愛蘭土の林檎の木の下で

granna.exblog.jp

ビーツのきんぴら

前の更新からまたまた2ヶ月近く。
そんなにさぼっていたとは思えないのですが・・・
というのも、5月頃からFacebookに新しく『Ichiju Sansai』という
ページを開設し、そちらの方への投稿が中心になっていました。

アイルランドでの料理関係のイベントなどを宣伝していくには、
英語でないといけないので、ついつい日本語のものが後回しに。
といっても、アンチFacebook派の方もけっこういらっしゃるので、
このブログやメールでのお知らせも並行してやっていかなければ
いけませんよね。

6月頃からは自宅での「おばんざいナイト」も始めましたし、
日本料理の初心者クラスや、先日は和風ベジタリアンのワークショップも
開催しました。
事後になりますが、また近々、そのことも書きたいと思います。

さて今日はちょっと変わった素材のお料理をご紹介。
きんぴらは日本人にとっては、おなじみの家庭料理。
きんぴらは漢字で書くと「金平」で、ウィキペディアによると、
『金平という名前は金太郎としても知られる坂田金時の息子・金平から
名付けられたという。江戸時代はゴボウは精の付く食べ物と
考えられていたため、強力の伝説で知られていた金平に仮託したもの』
とあります。
きんぴらの代表格、牛蒡の料理法として、この名がついたんですね。
牛蒡以外にも、蓮根や人参もきんぴらによく使われますが、
アイルランドで暮らす私たちにとっては、牛蒡や蓮根は、
いつでもどこでも買える野菜ではありません。
オーガニックショップやアジア系の食品店では手に入りますが、
質が悪いこともしばしば。

そこで、こちらへ来てからよく作るようになったきんぴらは、
パースニップやセロリを使ったもの。
こういう野菜なら、いつでもどこでも、簡単に手に入ります。
最近はきんぴらの定番の味付けである砂糖と醤油の代わりに、
砂糖と塩で味付けする塩きんぴらも定番。
セロリは塩きんぴらにして胡麻や唐辛子を効かせますが、
日本人以外の方にもとても人気があります。
セロリは特にしゃっきりした歯ざわりを残したいので、
本当に5分でできてしまいます。
またパースニップは、野菜自体が甘いので、砂糖を加えずに
醤油と味醂でも十分。甘みのある醤油麹での味付けもいい。
そして、唐辛子がよく合います。
日本人向けの味噌作りのワークショップでの昼食で、
これを出したところ、皆さん意外なおいしさに驚かれていました。
参加者の方からは、その後おうちで作って好評だという話も
お聞きしています。

そこで、今日は新しい試み、ビーツ(Beetroot)のきんぴら。
ビーツの味を知る方からは、「ええっ?!」という声が聞こえて
きそうですが、まあそう言わずに試してみてください。
よく切れる包丁で、必ず繊維が縦になるように、
太めのマッチ棒くらいの千切りにして、油で炒めます。
味付けは砂糖と醤油ですが、ビーツ自体が甘いので、砂糖は少なめで。
そして唐辛子をしっかりめに加えること。
ビーツの土臭さが和らぎます。

ビーツの毒々しい色が、和食にどうかと思いましたが、
醤油の色で、割と落ち着きます。
ビーツはたいていサラダにしていただくので、酢を加えることで
赤紫が一層鮮やかに冴えてしまいますが、きんぴらにすると
それほど気になりません。

実は私は加熱したビーツの甘さがあまり好きではありません。
なので生でサラダにするのがうちの定番。
ビーツはビタミンCや繊維質も豊富に含むそうですし、
何より安いのも魅力
最近は、黄色っぽいのや、スライスすると白とピンクの輪が
きれいに見えるのなど、目にも美しいものも登場しています。
日本ではなじみの薄い野菜を、日本の調味料で和食にアレンジすると、
こちらの人にも和食を身近に感じてもらえるのではないかと思います。
こういう試みが今は楽しいです。
ぜひ、お試しを!
e0149801_6491986.jpg

[PR]
by happytable-eire | 2013-08-14 23:59 | ・Japanese | Comments(0)