愛蘭土の林檎の木の下で

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和食ワークショップ、始まりました

先日お知らせした、在愛日本人向けの和食ワークショップは
2回を終え、今月は残るはあと1回。

実はレシピがないということで楽かと思いきや、日が近づいてくると、
けっこう落ち着かなくなってきました。
これまで長年やってきて、レシピを準備しないのは初めてのこと。
前夜遅くまで試作を重ねて、ギリギリにレシピを書き直したことや、
食材が準備できなかったり、組み合わせがうまくいかなくて、
急にメニューを変えたりなんてことも、これまでよくありました。

でもレシピがあれば、当日はそれに沿って進めればいいし、
とにかくレシピに立ち返ればいいのです。
ところがそれがないというのは、まさに私の料理そのものを
問われるのだということに気づきました。
私の中にある知識や技術をすべて出さないといけないので、
一回一回が真剣勝負です。
それがうまくいったかどうかの答えは、参加してくださった方の
中にあると思うのですが、とりあえずはいい感触です。

急に冷え込んできたので、冬らしく「根菜を食べる」をテーマに、
メインは煮物。
こちらではとてもポピュラーで安いお野菜、ターナップ(Turnip またはSwede)と
豚バラ肉の昆布煮。
バラ肉の角切りとターナップを、昆布をたっぷり入れて煮ます。
シンプルですが、ターナップの甘さがほっこりする味。
ターナップからたっぷり甘みが出るので、味付けは塩と少しの醤油のみ。
昆布は水出しを取ったあとの細切りにした物なので、柔らかく煮えます。
だしももちろん昆布のみ。
昆布で煮ると、素材そのものの味がより生きます。

元は大根で作っていた料理ですが、ここではおいしい大根がなかなかなく、
買える店も限られています。
またせっかく料理しても、大根によっては、柔らかくならないことも
よくあること。
わざわざ遠い店まで行って高い大根を買い、結果がこれではがっかり。
それで、いつでもどこでも買えて、驚くほど安いターナップを
使うようになりました。
大根とは味も食感も違いますが、煮るとほくほくして、
和の味もしっくりとなじみます。
生姜を少し加えたり、唐辛子もいいですね。

もう一つの根菜はビーツ(Beetroot)。
葉っぱのおいしさも知って欲しかったので、葉っぱつきがあってよかった。
ビーツの葉っぱのことは前にも書いてますので、こちらを。
ビーツ1束で3種類のおかずを作りました。
きんぴら、サラダ、葉っぱの胡麻和えです。

きんぴらは前にも紹介しましたがこれが、意外なおいしさ。
サラダは洋にも和にも合うし、バリエーションもつけられます。

そしてお味噌汁は若布とネギでシンプルに。
根菜は陽性なので、献立に陰性のものも入れてバランスを取ります。

そして簡単なお漬け物。
お出ししたぬか漬けのことは、また書きますが、これは絶品です。
というわけで一汁四菜のお昼ご飯ができました。

ターナップとビーツ。
アイルランドではごく定番の野菜なのですが、両方とも日本人には
なじみが少ないもの。
知ってはいても、買ったことがないとか、ほとんど無視していた、
などと皆さん、おっしゃっていました。
私はどんな食材でも、初めてのものを見るととにかく試してみるのですが、
知らないものは買わない、という方が思いのほか多いようです。
また、こちらへ来てから食べたことはあっても、その印象が悪かったりすると、
それでもう手を出すことはないということも。
でも調理法を変えると、全く違う味になるということはよくあります。

私にとってはビーツがいい例。
夫が好きなので、これまでいろいろと試してはみましたが、
火を通した時のビーツの土臭い甘みがどうも好きにはなれませんでした。
でも、生のサラダ、きんぴらは本当においしいと思います。

これまで食べたことのない野菜を使えるようになれば、普段のおかずの
バリエーションも広がります。
そんなヒントを伝えられたらなと思います。
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by happytable-eire | 2013-11-24 23:59 | Workshops | Comments(0)