽肉、角切り牛肉、
ポークソーセージ、バーガー6枚で14.99ユーロ。
1ポンドずつあれば、たいていの料理に間に合うし、
バーガーもソーセージもお肉がいいから当然おいしい。

こちらではお肉を調理中にお肉そのものから水が出てくる
事が多いのを感じています。
保水剤で水分を保持させるのか、水分を添加して膨らませて
いるのか、肉だけでなくベーコンにもそれは言えます。
ここのはそういう加工がされていないオーガニックの商品なので
安心。
味がぎゅっと濃いというか、肉の味がしっかりしている感じです。

値段もスーパーで買うのよりお買い得なほどで、クオリティを
考えると十分な価値があります。
まとめて買っても冷凍しておけばいいし、他にもステーキ肉の
セットとか、挽肉2キロのセットとかもあり、用途に合わせて
選べます。
ご主人らしい男性は愛想のいい人ではないけれど、何となく
信頼できる感じがして好感が持てます。

八百屋さんもそうですが、お店の人と顔なじみになると
いろいろ聞きやすくなり、マーケットにはそういう楽しみもあります。
最近テレビで見たのですが、アイルランド全体でマーケット人気が
高まっているそうです。
よりクオリティの高い食品を顔が見える関係で買い求めたい
ということなのでしょうか。
ダブリンではそういう訳にはいきませんが、田舎のほうだと
ローカルの生産物を買えるというメリットもあります。

e0149801_2045916.jpg新しいパン屋さんも出店していて、おいしそうなバゲットをつい買ってしまいました。
でも長さが80cmほどの超ロングなのでこれも考えるとお買い得。

今日のお昼はバゲットにソーセージをはさんだサンドイッチ。
バゲットをたてに割ってグリルでさっとトーストし、オリーブオイルを塗って半分に切ったニンニクをこすりつけて香りをつけます。
ソテーしたトマト、焼いたソーセージ、マスタード、サラダ菜をはさんで出来上がり。
バゲットはもっとあごにくるほどしっかりしたほうが好きですが、その辺のスーパーのよりは格段においしい。
これ、クセになりそうです。
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by happytable-eire | 2010-02-28 23:59 | ・Irish and others | Comments(0)

ケータリング

昨日はケータリングの依頼を受けました。
15名のお客様のほとんどが日本からの女学生さんということで、
目先の変わった料理ではなく、家庭的な和食を中心にメニューを
考えました。
巻き寿司は、節分の日にアップした記事を見てくださって、
メニューに加えるように特に依頼されました。
実はあの時は手巻き寿司セットに入っていた幅のせまい巻き簾を
2つ並べて巻いたのですが、さすがにやりにくかったので、
今回新しく購入。(アジアマーケットにちゃんと売ってました)
作りやすさは雲泥の差で、道具は大切だと実感します。

メニューは、e0149801_23143546.jpg
○巻き寿司
○おにぎり(焼き鮭混ぜご飯)
○だし巻き
○エビとニラのワンタン
○鶏の唐揚げ
○ロール白菜
○ブロッコリーの亜麻仁マヨネーズ和え
○サラダ 
 ・グリーンサラダ(醤油ドレッシング)
 ・白菜と人参の和風サラダ
  (マスタードドレッシング)
○デザート
 ・トライフル
 ・りんごのスパイスケーキ



今回のご依頼主の方は和の食器もたくさんお持ちで、
料理に合わせて素敵な鉢や盛り皿を選んでくださいました。
中には骨董品レベルの立派なのもあり、料理と食器がマッチすると
料理がグンと引き立てられてうれしくなります。
特に大きな塗りのお盆に笹の葉を敷いて巻き寿司を8本分
盛り合わせたのは圧巻でした。

お客様が到着されて、テーブルに並んだ料理を見て
「わぁ、ごはん!」と可愛い声が上がりました。
いろいろ並んでいるお料理よりも、おにぎりに目がいくとは、
こちらへ着かれて一週間、そろそろごはんが恋しくなってられた
のでしょう。

今回の料理の中で、特に私のおすすめのひとつはロール白菜。
白菜の葉の部分(全体の半分ほどの長さ)をさっと茹でて、
豚ミンチで作った肉団子をくるっと巻いてチャイブで結び、
鍋に並べて塩と酒、少量の醤油を加えたおいしいだし汁で
ことこと炊いたもの。
白菜から水分が出て薄まるので、だし汁には塩をベースに
しっかり目に味付けするのがコツ。
煮汁にとろみをつけて最後にかけると白菜によくからみます。

ブロッコリーの亜麻仁マヨネーズ和えは人気がありました。
ブロッコリーは堅めに塩ゆでしたあと、味をつけたカツオだしに
しばらくつけておくことで下味がしっかり染み、ゆでるだけとは
大違い。
初めは胡麻の予定だったのですが、亜麻仁のほうがマヨネーズと
よく合いました。
大きなブロッコリーを4個、きれいに完食していただきました。

ケータリングの仕事はシチュエーションも料理も毎回違うので、
メニューを考えるところからお客様にお出しするところまで、
プランニング勝負。
十分に注意しているようでも信じられないミスも起こります。
今までもいろんなハプニングがありましたが、今回は片栗粉を
切らしていたというミスがありました。
ご依頼主が持っていらっしゃったので助かりましたが、日本なら
どこでも買えるものが、こちらではそうはいかなくって・・・
片栗粉と同じポテトフラワーもどこでも買えるわけではなく、
外国での和食作りは意外なところで大変です。

ケータリングの仕事は終えるまでのプレッシャーはきついですが、
いったん料理を始めると楽しみのほうが大きくなります。
そして「おいしかった」のひと言をかけてくださるのが一番の喜び。
これがあるから頑張れます。
今回は娘と同じ年頃の可愛いお嬢さんたちに喜んでいただけて、
また格別の気分でした。



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by happytable-eire | 2010-02-27 23:59 | ・Japanese | Comments(0)

続・和風弁当


先日作った和風弁当、後日談です。
実はあのお弁当は、依頼主が後日主催されるイベントでも
作ることになっていて、その宣伝素材としての写真を撮るのも
目的でした。
炊きたてのご飯を詰めて、お客様にお出しするまでの短時間で、
窓際の自然光で撮ったのですが、ご飯の白がとんでしまい、
ご覧のように写真はひどい仕上がりでした。
料理のあとでちゃんと写真を撮るというのはなかなか難しく、
これでいいと思っていても、あとで見てみると使えない物ばかりと
いう事は多々あります。
ブログにはアップしましたが、宣伝素材としてはまったく使い物に
ならなかったので、2日後に撮り直しをすることになりました。

お料理も当然作り直したのですが、他の素材で間に合わせたり、
先日の反省をふまえて改良したり、また写真うつりを考えて、
彩りをもう少し工夫したり・・・
友人は一眼レフを持ってきてくれて、ライトで光を調節したり、
バックの色を変えてみたり、配置を変えてみたりと、ふだんは
ひとりで時間をかけて写真を撮る事もなかなかないので、
とてもいい勉強になります。
料理の写真はその専門家もいるほどで、プロでさえ難しいと
言われます。
時には手製の反射板を使って光のあて方を変えてみたり、
あとで修正を加えてみることもありますが、写真はちゃんと勉強
したい事のひとつです。

私のバカチョン(これって死語?)デジタルで撮った中では
一番よかったのがこの写真。
先日の料理とほぼ同じ内容で撮ったのもあるのですが、やはり
卵焼きを加えたのが彩りもきれいです。
また、バックに赤をもってきたらグンとおいしそうになりました。

色の出方を考えて半生のまま撮影ということもありますが、
このお弁当はきちんと調理したものばかり入っています。
なので時間をかけて撮影したあと、遅いお昼にしっかりいただきました。
そこはお弁当、冷めてもおいしいように作っていますからね。

友人が一眼レフで撮ってくれたのも仕上がりが楽しみです。

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by happytable-eire | 2010-02-25 23:59 | ・Japanese | Comments(6)

和風弁当

昨夜は雪が降り初めたと思ったらあっという間に真っ白。
ぼた雪だったので、数時間後にはほとんど消えてしまいましたが、
今朝もWicklowの山々はまだ真っ白でした。

今日は和風弁当18個を作る仕事を受けました。
お弁当はこちらでも『Bento Box』と呼ばれていて、日本食の店では
メニューに出しているところもあります。
いろんな物を少しずつというスタイルが新鮮なようです。
今日のお弁当を食べてくださるのはほとんどがアイルランド人と
数人のフランス人、日本人。
日本食はほとんど初めてという方も何人かいらっしゃるので、
私も不安が大きかったですが、おおむね好評だったのでほっと
ひと安心。

お弁当の内容は、
e0149801_200944.jpg○鮭の味噌漬け焼き
○アスパラガスの挽肉巻き
○ターナップと牛肉の昆布煮
○セロリの塩きんぴら
○天ぷら抹茶塩添え
(さつま芋、人参のかき揚げ)
○レンズ豆とひよこ豆の五目煮
○枝豆ご飯
○漬け物2種
(白菜、コールラビの梅酢)

特に好評だったのはセロリの塩きんぴら。
醤油と砂糖の味付けが他にあるので、最近流行りの塩味にしました。
セロリをごま油で炒めて、塩とほんの少量の砂糖で味をととのえ、
Roasted Flaxseed (炒り亜麻仁)のすったのを加えるだけ。
亜麻仁は風味を加えるだけでなく、少し粘りがでるのでよくからみます。
こちらへ来てから手に入りやすいのですり胡麻代わりに使うことが
多いのですが、セロリには胡麻よりよく合うと思います。

もう一つ予想外に好評だったが、五目豆。
私自身が大豆があまり好きでないこともあり、レンズ豆にして、
少し残っていたひよこ豆の茹でたのとゆで汁を使ったら、
砂糖は加えなくてもいい甘みを出してくれました。
干し椎茸やひじきなどもたっぷり使って旨味をだしたのですが、
ひじきの味が敬遠されなかったのも意外でした。

ターナップと牛肉の煮物は薄味で昆布の風味を生かしたのですが、
これもターナップ自体に好き嫌いがあるようでしたが、味付けの
昆布の風味は好評でした。
ターナップを和風に煮たのがおもしろいと言ってくださった方が
ありました。和と洋の出会いですね。

枝豆は近年、アメリカのほうでは人気が出てきているのですが、
こちらではまだまだ認知度が低く、最近やっとGreen Soy Beanとして
冷凍物が手に入るようになりました。
これを生姜と塩と酒を加えて、ご飯と一緒に炊き込んだ枝豆ご飯が
好評でした。
白いご飯だけで食べる習慣がない人たちには、味付けご飯や混ぜご飯
にするほうが食べやすいと思います。

たくさんのお弁当を作るというのはけっこう大変な作業でしたが、
いろいろと勉強になりました。
冷めてもおいしい味付け、水気が出ないこと、彩りや一番大切な
全体の味のバランスなどをよく考えたつもりの内容でしたが、
実際に食べてもらっての感想も聞けてよかったです。

自分で言うのもなんですが、本当においしいお弁当でした。
ああやって弁当箱に詰めるだけで、普通に食べるのと
何か違うんですね。
日本で生まれ育った私たちには、お弁当へのノスタルジックな気持ちが
すり込まれているのかもしれません。
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by happytable-eire | 2010-02-21 23:59 | ・Japanese | Comments(10)

おでんへの道

昨年も一月に一度作ったおでん
やっぱり冬になると食べたくなる料理のひとつです。
でも、ここで作るのは簡単ではありません。
おいしい練り物が手に入らないので、一から作ることになるから。
昨年作ったときはフードプロセッサーがなかったので、
白身魚の身を包丁でたたいてすり鉢でするのが大変でしたが、
ありがたいことに姉が使わなくなったフードプロセッサーを
譲ってくれました。
やっぱりこれがあるのとないのとでは大違い。
白身魚をすり身にするなどあっという間にできてしまいます。
ただ鰯のつみれは、すり鉢でするほうがおいしいような気がして、
結局すり鉢を使いましたが。

一度に全部やろうと思うと大変なので、今回のおでん種は
先日からぼちぼちと作っては冷凍しておきました。
白身魚のすり身には、先日詳しく書いたHakeを使い、卵白と片栗粉、
酒と塩を加えてふんわりと仕上げました。
鰯のつみれは生姜と少量の味噌で臭みを消し、さっとお湯に落として
火を通してから冷凍にしておきました。

昨日はお揚げ作り。
木綿豆腐を思い切りしっかり水切りしておいたのを菜種油で
揚げますが、このごろ、上手にできるようになりました。
今日のはちょっと厚めです。

ここまでが下準備。そしてやっと炊き始めます。ふぅ〜
たっぷりの昆布と鰹節で出しをとって、薄味に味をととのえ、
さっと茹でた大根とこんにゃく、骨付きの鶏もも肉、ゆで卵、
厚揚げを加えてしばらく煮たら火を止めて鍋カバーをかぶせて
おきました。

今朝もう一度煮立ててまた鍋カバー。
煮物は温度が下がる時に味がしみ込むので、おでんのように
煮くずれさせずに味をしっかりしみ込ませるには、こうして
短時間火を入れては冷ますのを繰り返すのがいいそうです。
冷ます時間がゆっくりだと徐々に味がしみ込むので、
鍋カバーは理想的。
コトコト炊くのもいいのですが、うっかり煮詰まったり煮くずれた
おでんはいただけませんよね。

夕方になったらじゃがいもと人参、鰯のつみれを加えてしばらく
煮たらまた鍋カバー。あとひと息。

仕上げは解凍しておいたすり身に1cm角くらいの玉ねぎを加え、
丸めて菜種油で揚げたらすぐおでんに加えて、10分ほど煮て
出来上がり。
おいしい練り物は煮過ぎると旨味が逃げてしまうので、私はさっと
煮るだけにしています。

大根が柔らかく炊けるか心配でしたが、しっかり味もしみて
おいしく炊けました。
大根自体の甘みがもっとあればと思いますが、贅沢は言わないで
おきましょう。
どの素材もそれぞれにおいしかったけれど、特にお揚げは
中にたくさん空洞ができていたので、たっぷり吸った出し汁が
ジュワ〜と口に広がって最高でした。

日本酒を熱燗にしてお伴にすれば「最高〜!」と思わず声が・・・
道のりは遠くてもまた作ろうと思える満足感。
やっぱり冬にはおでんです。

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by happytable-eire | 2010-02-17 23:59 | ・Japanese | Comments(4)

アイリッシュはチョコレート大好き

e0149801_0382270.jpg友人のTadgが日本へ戻るため、ダブリン空港に近いわが家へ戻ってきたのが14日。
ヴァレンタインズ・デーということで、チョコレートをプレゼントしてくれました。
日本と違ってこちらではヴァレンタインの日は男性から女性に愛を表現する日。
わが家でも夫とディナーに出かけることが多かったですし、もともとひねくれ者の私は、日本の商業的にプロモートされたヴァレンタインの流れにのってチョコレートをプレゼントすることはしてきませんでした。

Tadgも来たので私がローストチキンのディナーを準備して、お返しにとデザートにチョコレートケーキを焼いたのですが、うっかり焼き過ぎて大失敗。
食べられないことはないけれど、お客様に出せる代物ではなくこれは翌日のおやつに。

それにしてもアイリッシュはチョコレート好きだとつくづく思います。
20年以上も前にロンドンでチューブのプラットホームにチョコレートの
自動販売機を見たときは驚いたものですが、アイリッシュも決して
負けていませんでした。
こちらのブログでアイリッシュのチョコレートの一人当たりの年間消費量が
世界一だということを知り、やっぱりと納得がいきました。

e0149801_0385330.jpgイースターの卵形やウサギ型のチョコレートも出回り始め、ヴァレンタインズ・ディ用のチョコレートも売っていた先週は、スーパーのチョコレート売り場の面積が広いこと。
そんな中で常に安定したポジションを築いているのが、このButler'sのチョコレート。
Tadgがくれたのもこれでした。
アイルランドのチョコレートメーカーとして有名な老舗で、どんなシチュエーションにも一番間違いないお土産のひとつとしてよく使いますし、いただくことも多いです。
すごく洗練されているとはとても言えませんが、長く愛されているのが分かる気がします。

ヴァレンタインともなると世界中のショコラティエを集めてきて、究極を競う超高級なチョコまで登場し、ピンからキリまで膨大な量のチョコレートが日本中にあふれ、
その日が終わるとうそのように消えてしまうという
日本のヴァレンタインのチョコレート事情は私には異常にしか
思えません。
先日、日本にも住んだことのあるアイリッシュの若い男性が、
「日本のヴァレンタインズ・ディの意味のないお祭り騒ぎは
おかしいけれど、最近のアイルランドも商業的になり過ぎて
嫌だ」というようなことを言っていました。
彼がいつも行くレストランでヴァレンタインズ・ディナーに
行ったら、同じメニューで4割も高くとられたそうです。
そりゃあ、怒りたくなる気持ちはわかります。

ともあれ、チョコレートの誘惑に負けて、あおられるとついつい
のってしまうのもわからないではありません。
昔は贅沢の極みだったチョコレート。
不況とはいえ、バブル期の贅沢に慣れたアイリッシュにとっても、
豊かさの象徴として、これも時代の流れなのかもしれません。
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by happytable-eire | 2010-02-15 23:59 | ・Irish and others | Comments(6)

最近のソーダブレッド

楽しみに見せていただいているこちらのブログで、
先日ソーダブレッドを焼いていらっしゃいました。
このブログは本にもなった有名なブログですが、
ブログ主のご夫妻が京都の方ということや、ちょうど
私の親と同じ年頃の方、ということで勝手に親しみを持っています。
もし両親が生きていても、こちらのお二人とは似ても似つかぬ
生活を送っていることでしょうけれど・・・
ほんとうに70代の方とは思えないほど、食に対する好奇心も旺盛で
国際色豊かで多彩なお料理をされるのには驚き、刺激を受けます。
また日本の旬を感じさせてもらえるのもうれしい。
ソーダブレッドは短時間で焼けるとはいえ、焼きたてを朝食に
楽しまれていらっしゃって、アイリッシュも顔負けです。

昨日は私もソーダブレッドを焼いて、3週間ぶりに日本に帰る
友人の奥様にお土産として持って帰ってもらいました。
彼もシェフですから持ち帰りたい食材がいろいろあり、
荷物は食材でいっぱい。
でも彼女が好きだというTaytoのポテトチップスをはじめ、
アイルランドのメーカーのチョコレート、ブラックカランツの
ジャムにBewley’sの紅茶など、できるだけアイリッシュなものを選んで、
限られた荷物のスペースに入るだけ詰めて帰ってもらいました。
ソーダブレッドは日持ちがしませんが、この時期なら
3日くらいは大丈夫。
日本へ帰ってからもおいしく食べていただけると思います。

先日焼いた時にTadgが私のソーダブレッドをおいしいおいしいと、
ひとりで半分くらい食べたと思います。
アイルランドに生まれ育ち、シェフでもある彼がほめてくれたので、
私も自信がついたというもの。

以前に書いた Hovisの粉を使うようになって、配分をいろいろと
変えてみているのですが、最近いい感じになってきています。
Hovisの Granary flour75%、Plain flour22%、ピンヘッドオーツが
入った、特に粗挽きの粉を3%くらい。
この配合のときはサワーミルクはかなり多めで,粉の全体量の80%以上は
加えます。
この辺りの微妙な量の増減は感覚でとしか言いようがないですが、
この『いいかげん』がアイリッシュのいいところでもあります。
生地を柔らかめにするのでだれやすいこともあり、型で焼くほうが
うまく焼けて、柔らかくふんわりします。
また上質のノンスティック加工のローフ型を買ったら、この使い勝手が
抜群に良くって、それもお気に入りになっています。
やっぱり道具は上質のものを買うことが大事ですね。

日本を出る前の年、ソーダブレッドのネットショップを
立ち上げようと本気で考えていました。
まずソーダブレッドを知ってもらうためにバザー出店し、そのために
一日で30個くらい焼いたこともいい経験になりました。
おかげさまできれいに売れて、反応がよかったのはうれしかったです。
急にアイルランドへ移ることになって,ショップは実現しません
でしたが、いつか実現できたらいいなと思っています。

今までに書いたソーダブレッドの記事をピックアップしてみました。
これだけ読めばアイリッシュソーダブレッドのことがすべてわかる!かも。

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Brown Soda Bread


Brown Soda Bread


The "IRISH"


Soda Bread

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by happytable-eire | 2010-02-14 23:59 | Baking | Comments(2)

魚、Howth、丹後

今日はまたHowthへ魚を買いに行ってきました。
おでん種にする練り物を作るための魚を買うのが目的です。
先日Tadgが料理してくれた時に初めて食べたHakeがお目当て。
調べてみたところ、Hakeという魚は日本ではメルルーサという
名前で通っているようです。
昔、給食に「メルルーサのフライ」があったのを思い出しました。
安価なので外食産業でよく使われているようです。
たらと似た淡白な味ですが、もっと身がつぶれやすくてすり身に
しやすそうなので、練りもの作りに適していると思いました

Hakeの他にも、おでん種のつみれ用の鰯、夕食のフィッシュパイ
用にSmoked haddockとエビ、ムール貝を買って12ユーロで
おつりがくるというのはうれしい。

Howthの『Mulloy’s Fish Shop』はほんとうにいい魚屋さんです。
何より衛生管理が行き届いているのが気持ちいい。
はじめは新しいからかと思っていましたが、オープンして8ヶ月ほど
になりますが、魚屋さん独特の魚臭さがほとんどありません。
ショーケースも最新式ので、後方の吹き出し口からシュワーッと
一定時間ごとに冷気が噴出してきて、魚の鮮度を保つようです。
もちろん清掃も行き届いているのでしょうね。

スモーク製品も自家製のを販売していて、パック詰めのだけでなく、
サバやマスの丸ごとの燻晴や、色を付けてないタラやハドックの燻製も
定番で置いてあるようになり、好きなだけ切ってもらえます。
以前、店のご主人らしいおじさんにスモークサーモンのことで
質問した時、かなりこだわりがあるのを感じました。

置いている種類は多くなく、日によってはない魚もありますが、
全体的に値段も他の店より安いので言うことありません。
最近はほとんど他の店へは見にも行かなくなりました。
だって、一歩入るだけでムッとくるような魚臭い店なんて嫌でしょ。
来週、再来週と仕事で引き受けてる料理の食材も仕入れに行くので、
夕食が魚になることが増えそう。

子どもの頃に京都の家で食べた魚料理といえば干物以外には
グジ(甘鯛)の酒蒸しと沖すき(魚の寄せ鍋)くらいしか記憶がなく、
おいしいと思ったことはありませんでした。
でも父の里の丹後で食べる魚は何を食べても新鮮でおいしく、
お刺身などは京都で買うのは食べられなくなりました。
今でも丹後へ行くと魚!です。
特に丹後町間人(たいざ)の平七水産が出してる魚屋さんの魚は
おいしさが違います。
魚はもちろんのことですが、加工品もおいしいのがあり、一度しか
買えたことはないのですが、ハマチのハンバーグは絶品でした。
残り物のハマチをたたいて、塩と酒と生姜の絞り汁だけで味をつけたという
贅沢なハンバーグでしたが、自分でハマチを買って作るより安いほどで、
あれほどお得だと思ったことはないくらいです。

そして何と言っても秋から冬の絶品は間人かに。
もうそろそろ漁期も終わる頃ですが、丹後に行くと冷凍でない
茹でたてのかにが食べられるのが魅力です。

Howthの魚屋さんのことを書いてたのに、最後は丹後の魚屋さん
にいきついてしまいました。
ふだんは日本でしか食べられない物のことはできるだけ考えないように
していますが、今日は最後にひとこと。
「間人のかにが食べた〜い!!!」
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by happytable-eire | 2010-02-11 23:59 | ・Japanese | Comments(4)

Irish Beef

ここのところTadgのおかげでごちそうが続いていたので、
昨日は軽めにパスタとサラダにしようかなと思っていたら、
夫が“Spag Bol” にしようと言い出しました。
“Spag Bol”とは”Spaghetti alla Bolognese” のことで、
日本風に言えば「ミートソースのスパゲッティ」。
“Spag Bol”はもはやイタリア料理というよりも英国(愛蘭土)?料理。
子どもだけでなく万人に愛される料理のひとつです。
夫のレパートリーの一つで、わが家の子どもたちもボロネーズに
関しては夫に軍配をあげます。

というわけで牛挽き肉を買いに近くのスーパーSuperValuへ。
精肉コーナーへ行くと、なんとロースト用の牛肉の塊がキロ当たり
5ユーロ。
挽肉はキロ当たり10ユーロとロースト用の2倍するので、
どう考えてもロースト用を買うほうがお得。
大きめのを買って、今夜のディナーと残りを息子用のサンドイッチの
具にできることも考えると超お得。
即決で1キロ弱の塊を買って帰りました。

夫はなんといってもアイリッシュ、ローストビーフに異存が
あるはずもなく、パスタ案は問題なく却下となりました。
料理モードにはいっていた夫はメニューが変わってもやる気満々
だったので、お任せして私は他の用事にかかりました。
いつもより低温で焼いて、しっとりとおいしいローストビーフができ、
残りで2日分くらいのサンドイッチ用コールドミートもできました。

昨日のお肉は半額といえど、れっきとしたアイリッシュ・ビーフ。
アイルランドの牛は豊かな草をたっぷり食べてゆったり育つせいか、
脂肪分が少なく野性的な気がします。
狂牛病騒動以来、日本では牛肉を食べることをほとんどやめ、
よほど信頼のおける牛肉以外は口にしませんでしたが、
こちらへ来てからはよく食べるようになりました。
好みの問題ですが、私は日本の上等の霜降りのお肉よりも
こちらのお肉のほうが臭みを感じずおいしいと思っています。
料理をする前に、これだけの牛肉を日本で買ったらいくらする
だろう、と考えていました。
こういう値下げ商品を買えば家計はずいぶん助けられるのですが、
結局は小売り側のプロモーションという名目で、生産者にしわ寄せが
いっているのではないか、と気にもなります。

今日のお昼は私もローストビーフのサンドイッチ。
ローストビーフには欠かせないホースラディッシュソースを
たっぷり塗って、ブラックペッパーも効かせて、サラダ菜と
ビーフだけでシンプルに。

ほれぼれするようなピンク色のビーフ、やっぱりおいしい!


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by happytable-eire | 2010-02-09 23:59 | ・Irish and others | Comments(0)

Spaghetti alla Noccolimono

昨日はパスタの予定を急に変えたけれど、今日こそはパスタ。
少しずつ残っていた残り物を総ざらいでお肉もなしでしたが、
おいしいパスタとサラダができました。

冷蔵庫から残っていた野菜などを集めてみると、
ケール先っちょだけ
さやえんどう1/2パック
大きいマッシュルーム1個
パセリ少々
ホワイトキャベツ1/4個
白いターナップ1/2個
りんご1個
アボガド1個
これに常備野菜の玉ねぎ、セロリ、ニンニクと赤レンズ豆、
味を出すのにアンチュビと塩漬けのタラ、生クリームを加えて
さあ、どんな料理になったでしょうか。

まずニンニクのみじん切りとオリーブオイル少々を鍋に入れて
弱火でじっくり香りを出したところへ、玉ねぎ小1個、セロリ1本
のみじん切りを加えてゆっくり炒めます。
マッシュルームとアンチョビ6本ほどのみじん切りも加えたら
ふたをして弱火で野菜が柔らかくなるまで火を通します。
そこへさっとゆでて刻んだケールと、堅めにゆでた赤レンズ豆、
塩を洗い落として水煮した塩漬けのタラと生クリーム、
ゆでたさやいんげん、パセリのみじん切りを加え、少し煮詰めて
ソースの出来上がり。
かためにゆでたスパゲッティを加えてからめますが、
スパゲティを加える前にソースをゆで汁で少しのばして、
鍋をしっかりゆすってパスタにソースを吸わせます。
最後にこれも少し残って堅くなっていたパルメザンをたっぷり
おろしてからめます。

このソースは、関西のローカル番組で、山根大介シェフが
一般家庭の冷蔵庫にある食材を使って料理をする企画で作っていたのを
参考にしています。
その時は春先の菜の花を生かしたソースでしたが、旨味を出すために
ベーコンとアンチョビを少し加えただけで野菜が主役。
今日も6種類の野菜とアンチョビ、塩漬けタラから出た旨味を
パスタがしっかり吸っておいしいこと。
塩はパスタをゆでる以外には加えていませんが、アンチョビと塩ダラの
塩気でで十分。
ボリュームを出すために加えた赤レンズ豆も旨味がしみてます。
材料を細かく刻むことで、スパゲッティにもよくからみ、
野菜がたっぷりなのでクリームベースでも重たくありません。

サラダはゆでたキャベツ、ターナップ、さやえんどうを
アボガド、りんごを刻んでレモン汁とオリーブオイルで和えて
ドレッシングにしたのを合わせたさっぱり系。
少しだけ残っていたカッテージチーズも加えたらボリュームも
でました。
2品だけで10種類の野菜を使って冷蔵庫もすっきり、大満足。

パスタは週一くらいの割合で作るのに、私が作ったのはブログ初登場。
パスタはできたらすぐに食べたいので、写真を撮れないことが
大きな理由ですが、おもしろいソースができたらまたアップしますね。
基本のソースの作り方を押さえていれば、あとはどんな食材でも
作れるところは魅力です。
パスタの組み合わせによっても料理が変わるのもおもしろい。
今日のパスタはSpaghetti alla Noccolimono(ノコリモノのスパゲティ)
ってとこでしょうか。

ところで山根シェフといえば、ポンテベッキオのオーナーシェフ。
個性的で、料理は食材の生かし方がうまくて好きなシェフです。
でもレストランには大阪で一度行ったのに、料理はまったく憶えてない・・・


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by happytable-eire | 2010-02-09 23:59 | recipes | Comments(3)