愛蘭土の林檎の木の下で

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2014年 お正月

昨年末はバタバタしているうちに年も明け、あっという間に10日。
クリスマスのこともすっ飛ばしてしまいましたが、とりあえず年始のごあいさつです。

私のアイルランド生活も5年を過ぎ、こちらの生活を綴ろうと始めたこのブログも
6年目に突入しました。
更新回数はどんどん減ってしまっていますが、ここでの食や料理については
ますます充実してきています。
昨年は自宅のキッチンを場に、ワークショップや食の会などをスタートし、
仕事も外へと広がり始めました。

和食が無形文化遺産に登録された今、日本の食文化を見直そうという風潮も生まれて、
ますますの追い風を感じています。
2014年も今年の干支の馬のように力強く駆けぬけたいものですが、
さてさて、どこまでからだが持つか?
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年の初めはお節料理で幕開けー と言いたいところなのですが、実はこの料理は
8日にいただいたものです。
昨年末にはお節料理のワークショップを開催し、参加者の皆さんと一緒に
一日かけてお節作りをすること2回。
うちはニューイヤーは恒例のウエストコークの兄のところで過ごすので、
日本のお正月らしいことは、うちへ戻ってからになります。
今年は例年より早く、2日には戻ったのですが、家族が皆忙しくて、
揃って食事をすることがなかなかできず、やっと揃ったのが8日だったと
いうわけです。

どちらにせよ、年明けにわが家のお節料理を作るつもりだったのですが、
希望もあってワークショップをもう一度、7日に開催した時に作ったものです。

今回のワークショップでは、こちらで手に入る食材で作ることにこだわりました。
なので、敢えて黒豆やごまめなど、ここでは買えないものははずして、
できる範囲でのお節でした。
食材を試す必要があったので、試作も含め、昆布巻などは5〜6回は作ったかな。
また、最近の市販のおせち料理にはよく入っているローストビーフや鴨などは
ここでは市販のものが簡単に手に入るので、そういうものもはずしています。
あくまでも、ここで買える食材で、家庭で作る料理でのお節です。

日本から持ってきた、とっておきの漆の二段のお重に詰めたのは、
<一の重 >
    白花豆の甘煮
    鶏の松風、市松風
    スモークサーモンの昆布漬け大根巻
    海老の酒煮
    だし巻き卵
    かぼちゃの栗きんとん
    柿入り紅白なます 
    菊花ラディッシュ
    昆布巻かまぼこ

<二の重 >
    干し杏の昆布巻
    筑前煮(鶏肉、蓮根、牛蒡、人参、手綱こんにゃく)
    里芋の白煮
    ターニップの煮物
    飾り人参
 
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ただ写真をとってみて感じたのが、一の重は紅(朱)と白の色が多く、
締まりがないこと。
ここに黒豆が入るとぐっと締まっただろうなあ、と。
やっぱり黒豆って、そういう意味でもお節には欠かせない特別なものですね。

特に変わった料理もないのですが、少しだけ説明を。
白花豆は、ここではButter beansとして、どこでも買えるお豆です。
甘煮にするとふっくら、ほこほこと栗のような食感が、とてもおいしい。

鶏の松風は、京菓子の松風(味噌松風)に見立てた料理。
鶏の挽肉を練って、四角く焼いて甘辛のタレをからめ、切り分けてから
けしの実、青のり、白ごまを付けて市松風に仕立てました。

昆布巻の中身は以前にも作って気に入った、干し杏で。
ドライフルーツの濃厚な甘みと爽やかな酸味が出て、砂糖なしでも十分おいしい。

里芋は最近はアジア食品店ではたいてい買えるようになりました。
日本のものより粘りが少ないですが、逆に痒くなることもありません。
昆布だしに塩と砂糖、みりんを主体に味付けした煮汁でほっくりと炊きました。
白さを生かしたかったので醤油は使っていません。
亀甲に皮を剥くとおめでたい感じもでます。

ワークショップで参加者の皆さんと作った時には、かまぼこは作れませんでした。
試作でとてもうまくいったので,ぜひ作りたかったのですが、クリスマス明けの
悪天候で新鮮な白身魚を入手できなかったのです。
かまぼこを作る材料は鮮度がとても大切で、前にうまくいかなかったのも
魚の鮮度が悪かったのかも。
なので、丸のままのたらかハドックを魚屋さんに注文していたのですが,
入荷しなかったので、どうしようもなかったのです。
手間がかかるので、時間的にはその方がよかったかもしれないのですが、
機会があれば、ぜひワークショップでもやってみたいです。

写真は年末に試作した時に冷凍しておいたものなので、きめが粗く見えますが、
はじめはプリプリの歯ごたえのかまぼこが出来ていました。
板がないのでどうしようかと考えていたところへ、富山在住のFacebookの
お友達が富山のかまぼこの写真をアップされていて、アイディアをいただきました。
富山のかまぼこは、こんな風に昆布で巻いて蒸したものが一般的なのだそう。
富山県は一人当たりの昆布消費量が日本一多いそうで、昆布を使った製品も
とても豊富だそうです。
この昆布で巻いたかまぼこは見た目もいいし、お節にもぴったりだと思います。

ターニップの煮物もワークショップでは作らなかったものですが、詰めた時に
ちょっとすき間ができてしまったのを埋めるために急遽作りました。
隣に置いた里芋の白によく映えて彩りがきれいになりました。

日本にいれば、元旦の遅い朝におせち料理とお雑煮というのが、うちの定番。
ところがお餅を準備していなかったので、わが家のお雑煮と同じの薄いすまし汁に
大根、人参、里芋を入れ、豆腐をお餅に見立てました。
うちは京都なので、白味噌のお雑煮だと思われますが、父が丹後の人だったので、
すまし汁でした。
丹後といっても、地域でいろいろあるようですが。。。

というわけで、わが家の2014年の遅いお正月はこんな風でした。
娘は日本だったので、家族揃ってとはいきませんでしたが、来年はみんな揃って
お正月を迎えたいものです。
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by happytable-eire | 2014-01-10 23:59 | ・Japanese | Comments(0)