愛蘭土の林檎の木の下で

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自家製ワインに挑戦


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さて、これは何でしょう?
実は、ワイン造りのキットです。
ヘルスショップの値下げワゴンにあったのを夫が見つけて、これなら失敗しても惜しくないと思える値段だったので買ったのが1ヶ月ほど前。
でも説明書を見て、仕込むための大きなタンクが必要だとわかり、器具を揃えるのに高くつきそうだとあきらめていました。
ところが、夫の兄が器具一式を持っていて、今は使っていないことがわかり、借りてきてトライすることになりました。



夫は英国で大学生だった頃、家をシェアしていた友人たちと
ビールやワインを造っていたそうです。
おいしくなる前にすっかり飲んでしまい、また結局は飲み過ぎて
しまったそうですが、それでも買うよりはずいぶん安くできたので
貧乏学生にとってはありがたかったそうです。
昔とった杵柄というわけで、仕込みは夫主導で始まりました。

このキットの他に必要な材料は、白ワインの場合、砂糖3.4kgだけ。
赤ちゃんの哺乳瓶の滅菌に使うミルトンで仕込むタンクを消毒して、
材料を順々に入れていきます。
手順は次の通り。

e0149801_6592247.jpg1 4リットルの水に砂糖を加えて溶けるま  で熱し、タンクに移す
2 濃縮ブドウジュースを加える
3 12.5リットルの水を加え、よく混ぜ合わ  せる
4 ベントナイトを0.5リットルのぬるま湯  に溶かし加える
5 栄養塩を0.5リットルの水に溶かし加え  る
 (ここでよく混ぜ、温度は25-30℃になる  ように調整する)
6 イーストを0.5リットルの水に振り入れ  10分ほどおいてから加え、ゆすってよく  混ぜる
7 醸造用のふたをして、22-25℃の温度の  場所に設置する


昨日はここまでやって、今は空き部屋に静置して発酵させています。
次の段階に移るのが、発酵が終了する約一週間後。
今こちらでは、最高気温が20℃弱なので、室内はちょうどいいくらいの
温度。ワイン造りにはいい季節かもしれません。

タンクの中の液体はこんなに茶色をしていて想像つかないのですが、
これがどういう風に白ワインになるのか、楽しみ。
タンクには醸造用の管を取り付けたふたをしてあります。
ここに少し水を入れてあるのですが、すでに発酵が始まっていて、
発生するガスがその水を押し上げ、管の先まで来ると泡となって
はじけてガスが抜けるしくみ。
ほぼ規則正しく、ポコッ、ポコッとけっこう大きい音がしています。
ああ、生きてるんだなあと実感。
いくら見ててもあきません。

タンクの向こう側に見えているのが、空のワインボトル。
これだけで28本のワインができるので、うちで取っておいたのと
姉のところからももらってきて待機中。

続きはまた、次回は加えた材料のことを詳しく書きますね。
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by happytable-eire | 2009-07-31 23:55 | Preserves | Comments(0)

ついに!Elderflower Champagne 

5月の末に兄のところを訪れた時に仕込んであった
エルダーフラワーシャンペン。
その後訪れた夫が瓶詰めにしたのをもらって帰ってきて、
ついにお披露目です。
実はここしばらく冷蔵庫に冷えていて、先日1杯飲んで
しまったのですが、今日やっと写真を撮ることができました。

ここしばらくうっとうしい天気が続いていて、スッキリ晴れると
いう日がほとんどありませんでした。
朝はいいお天気でも、まさにアイリッシュウェザー。
アッという間に曇って降り出すこともしょっちゅうで、
一日中晴れたのは本当に久しぶり。
エルダーフラワーシャンペンの気分です。
この機会をのがすわけにはいきません。
エルダーフラワーシャンペンは、シャンペンよりもう少し
乳白色に濁って、やや黄色がかった微妙な色合いの液体ですから、
光がきれいな日でないと写真は無理だと思っていたのです。
光を生かすために2階の窓辺で撮ってみましたが、私のような
未熟者ではやはりそのままの色を写し撮ることは無理でした。
グラスに注いだ直後は結構な泡がたち上っていましたが、
時間をかけているうちに炭酸はかなり抜けてしまいました。
何とかわき上がる小さな泡粒が映ってくれましたが・・・

さて、お味はというとデザートワイン程度の甘みと適度な
酸味が爽やか。発泡も思ったより強いです。
そして独特の香りが広がります。よくエルダーフラワーは
マスカットの香りといわれますが、たしかに一番近いかも。
でも、また微妙に違うんです。
もっと旨味や雑味もあるというか、これは花粉の香りでしょうか。
この洗練されてない感じが、昔から伝わる自然発酵酒のいいところ。
かなり気に入ってしまいました。
作ってくれた兄は、これだけだとアルコール分が弱いのでジンを加えて
飲むそうですが、私にはこれでじゅうぶん。
夕食前に1杯ずつ、独り占めしてしばらく楽しむことにします。

兄のところで見てからは、白い花を見るとエルダーフラワーかと
チェックしていましたが、残念ながら時期を逃してしまったようで、
今年は自分で作ることはできませんでした。
来年は必ず、シロップやシャンペン作りに挑戦してみたいと思っています。


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by happytable-eire | 2009-07-30 17:31 | Preserves | Comments(4)

カレーでおもてなし

今夜は先日のお返しで、姉夫婦をご招待。
前日から煮込んだチキンカレーがメインです。

このチキンカレーは私が結婚前からずっと作り続けている定番。
お料理を習っていた先生のレシピがもとになっています。
インドを植民地としていた英国人が当地のスパイスを
国に持ち帰り発展したのがカレーでインドの料理とは別物。
そもそもカレー粉というのが、インドのスパイスを使いやすいように
ブレンドして作ったスパイスミックスです。
京都のRatna Cafe(http://www.h3.dion.ne.jp/~ratna/)の教室で
インドを中心としたスパイス料理を習っていたことがありますが、
あのスパイスの使い方の奥の深さには驚きました。
私はああいう、さらっとしたスパイス料理が好きなのですが、
夫はもっとしっかりした、私の定番カレーの方が好み。

メニューはチキンの手羽元と胸肉のタンドゥーリーチキン、
インゲン豆のザブジ、そしてチキンカレーとバスマティライス。
ナンも焼いて、きゅうりのライタとレモンのピクルスを添えました。
今夜、一番人気があったのがナンだったかも。

本来、ナンを焼くのはタンドゥーリーと言う高温の釜ですが、
家庭ではフライパンなどで代用するしかありません。
手でのばした生地を水で濡らして油を引かずによく熱した
フライパンで焼くのですが、まあまあうまく焼けます。
少なくともパック入りで売っているものよりはずっとおいしい。
焼き立てに自家製ギーをたっぷりつけて出すと、どっとみんなの手が
伸びて、あっという間に6枚がなくなりました。
というわけで、またまた写真は撮る暇がありませんでした。

e0149801_2074930.jpg仕方ないので写真は、これもとっても人気があったレモンのピクルス。
二週間ほど前につけこんで美味しくできました。
初めてだったので、見つけたレシピに出ていた通り作りましたが、少し塩気が強かったかな。
でもピクルスのような保存食は塩を控えていいものかどうか、難しいところです。

レモンのピクルスを初めて食べたのもRatna Cafe。
いくらでも食べられそうなくらいおいしかったな。
あれは私が作ったのほどスパイスが強くなかったように思うので、
また聞いてみよう。
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by happytable-eire | 2009-07-29 23:55 | Life in Ireland | Comments(4)

BRAAI

結婚記念日の昨夜は、夫の姉にディナーに招待されました。
といっても、私たちのためにということではなく、2組の友人夫婦を
招いてのディナーに私たちも呼んでくれたのです。
実は結婚記念日だと思い出したのは、ディナーのお誘いを受けて
しばらくしてから。
もし何もなければ久々に食事にでも出かけるところでしたが、
せっかくのお誘いを今さら断るのも、とお呼ばれにあずかりました。

姉夫婦は以前、南アフリカのダーバンに住んでいたことがあります。
あちらでは気候もよく、一年中外でバーベキューができることもあり、
食文化の中でBRAAI(アフリカーンス語でバーベキューの意味)は
重要な位置を占めています。
初期の南アフリカに入植したオランダ、フランス、ドイツなどから
やってきた人たちの野外料理がもとになって発展したそうですが、
さまざまな肉をしっかり火を通し、ジューシーでおいしく焼き上げるのは、
たかがバーベキューということなかれ、そこには奥深い文化があるのです。
このブログでも何度か紹介していますが、義兄はとくにこのBRAAIに
心酔しているので、夏の間はもっぱらバーベキューが登場するわけです。
彼に言わせると、ガス式のグリルは邪道だそうで、Weberというメーカーの
きちんと密閉できるドーム型の正統派グリルがお気に入り。

メインの料理はポーク。
e0149801_094654.jpg私は少し遅れて行ったので、もう何時間も前からWeberで蒸し焼きされていたのですが、これがほぼ焼き上がった時のようすです。
燃料のブリケットは両脇に積み上げられ、中心にはドリップを受けるアルミ皿が置かれています。
豚肉の塊はラックの上にアルミホイルを敷いて網の上にセットされていますが、アルミホイルに切り目を入れて、出てきた脂は下の受け皿へと落ちるようにしてあるのです。
サイダーを煮詰めてはちみつなどを加えたのをグレーズとしてかけてあるので、このような照りが出て外側がカリッと仕上がります。
脂身のない赤身肉でしたが、しっとりと焼き上がり、とってもおいしかったです。

途中で、実は今日は私たちの結婚記念日だと言ったら、皆さんで
お祝いしてくださって、楽しい一夜となりました
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by happytable-eire | 2009-07-26 23:59 | Life in Ireland | Comments(0)

Donut Peach

やっと出会えました。
これが噂のDonut Peach、日本名では平桃。e0149801_21501075.jpg
ロンドン在住melocotonさんが彼女のブログ『ハギスはお好き?』で紹介されてたのが6月19日ですから、かれこれ1ヶ月以上。
この2、3週間は土曜日のマーケットに行ってなかったし、スーパーでは見かけることはありませんでした。

直径6cmくらいと思ってたよりもずっと小振りでしたが、八百屋のお兄さんが
これはとってもおいしい桃で、大きいのは本当にドーナツのかたちを
していると教えてくれました。
ん??じゃあ、種はどうなるんだろう、と素朴な疑問がでてきますが・・・

3個しか残っていなかったので、とりあえずそれだけで1.8ユーロ。
1個60セントということはこの大きさから考えると決して安くはありません。
車に戻るとすぐに袋から出してかじってみました。
おいしい!果汁たっぷりの白い果肉はまさに日本の白桃の味。
いえいえ、それ以上にジューシーで味もしっかりしています。

こちらの桃はほとんどが黄桃で、スーパーに売っているのはかちっと
堅くてまるでおいしそうではありません。
フルーツはできるだけオーガニックのを買うようにしていますが、
スペインなど海外からくるものがほとんどのせいか、新鮮とは言いがたい
ものも多いです。

とにかくこの桃について調べてみたのですが、平桃ではほとんど
出てこなくて、「幡桃」と入れるといろいろ出てきました。
中国ではその昔、あまりのおいしさに楊貴妃が自分の庭でだけで作らせ、
不老不死の果物と言われていたとか、西遊記では孫悟空が盗んで食べた
果物だとか、いろいろな逸話に登場する幻の桃だそうです。
たしかにそれも納得のおいしさです。

英語のサイトでおもしろいのを見つけたので紹介しておきます。
ここではDonut Peachではなく、Saturn Peachとして紹介されていますが、
これも悪魔の輪から来ているようで、やはりこのかたちからのネーミング。

Saturn Peachの栽培を薦める10の理由
 1、一般の桃よりおいしい。甘く、ほのかなアーモンドの香りがする
 2、酸味が少ない
 3、種がきれいにとれる(果肉が絡み付いていない)
 4、皮が薄くて毛羽がないので皮を剥く必要がない
 5、サイズが小ぶりなので、つまんで食べやすい
 6、霜や害虫、病気に強く、広い地域で育つ
 7、一般の桃の約2倍の収穫が見込める
 8、一般の桃より開花時期が早く、美しいピンクの花が見られる
 9、苗木は小型の木に接ぎ木されていて、刈り込みや収穫がしやすい
10、希少な種を育てるのは多様な生物を次代に残すことになる

これはアメリカのサイトですが、桃は比較的家庭菜園でも育てやすい、
と書いています。
でも、アイルランドでは育ちませんよね。
日本でも最近は少し栽培されているようですが、もっと普及してくれたら
いいのに。
もし日本で普及しないとしたら、かたちが不揃いで見場が悪いのが
理由のような気がします。それってどう?
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by happytable-eire | 2009-07-25 23:55 | About food | Comments(16)

チョコレートマジック

今日は朝から降ったり晴れたり荒れ模様の一日。
夫は夕方、もう大丈夫かと思って散歩に出かけて5分ほどで、
土砂降りに合い、ずぶぬれになって引き返してきました。
終いにはバラバラと大きな音を立てて、雹まで降る始末。
つくづくアイルランドの夏を思い知らされています。

夕食は夫のリクエスト通りチリコンカルネの食材を準備しておいたら、
久々に自分が料理をするというので、まかせてしまいました。
牛ひき肉に玉ねぎ、ニンニク、それに加えて人参やマッシュルームなど
野菜をたくさん使い、時間をかけてコトコトにるのが彼流。
チリは先日買ったフレッシュチリのバリエーションパックの中から、
辛さのレベル10の黄色のハバネロとレベル6のグリーンの
ハラペーニョをセレクト。
どのくらいの辛さになるかは、試してみないことにはわかりません。

そのあと私はパソコンに向かったのですが、2時間ほどたったところで、
他の準備をしようとキッチンへ行くとちょうど夫が味見をしていたので、
私もひとくち。
まったりと甘みが出ていて、辛さも程よく、フレッシュなチリの爽快感が
あります。
ちょっと苦みもあったので何かと思ったらと、ギネスビールを加えたとのこと。
塩を少し加え味をととのえましたが、味に面白みがない、と夫がブツブツ
言っています。おいしいのですが、たしかに何か物足りない。
コクが足りないというか、旨味に欠けるのです。

e0149801_1028246.jpg夫がビールを買いに出て行った間にサラダの準備をしながらふと"チョコレート"と思いついて、戸棚を探すと・・ありました!
カカオ55%のかなりビターなGREEN & BLACKのオーガニックチョコ。
ここのチョコレートはすごくおいしい。
小さな4かけほどチリに加え、火を止めてふたをしてしばらく置いておきました。

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ご飯を炊いて、サラダを作り、チリをよくかき混ぜてもう一度味をみてみると、
味がグーンとグレードアップしていました。
何かオレンジのような香りがするので、チョコレートの包み紙をよく見ると、
「Infused with spices and a twist of orange」となっています。
チョコレートにスパイスとオレンジの香りがついてるのに気付いてなかったらしい。
でもそんな香りもすぐにとんでしまい、カカオによってコクが加わり、味がうまくまとまりました。
戻ってきた夫も「Excellent!」と大満足。

偶然ですが、明日が結婚記念日で久々に夫婦合作となった料理でした。
ちょうど買い置きしていた赤ワインがチリによく合い、
ついついワインがすすみました。
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by happytable-eire | 2009-07-24 23:55 | recipes | Comments(10)

Crème fraîche

アイルランドへ来てから、乳製品が本当においしくて安いので、
生クリームやクレムフレイシェは冷蔵庫の常備品となっています。
特にクレムフレイシェは日持ちもするのでお気に入り。

e0149801_2392050.jpgCrème fraîcheという名前からもわかるように、もともとはフランスのもの。
ノルマンディー地方でよく作られていたそうです。
軽く発酵させた生クリームでやや酸味がありますが、サワークリームより酸味が弱く、軽い感じ。
Half Fatなど脂肪分を減らしたものも出回っているのもうれしい。
日本では手に入リにくかったので、ほとんど使ったことはなかったのですが、こちらではさまざまなメーカーのが出回っていて、オーガニックものでも普通にスーパーで買え、1パックが1.5ユーロ前後とお手頃。


ヨーグルトより少し柔らかい感じなので、そのままフルーツやデザートに
添えることもできますし、野菜と和えたりディップのベースにしたり、
ドレッシングやソースに加えるなど、料理への応用範囲もとっても広いです。
ただ、高温によってもろもろと固まって分離するので、煮込み料理などには、
最後に加えて味をととのえるのに使います。
冷蔵庫に入っているといろいろと使える便利な食材です。

このGleniskというメーカーは、オーガニックの乳製品メーカーで
アイルランド島のほぼ中心にあるCo. OffalyのCleary一家の
ファミリービジネスだそうです。
HPにあるこの会社のコンセプトがなかなか素敵なのでここに引用します。
こんな会社が増えてくれればいいですね。

We have a vision of an Organic Ireland, where the future health and welfare
of all our children is assured.
Here we believe that healthy soil creates healthy food to raise healthy
children.
『私たちは、オーガニックアイルランド---この地で私たちの子どもたちの将来の
健康と幸福は約束されるのだというヴィジョンを持っています。
健康な土地が健康な食物を生み出し、健康な子どもたちを育てると信じています。』
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by happytable-eire | 2009-07-23 23:55 | About food | Comments(0)

夏向きの前菜

先週のことですが、日本から知り合いの女性がダブリンに来られていて、
何度か街をご案内、そして最後の日は午後に食事にご招待しました。
お友だちが参加されている、ある国際会議のツアーに同行されたのですが、
そのツアーのイベントなどについているお食事が、信じられないくらい
内容が悪く、また量も十分でなかったりで、かなりご不満のようでした。
また、アイルランド名物のアイリッシュブレックファストも
1週間毎朝となると、ちょっと閉口のようす。
このまま帰られたのでは、おいしいものがたくさんある
アイルランドにとっても不名誉なことです。

前日はHowthのシーフードレストランでのランチで、ムール貝のワイン蒸しや
クラブケーキなどをおすすめして喜んでいただきましたが、まだまだ
食べていただきたい、おいしいものがいろいろあります。
ただ、前日も遅くまで出かけていたりで時間がじゅうぶんなかったので、
ホリデーに出かけていて空いている姉の家を借りて、バーベキューに。

メニューは、前菜にスモークサーモンのブリニとパプリカのマリネ。
あとはバーベキューでラムのレモンマリネ、ニジマスの包み焼き、鯛の塩焼き。
グリーンサラダと仕上げは白ごはん。デザートにはサマートライフルを。
ラムは前日からマリネしておきましたが、魚はHowthの魚屋さんへ当日の朝に
買いに行ったので新鮮。
特に鯛は塩をするだけで焼きましたが、バーベキューのおかげで香ばしく
しかもしっとりと焼き上がりました。

ほとんど写真は撮れなかったのですが、前菜だけお客様の到着前に何とか。
e0149801_0455749.jpgアイルランド名産のひとつ、スモークサーモンはぜひ食べていただきたかったので、食べやすく切ってチャイブとクレムフレイシェで和え、ブラックペッパーをたっぷりきかせて小さいブリニにのせてお出ししました。
ブリニはイースト発酵のパンケーキのようなもので、ロシアではキャビアなどをのせて食べます。
実は出来合いのをスーパーで見つけ、急な来客用に冷凍しておいたものですが、こういうのが簡単に使えるのは助かります。

e0149801_0442126.jpgもうひとつの前菜は、大きなカラーパプリカを直火で真っ黒になるまで焼き、薄い皮をきれいに剥いておきます。ニンニクのみじん切りをオリーブオイルでじっくり炒めたところにアンチョビを加えてつぶし、よく火を通してからオリーブオイル適量を加えてパプリカをマリネします。
この日はよーく冷やしておきましたが、熱々でもおいしい。
パプリカは焼いたあと袋などに入れて蒸らしておくときれいに皮が剥けますし、アンチョビをじっくり炒めることで臭みが飛びます。
ニンニク5、6片にアンチョビ1缶、パプリカが漬かるくらいのオリーブオイル
だけですが、時間をおくととろりと甘いパプリカにしっかり味がしみます。

しばらく食べてらっしゃらなかったので、普通の白ごはんも喜ばれました。
バーベキューには少し肌寒い日でしたが、アイルランドの最後の日をいい気分で
締めくくっていただけたかな、と思っています。
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by happytable-eire | 2009-07-22 23:55 | recipes | Comments(4)

伝統のティータイム

今日はダブリンから1時間ほどのKildareの少し手前の町まで
行ってきました。
夫が参加し始めたクリケットクラブの試合があったのです。
今日のクリケットフィールドは、対戦チームのメンバーが所有する
広大な土地の一角でクラブハウスも設けられていましたが、
すぐそばで牛が草を食んでいるという、のんびりしたところ。

クリケットは日本ではまったくなじみのないスポーツですが、
英国発祥ということから、オーストラリア、ニュージーランド、
インド、パキスタン、スリランカなど英連邦諸国では競技人口も多く、
夏のスポーツとしてとても盛んだそうです。
今日も英国対オーストラリアのビッグゲームが行なわれていて、
メンバーの中には試合の合間に車に戻り、ラジオ中継を聞いている
人がいました。

ルールも説明はしてもらったのですが、見ていてもよくわからないので
ここでは省略しますが、退屈な印象は否めませんでした。
延々とボールを投げてはバッターが打つのを繰り返して、開始から
2時間ほどたった頃でしょうか、やっと攻守の交代となりました。
ここでやっと私にとって興味深い時間がやってきました。
ティータイムです。

e0149801_92568.jpgこのティータイムが始まる少し前に相手チームのひとりから、観戦していた奥様に
「Put a kettle on」(お湯を沸かして=お茶を入れて)と声がかかり、クラブハウスの中でお茶の用意をされていたようです。
そして前のテーブルにマグカップとミルクが入ったピッチャー、サンドイッチが並び、選手がみんな戻ってきてお茶の時間となったわけです。
サンドイッチがほぼなくなると次には数種類のケーキとミニエクレアが出されました。またどっと皆さんの手が伸びました。
このお茶の準備はホーム側が準備する習わしのようです。

さすが、英国の上流階級で発展し『紳士のスポーツ』と言われるだけあり、
なんと優雅なことでしょうか。
ここに英国の文化と伝統を見ました。
アイルランドではラグビーやアイリッシュフットボールの人気に比べると、
クリケットはマイナーですが、最近はアイルランド代表も成績を上げているとか。
でも、夫がクリケット用の白いウェア(白でなくてないけないそうです)を
買うのに何軒ものお店を探し回ったので、まだまだ競技人口も少ないのでしょう。

今日のゲームは短時間で終わるようなルールで行なわれていましたが、残念ながら
雨が降ってきて中断し、再開したもののまた降ってきたのでドローとなりました。
試合開始が2時で中止したのが6時前。これでも短縮ルール?
そのあと全員でパブへ移動して1杯飲んで、帰る途中にはすっかり晴れあがり、
家に着く直前、大きな虹が下から立ち上がるように現れました。
最後の最後までアイルランドあるいは英国らしい1日となりました。
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by happytable-eire | 2009-07-19 23:55 | Life in Ireland | Comments(4)

Bacon and Cabbage

今日は画家の友人がランチに招待してくれました。
以前にもアトリエでの素敵なランチに招待してくれた彼です。
ただ今回は翌日からミラノのアトリエに戻るので、食材を残したくないと、
彼の街のローカルパブへ出かけることになりました。

彼の住むDalkyはダブリンの南にある、海沿いのとっても素敵な街。
実は有名なミュージシャンや映画監督が住むセレブな街でもあります。
そのせいか、小さい街の割には飲食店が多いように思います。
昔からの趣を残すパブもあれば、おしゃれでセンスのいいカフェ、
フードコーナーも備えたオーガニックショップなどさまざま。
大手のコーヒーチェーン店も古い建物を利用していて安っぽくありません。

今日はそんな中でも彼が特にお気に入りだという、ヴィクトリア仕様建築の
パブ、Finnegan's (http://www.finnegans.ie/index.html)へ。
古いけれどよく手入れされた調度品が落ち着いた雰囲気を醸し出す、
なかなか素敵なパブでした。

ランチメニューも充実していて、今日も10ほど並んだメニューから
選ぶことができました。
本日のスープやフィッシュアンドチップス、バーガーなどの定番が並ぶ中で、
彼のお薦めはベーコンアンドキャベッジとコーンドビーフアンドキャベッジ。
両方ともアイルランド料理の代表で、その名の通り、ベーコンとキャベツ、
コーンドビーフと呼ばれる牛肉の塩漬けとキャベツを煮た素朴な料理です。
私はベーコンとキャベツの組み合わせがとても好きで、自分ではよく作る
のですが、この料理を外食で食べたことがないのです。
どちらかというとアイルランドの料理のまずさを揶揄する時に登場する
ことが多い料理で、また家庭料理なので外でわざわざ食べる機会は今まで
ありませんでした。

でもせっかく薦めてくれた料理なので、今日はベーコン&キャベッジを注文。
出てきたディッシュはいい意味で期待を裏切ってくれました。
お皿の中央にクリーミーなマッシュポテトが盛られ、その上に分厚く切った
ベーコンがふた切れ、そして柔らかく煮たキャベツがたっぷりのっかっています。
周りには軽めに仕上げたグレービーが少し流してありました。
想像していたベーコン&キャベッジよりはずっと洗練された料理に仕上げられて
いました。ヌーベル・アイリッシュといった感じです。
これならアイルランド料理の素朴さをうまく生かしてアピールできそう。

こういう料理は素材の味が決め手。
特にベーコンのおいしさがものを言いますが、軽くスモークされたベーコンは
塩気も強すぎず、とろけるように柔らかいキャベツとべストマッチでした。
パブフードにありがちな、大きなお皿にあふれるようなボリュームで出されると、
それだけで食欲が失せることがありますが、今日のは量もほどよく、いい感じで
お腹におさまりました。
もちろん、お供はギネスビール。これはもう、完璧な組み合わせ!
(写真は例のごとく撮り忘れました・・・)

ランチのあとは、合流した子ども連れの一家と犬と一緒に往復2時間ほどかけて
小高い丘の上の広場まで散歩。
海はもちろん、Wicklowの山々やダブリン市街が一望でき、素晴らしい眺めでした。
よく歩いたので、戻ってからのお茶が一段とおいしかったです。
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by happytable-eire | 2009-07-18 23:55 | ・Irish and others | Comments(2)