愛蘭土の林檎の木の下で

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Pelardon de Cevennes

南フランスからのお土産に山羊のチーズをいただきました。e0149801_7533335.jpg
Pelardon de Cevennes(ペラルドン・デ・セヴェンヌ)というソフトチーズ。
”Pelardon”とは産地のセヴェンヌ地方の方言でまさに「山羊のチーズ」を意味するのだそうです。
山羊乳独特のクセもありますが、ほのかな甘みも感じます。柔らかく崩れやすいので小さく作ってあり、直径6cmほどの丸型。熟成が進むとかたくなりクセも強くなるそうですが、いただいたのは若いフレッシュなタイプ。現地では数個を積み上げる形にしてくるっと紙で巻いて売っていることが多いようです。

山羊乳のチーズは独特の香りが苦手な方も多いと思いますが、私は牛乳のチーズより好きというか、これは何の根拠もない勘のようなものですが、からだに合う気がします。
実際私は青カビがダメで、ブルーチーズで深刻なアレルギー症状を
おこしたこともあるのですが、アレルギーだということを知る
ずっと前から、何となくブルーチーズは苦手でした。
味が嫌だというよりも、からだが拒否していたのだと思います。
今ではブルーチーズ系はアレルギーが怖くて絶対に食べられなく
なりました。

アイルランドにも山羊のチーズはもちろん、羊のチーズもいろいろあり、
もちろんそのままでいただいてもおいしいのですが、料理に使うのも
好きです。
今日はランチにこのチーズを使ってスペイン風のオムレツを作りました。

まず玉ねぎのみじん切りをオリーズオイルで炒めて、小さく切った
マッシュルーム、ミニトマト、刻んだドライトマトのオイル漬け、
ハーブはタイムとマジョラムを加えてしっかり目に塩で味を
つけました。卵を割りほぐして炒めた具を加え、ブラックペッパーを
きかせて、オリーブオイルを多めにひいたフライパンに流します。
大きく混ぜて半熟のスクランブル状になったらバターを塗った
耐熱皿にうつして一口大に切ったPelardonをのせてグリルへ。
チーズが溶けて少し焼き目がついたら出来上がり。

この料理、ずっと前に夫の兄が作ってくれたのがお手本。
ピクニック用に前日の残り物でささっと作ってくれたオムレツに
山羊のチーズが入っていたのがとてもおいしかったのです。
スペイン風のオムレツはジャガイモをたっぷりと入れて、
フライパンをひっくり返して両面をしっかりと焼きますが、
このチーズの風味を生かしたかったので、ジャガイモは入れず、
ドライトマトで強めの味を加えました。
チーズのクセがアクセントになってとてもいい感じ。

もちろん、チーズそのままで食べるのも最高。
薄切りバゲットに柔らかいチーズをたっぷり塗りつけ、ルバーブの
ジャムを添えたらとてもよく合いました。
実はこのルバーブのジャム、砂糖をたくさん入れて煮詰め過ぎ、
かためなのででパンに塗りにくくて、冷蔵庫で眠っていたもの。
山羊のチーズは少し酸味があるので、甘みがとてもよく合います。
それもちょっとクセがある方がいい。香りの強いはちみつや
いちじくがよく合いますよね。

ランチだけれど、一緒にいただいたロゼのテーブルワインも少し。
同じ土地のものだからか、これがまたとっても好相性でした。

ここのところ大雨が続き、南部や西部では浸水被害もでています。
今朝も怖いような暴風雨でしたが、乾いた地方の太陽の恵みに
元気をもらったような気分でした。

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by happytable-eire | 2009-11-21 23:59 | recipes | Comments(10)

Brown Soda Bread

先日久しぶりにTescoへ買い物に行きました。
Tescoはこちらの最大手のスーパーの一つ。
ふだんはSuperquinn とローカルのNolan’sでの買い物が多いのですが、
Tesco ブランドのオーガニック製品で愛用している製品がわりとあるので、
時々買い出しに行くかネットで注文してデリバリーしてもらいます。

一番近いTescoはかなり大きいので、時間がある時にはゆっくりと
細かく商品をチェックするのですが、今回は大きな収穫がありました。
ずっと探していたHOVISブランドの小麦粉を見つけたのです。
新しくここの小麦粉類の扱いを始めたようで、種類も豊富に揃いました。
これは兄の友人でベーキングの達人のAmandaがソーダブレッドに
使っているという粉なのです。

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彼女のソーダブレッドを食べたときはちょっと衝撃的でした。
これがほんとにソーダブレッド?と思うほど柔らかくしっとり、まさに粉の旨味、
甘みを味わう感じ。
間違いなく今まで食べた中でいちばんおいしいソーダブレッドでした。
その場にいた彼女にすかさずレシピを教えてもらったのですが、
私のレシピとほとんど変わらない、ごく普通の伝統的な配合。
違ったのは焼く温度が少し低めの175℃だったことだけ。

するとAmanda曰く、
“It’s flour. I use HOVIS's Granary flour.”
やっぱり、使う粉で味が決まるんですね。
ソーダブレッドに使う粗挽きの粉が日本では手に入りにくかったので、
さまざまな粉と配合を試して、何とかこちらのソーダブレッドに
近いものにたどりつきました。

こちらへ来てからは、何の苦労もなく何種類ものソーダブレッド用の
粉が手に入るようになったのですが、それでも使う粉によって、
食感や味はまったく違ったものになるのです。
ブラウンソーダブレッドを焼くには粗挽きの全粒粉を使うのですが、
粒の残し方や挽き方がブランドによって差があり、種類がありすぎて、
どの粉を使うか、いまだに定まらずにいました。
これは何が何でもAmandaお薦めの粉で焼いてみなければ、
と探していたのです。

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バターミルクも一緒に買って、帰ってすぐにいそいそと焼きました。
Amandaと同じように、今回は型に入れて。
そして焼き上がったのがこのソーダブレッドというわけです。この味です。
何ともいえない甘みがいい。
ただ焼き上がりはちょっと堅め。
バターミルクの分量にもよりますが、もう一つの理由がこの粉が強力粉であること。
この粉“Granary Bread Flour”とあり、つまり麦芽入りの強力粉なので
含有グルテン量が高いのです。
グルテンの形成でふんわり網目状のパンのきめができるのですが、
重曹で膨らませるソーダブレッドにはこのグルテンは必要なく、
生地をこねてグルテンの粘りがでてしまうと、
ソーダブレッドはガチガチに堅くなってしまうのです。
私も初めて焼いた時に知らずに強力粉を使い、
岩のような焼き上がりになってしまいました。

あれから20数余年、焼き続けてきてもまだ完成しない、
私のソーダブレッドです。
でもこの粉はたしかにおいしいので、もう少し配合を工夫してみたいと
思います。
ただ、このHOVISって英国のブランドなんです。
アイリッシュでないところがちょっとフクザツ。
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by happytable-eire | 2009-11-18 23:59 | Baking | Comments(6)

Lemon Curd Pudding

先日のクラスの日と夫の誕生日のディナーに続けさまに作った
レモンカードプディングは、私の大好きなデザートの一つです。
私にとって、レモンは絶対に欠かせない食材の一つ。
私は日本人でありながら料理の味のベースで一番好きなのは
お醤油ではなく、レモンと塩とオリーブオイルの味。
レモンそのものが好きというより、レモンのフレーバーと酸味が
生きた料理やデザートがとても好きなのです。
またイタリアのレモンのリキュール、Limoncelloにも一時凝った
ことがあり、お菓子にいろいろと試してみたものです。
ちょうどその頃、イタリアを訪れてレストランのシェフにレシピを
もらってきた友人に教えてもらって、Limoncelloそのものを
作ったこともあります。

そんなレモン好きの私がイチオシのデザートがこれ。
元はかの英国のカリスマシェフ、Jamie Oliverの料理本「Happy Days
with the Naked Chef」
に載っていたレシピを試してみたのが
はじまり。
プディングというとプリンのようなものと思いがちですが、
こちらではこういうスプーンでいただくようなデザートを総称して
プディングと呼びます。
トライフルのようなデザートもプディングのひとつ。

レシピを見てもどんな風に焼き上がるのかピンとこない、
不思議な配合。
はじめはバターケーキを作るように、バターを柔らかく練り、
砂糖を加えてさらによく混ぜ、そこへレモン皮のすりおろしと
卵黄を加え、小麦粉とベーキングパウダーを合わせます。
ここへ大量の牛乳、レモン汁を加え、よく泡立てた卵白を合わせて
オーブンで湯せん焼き。
できる生地はかなりゆるめのスフレ生地のような感じ。
そして焼き上がりには驚きました。
空気を含んで軽くなっている卵白は上部でスフレのような食感に
焼き上がり、下の方にはレモンカードのようなクリーム状の層が
できています。

e0149801_19235595.jpgただこの層がぱきっと分かれるのではなく、上から下へ自然にスフレ状からクリーム状になっているのです。
比重の重いものが下に、軽いものが上へというごく当たり前の原理なのですが、全体が均一でない独特の食感を持つのがこのプディングの特徴。
文章で表現するのはとっても難しく、食べてみないとわからない、それほど他にない食感。


また焼き具合でその食感もかなり変わるので、ちょうどいい加減を
見極めるのもとっても大切。
生焼けではなく、下にちょうどいいかたさのクリーム状の部分が
残っているのが理想です。
私も何度も焼いて自分なりに焼き加減をつかんだつもりですが、
うっかり温度が高くても、湯せんのお湯がなくなってもダメ。
焼き上がりは熱々ではなく少し冷めたところでいただく方が
レモンの香りが落ち着いておいしい。

Jamie Oliverの公式HP(英語)にもレシピが出ていました。
彼の言葉では「This is really tasty and dead easy to make」と
表現されています。
興味ある方、どうぞトライしてみてください。
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by happytable-eire | 2009-11-15 23:59 | Baking | Comments(10)

サーモンの塩がま焼き

今日は夫の誕生日。
昨日は姉夫婦から誕生日祝いに食事に誘ってもらい、チャイニーズ
レストランへ。
うちの近くなのですが、え、こんなところに?と思うような場所にあり、
ちょっと隠れ家的な雰囲気。
期待度満点だったのに、お料理にはがっかりしました。
メニューにはTenpura 、Yakitori 、Tonkatsu と日本料理も並び、
タイ風カレーまで・・・チャイニーズどころか、アジア料理満載。
たしかに本格的なチャイニーズがアイリッシュの口にどこまで合うかは
疑問だけど、ここまで何でもありというのにはあきれました。
店のポリシーが感じられない。
ものすごい数のメニューから悩みに悩んで選んだけど、大失敗。
詳しく書くのも腹が立つのでやめておきますが、値段の高さも
UNBELEIVABLE!
あの1/3分の食材で私なら100倍おいしい中華を作れるー
と思ってしまいました。
多少高くってもおいしければ何の文句もないんですけどね。
(それでも誕生日を祝ってくれた姉夫婦には感謝です)

話は横道にそれましたが、そんな訳で今日は久々にHowthの
魚屋さんでムール貝とサーモン一匹を買ってきました。
Connemaraからの天然物が15ユーロと、サーモンがとっても
お買い得でした。
体長約65cm、一匹単位だったので重さはわかりませんが、
ゆうに2キロはあったと思います。
残念ながらオーブン皿にも入り切らなかったので頭としっぽを
落として、塩がま焼きに初挑戦。
サーモンのお腹にはフレッシュのディルをたっぷり詰めて、
オーブン皿に塩をひき、魚をのせたら少し水で湿らせた塩を
たっぷりのせて包みます。
500g以上の塩を使って、何とかギリギリ包むことができました。
塩の量にちょっと心配でしたが、塩鮭みたいに辛くなることは
ないはず。
200℃くらいのオーブンで30分ほど焼くと塩にうっすら焼き色が
ついてきたので、串をさしてみるともう中まで温まっています。
余熱で火が入るのも考えて、オーブンから出しました。
塩が固まっていたので、肉たたきで塩がまを割ってそおっと
はずすと、きれいなオレンジ色のサーモンの身があらわれました。
見るからにしっとりとしていて、ディルの香りも漂います。
ソースにはディルの葉を刻んだのとレモン汁、ブラックペッパーを
加えたCrème fraîcheを添えました。
塩味がどの程度きいているのかわからなかったので、ソースには
塩味をつけないでおきました。
皮に近い身は塩気を感じますが、中の方は程よく、身はしっとり
柔らかく生臭みもまったくありません。
ソースの酸味もうまく合い、さっぱりとしていくらでも食べられます。
結局4人で大きなサーモンを7割方食べてしまいました。

実はこの塩がま焼きは、先日テレビの料理番組でイタリアの塩の産地の
料理として紹介していたのを見て以来、気になっていました。
使っていたのはとても粗い塩で、小ぶりのスズキに似た魚をオーブン皿
いっぱいの塩に埋めるようにして焼いていました。
塩がま焼きというと卵白などで固めないといけないかと思っていましたが、
塩と水だけでも大丈夫だと知ったのは収穫でした。
サーモンの焼け具合が気になって、残念なことに写真は撮り忘れ、
下処理をしたところの写真だけですみません。
このサーモンの顔つきが、日本のとちょっと違うように思うんですけど・・・
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前菜は前にも作ったことのある、自家製の熟成中のサイダーを使った
ムール貝のサイダー蒸し

夫はあまり甘いものを食べないので、バースディーケーキは無しで
デザートにはレモンカードプディングを。
そんなに手間をかけなかったのに、いい材料をシンプルに料理して、
なかなかのシーフードディナーとなりました。
Happy Birthday!
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by happytable-eire | 2009-11-13 23:59 | recipes | Comments(8)

やたら炒飯


今日のお昼は残り物のご飯で炒飯にしました。
具は卵と紫蘇の実の塩漬けのみ。

e0149801_2575658.jpg多めの油を引いた中華鍋でふんわりといり卵を作り、まだ半熟の時に温かいご飯を入れて、卵をからめるようにして
よく炒め、最後に紫蘇の実を加えて、お醤油を鍋肌にたらしてもう一度炒めて出来上がり。
あっさり和風炒飯です。
ふんわりと紫蘇の香りがして、シンプルに食べる方がおいしい。
この紫蘇は、夫が兄のところからもらってきてくれた紫蘇についていた実を塩漬けしておいたもの。
まだ実が若かったので、軸から外していないのもあります。

子どもの頃、実家が商売をしていたので、夏休みなどは
父が昼食を作ってくれることもよくありました。
定番は炒飯、というか焼き飯。
父は食いしん坊でお料理もなかなか上手でした。
父のレパートリーの一つがこの紫蘇の実の塩漬けの入った焼き飯。
うちでは「やたら」と呼んでいました。
毎年夏になると、大きなコーヒーの空き瓶に入った紫蘇の実の
塩漬けが田舎から送られてきました。
紫蘇の香りとプチプチとした食感がおいしいのです。
父が作ってくれた「やたら」の焼き飯はバターを使っていたので、
どちらかというとバターライス。
バターと「やたら」だけで、とても香りがよくて食欲がすすみます。
白ごはんにふりかけて食べるのももちろんおいしいのですが、
炒めても香ばしくておいしいのでした。
今思うと、「やたら」という呼び方は「やたら」たくさんできる
ことから来ていたのではないかと思います。
紫蘇の実ってほんとうにたくさんつきますよね。
ただ、「やたら」が京都の言葉なのか、うちの田舎の丹後地方の
言葉なのか、それも今はよくわかりません。
ネットで調べて見ると「やたら漬け」という山形のお漬け物がある
そうですが、それは紫蘇だけでなく、いろいろな野菜と紫蘇の実を
漬けたものです。

今年はほんの少ししかなかったので、これでなくなってしまいました。
とにかく、私の中では紫蘇の実の塩漬けは「やたら」であり、
夏の思い出の味なのです。
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by happytable-eire | 2009-11-11 23:59 | ・Japanese | Comments(0)

Tea Brack

クリスマスまであと一月半。
何となくクリスマスが近づいている空気が漂い始めました。
日本のお正月の準備と同じ感覚なのですが、クリスマスの
準備を始める前に、戸棚や冷蔵庫の中の食品を先日から
整理しはじめました。
乾物や調味料の少しだけ残っているのを使い切ったり、
古いものを処分したり・・・
冷蔵庫は冷凍庫は霜取りのついでに整理。
古くなってるのは処分したり、早めに食べ切ったり。
こちらの冷蔵庫って自動霜取り機能がついていないことが
多いので、うちのも時々自分でしなければならないんです。

ついつい買ってたまってしまうベーキング材料を、とりあえず
手早く使い切ろうと、Tea Brackを久々に焼きました。
”black”ではなく”brack”、元はゲール語の”breac” か”breic”で
「斑点がある」という意味だそうです。
アイルランド伝統のフルーツケーキでドライフルーツを紅茶に
一晩漬け込んで使います。特徴はバターもオイルも使わないこと。
こちらではハロウィンの時に食べる伝統があるようで、先日まで
やたらとお店で見かけて焼きたくなっていたのです。

でも、実はこのケーキを紹介してくれたのがオーストラリア人
の友人、それも日本で、というおかしな話。
まだ結婚して間もない頃ですが、その友人のお母様が訪ねて
来られていて、その時に焼かれたのをいただいたのが最初です。
健康のために脂肪分を制限されていたご主人のために、よく焼く
のだとおっしゃっていました。
そして、それがアイルランドのケーキだと教えてくださいました。
ドライフルーツがたっぷりで、しっとり、ずっしり重い。
でも脂肪分がないのであっさりしていて、とても甘いのですが、
なぜかあとをひき、ついもう一切れと手がのびます。

いつもパウンド型で焼いていましたが、ハロウィンの頃は丸いのも
よく見たので、今回は丸型で焼いてみました。

このレシピが載っていたのは、アイルランドの古い写真とともに
それぞれの家庭に伝わる伝承レシピを集めた料理本だったので、
分量がかなり大ざっぱ。
今回はドライフルーツの消費が目的だったので、オレンジピールが
たくさん入り、ブラウンシュガーはかなり少なめでした。
また卵は間違って1個のところを2個入れてしまったりと、
かなりいい加減になったのですが、ちゃんとおいしく焼けました。
ただ砂糖が少なかった分、甘みが少し物足りない感じ。
実はこのケーキ、こちらでは必ずと言っていいほど、バターをぬって
いただきます。
生地には脂肪分がない分、バターを塗ると確かにおいしい。
せっかくカロリー低めでも、これでは同じことなのですが・・・
あ、濃いめの熱ーい紅茶も忘れずに。

追記 
お友達ninuckeyさんが作ってみたとTBしてくださいました。
その中で質問が出てて、私もうっかり書き忘れていたことなので追記
します。
フルーツケーキには焼き上がってからお酒をしみ込ませたりしますが、
Tea Brackは紅茶に漬け込む時にアイリッシュウィスキーを加える
こともあります。
紅茶とウィスキーを半々にするなど。
焼き上がりには多少ウィスキーの苦みと香りが残りますが、後から
しみ込ませるほど強くは残りませんし、アルコール分も飛んでしまい
ますから。
脂肪分がない分、普通のフルーツケーキほど長く保存はききませんので、
後からしみ込ませると、少し長く持つと思います。
(11.21.2009)



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by happytable-eire | 2009-11-09 23:59 | Baking | Comments(11)

ベーグル大好き!

土曜日は今月のパンのクラスでした。
レギュラー参加者のAさんも大好きだというベーグル中心メニュー。

e0149801_23371180.jpgメニューは
○ベーグル いろいろ
○じゃがいもとりんごのスープ
○レモンカードプディング

これはYさんのベーグル。きれいに成型できました。
焼き色はYさんのお好みでやや薄め。
成型時にレーズンやドライクランベリーを入れたのもあります。




あの食感が日本人には合わないかと思われたベーグルも、今や日本でも定着し、
人気のベーグルショップも数多くなりました。
Aさんも京都にあるベーグルで有名なパン屋さん、『ブラウニー』の
ことを知っておられて驚きました。

20年以上前にニューヨークで初めて食べて以来、その味が忘れられず、
再現しようといろいろと試してきました。
当時見つけられたベーグルのレシピは、堀井和子さんのものだけ。
他にも出ていたかもしれませんが、今のようにネットで検索すれば
ざあっと出てくる時代と違いますから、私が見つけられたのは
それしかなかったのです。
堀井和子さんはニューヨーク郊外に住んでらしたことがあり、
当時、服飾雑誌SO-ENに連載されていた「シンプリシティ・イン・
ニューヨーク」は私のベーキングに大きな影響を与えてくれました。
アメリカ的なパンやお菓子を、センスのいい写真と文章で紹介されて
いたのですが、今思っても、あの連載はおしゃれな料理エッセイの
草分けでした。
でもそのレシピでは思うようなベーグルが焼けず、そのあとも
これというレシピにはなかなか出会えませんでした。
そのうちに日本でもまあまあおいしいベーグルが買えるようになって、
しばらく遠ざかっていましたが、教えていたクラスで生徒さんの
要望もあり再挑戦。
試行錯誤を繰り返していたところへ出会ったのが、フリーペーパーに
載っていたレシピ。これが“目からウロコ”でした。
長年パンを焼いてきた私にとって、生地をこねて発酵させるというのは
あまりにも当たり前のことだったので、一次発酵をさせないレシピなんて
考えられなかったのですが、それが盲点だったのです。
生地をこねたら少し休ませるだけですぐに成型することで、しっかりとした
生地で成型できます。
ただ発酵によって生まれる風味には欠けるのですが、ベーグル独特の
歯ごたえや食感は私が理想とするベーグルでした。
粉の配合を変えることで、違った食感も楽しめます。

今はこのレシピで落ち着いていますが、こちらの粉ではややふんわりと
柔らかめになってしまうので、もう少し粉の配合をいろいろ試している
ところです。

焼き上がったのをスライスして、クリームチーズとスモークサーモンを
はさんでいただきました。このアメリカのユダヤ系の定番の食べ方は、
さすが定番、一番おいしいベーグルの食べ方だと思います。
私は朝食にはスライスしてカリッとトーストし、バターとベリー系の
ジャムをつけていただくのが好きです。
ベーグルの本場アメリカには、なんと電動のベーグルスライサーなるもの
まであるらしいですよ。
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by happytable-eire | 2009-11-08 23:59 | Baking | Comments(4)

『とらや』のお干菓子

e0149801_53259100.jpg日本からのお土産に『とらや』のお菓子と日本茶のティーバッグをいただきました。
日本からのものは何をいただいてもうれしいものですが、これは格別でした。
文庫本くらいのしっかりした箱に入ったお干菓子『推古』。
箱を開けて薄紙をめくった時、思わず声が出ました。
大げさに言えば「息を飲むほど美しい」ってこういう感じかと思うほど・・・これはもう芸術品ですね。
法隆寺金堂欄干の卍崩しを象っているそうですが、
凛とした気品を感じます。
干菓子とは日本に古くから伝わる製法で作られる和三盆糖を
使って型で固めたもの。
和三盆の繊細な甘さときめ細かさが口の中でほろりと溶ける
瞬間は何ともいえない幸せを感じます。
たまにはお抹茶でも点てていただきたくなりました。
見た目の美しさはともかくとして、この甘みの上品さは
多くのアイルランド人の味覚には頼りないだけだろうなぁ。

e0149801_5333037.jpgまた、久しぶりに見た『とらや』の包み紙もつくづく完成度が高いなあとながめていました。
箱のつくりもとにかく美しい。
日本から離れていると、今まで何も思わなかったものに日本の美意識を感じることが増えました。
e0149801_5334649.jpgこれを選んでくださった趣味の良さに感心しきり。
ほんとうにありがとうございました。
大切にいただきます。

余談ですが、『とらや』ってパリにもお店があるんですね。
生菓子も置いてるのでしょうか。
パリまで買いに行ってみるか?
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by happytable-eire | 2009-11-06 23:59 | ・Japanese | Comments(6)

Apple Chutney

昨日書いたBramblyは予定通りチャツネにしました。
e0149801_2563039.jpg私の保存食のバイブル本のApple Chutneyのレシピですが、レシピ通りだと大量なので、
たいてい半量か1/3量で作ります。
これが全部の材料が入ったお鍋です。鍋は直径30cm。
見えませんが、モルトヴィネガー、レモン皮のすりおろし、レモン汁も入っています。
お砂糖はDemerara sugerという未精製のもの。
少し林檎の感じを残したいので、やや大きめに切っています。
これを火にかけて約3時間、コトコト煮込むだけです。
ふたをせず、時間をかけて煮詰めていくことで全体が柔らかく一体化します。
火加減が強すぎると、玉ねぎなどが柔らかくならないままに煮詰まってしまうので、コツといえば火加減と煮詰め具合。
うっかり煮詰め過ぎてしまうとかたくなって使いにくくなるし、
柔らかすぎても流れます。
長時間火にかけているので、うっかり焦げ付かせてしまったことも
多々あります。
こちらへ来てから一番たくさん作っている保存食は間違いなく
チャツネですが、これがあっという間になくなってしまうのです。
作ると必ず姉にひと瓶あげるし、友人にあげることもしばしば。
夫のお母さんが保存食作りの名人だったこともあり、夫のファミリー
ではチャツネはチーズのお供に欠かせないのです。
わが家でも子どものランチにチーズサンドを作る時には、
必ずチャツネを少しはさみます。

夏の間に作り置きのチャツネを全部消費してしまい、先日はついに
買わなければなりませんでした。
おいしいのは小さいビンでも3ユーロ以上はしますが、その分で
材料を買って作れば3びん以上は作れるというわけです。
材料も全部で4ユーロくらい。

e0149801_21221032.jpg使ったクッキングアップルは特に酸味が強かったので、途中でブラウンシュガーを100gほど加えました。
また、水分もあまり出て来なかったので、途中でしばらくふたをするなどして調節。
結局4時間以上煮て出来上がりました。
今日のはスパイスなどは入れないプレーンなタイプ。



瓶に詰めて2ヶ月くらい熟成させると、味がなじんでまろやかに
なるのですが、ストックが切れているのでこれはすぐに開けられて
しまうでしょうね。
先月作った桃のチャツネはとってもフルーティでおいしく、
七面鳥にも合いそうなのでクリスマスまでぐっと我慢。
旬の林檎が出回るうちに、せいぜいたくさん作らなくては。
でも、ついついプレゼントしてしまうのですぐになくなるん
ですよねー。
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by happytable-eire | 2009-11-05 23:59 | Preserves | Comments(0)

林檎の季節

秋がぐんと深まってきて、林檎の季節を迎えています。
土曜日に久々に行ったマーケットでも、数種類ある林檎の中に
アイルランド産のオーガニック林檎も出ていました。
買ったのはクッキングアップルの一種Bramblyとイーティング
アップルのJonagold。
Jonagoldは日本でもジョナゴールドとして栽培されていますが、
もともとはアメリカでGolden Delicious とJonathan(紅玉)を
掛け合わされたものだそうです。
日本でも、お菓子に使う紅玉が手に入らない時はジョナゴールドを
使っていました。甘みと酸味のバランスがよく、しゃきっとした
歯触りのおいしい林檎です。
今日のはかなり酸っぱいけれど、全部試食して一番好きだったのが
アイルランド産のこれでした。

日本の林檎に比べるとこちらの林檎は2まわりくらい小ぶり。
緑色のBramblyは写真で見ると大きく見えますが、これでも日本の
普通の林檎くらいの大きさ。
イーティングアップルは手の中に入るくらいのサイズが一般的。
なので林檎はたいてい丸かじりです。

思えば去年の今頃は、毎朝庭の林檎を拾うのが日課でした。
緑色のBrambly、ロゴ画像にも使っているのがそれ。
庭に出るところにデッキがしつらえてあったので、落ちてくるのは
ほとんど傷がつき、早く使わなくてはなりませんでした。
でも熟して落ちてくるのを収穫するので、クッキングアップルとはいえ、
けっこう甘みものっていておいしかったのです。
チャツネ、ジャム、ジェリーをたくさん作り、ケーキやマフィン、
料理にもずいぶん使い、また酵母もよくおこしました。
今から思うとずいぶん贅沢な話です。

でも、拾わずにほおっておくと腐ってくるし、拾っても傷がついて
いるから人にあげられないし・・・
私にとっては林檎の木が庭にあるのは理想的だけれど、
料理をしない人にとったら大量のゴミになるだけ。
私でさえ、あまりに傷がひどいものは使い切れなくて捨てたことも
ありました。
あの家の今の住人さんはどうしておられるのでしょうね。
広すぎて、寒くて、家具やインテリアもよくなくて、
一番大切なキッチンの使い勝手も悪くて(おまけに家賃も高くて)
さんざんな家だったので引越を決めたけれど、あの林檎の木だけは
懐かしい。
季節は巡って、私のアイルランド生活のはじまりの日々を、
この林檎を見て思い出しています。

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by happytable-eire | 2009-11-04 23:59 | ・Irish and others | Comments(2)