愛蘭土の林檎の木の下で

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干しずいきの炊いたん

年末年始を日本で過ごし、こちらへ戻ってきた友人がお土産に持って帰って来てくれたのが、これ。
この写真だけ見て分かる人は少ないと思いますが、干しずいきです。
地方によっては芋がらとも呼ぶそう。
ずいきといえば私の大好物ですが、ここではまず絶対に食べられないものの一つです。
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生のずいきは夏の終わりが旬ですが、干したものはいつでも
食べられるのが魅力。
日本にいるときには旬以外の時期に時々買っていました。
でも久しぶりだったので、ネットで戻し方を検索。
水にしばらく漬けて戻して、そのあと少しゆでて、
あとは普通に調理します。

生のずいきは炊くととろっと溶けるような食感になるし、
胡麻酢和えも、やや歯ごたえは残るものの、やはり柔らかいのが
生ずいき独特の食感。
でも乾燥になると。これが全く変わります。
もともと茎なわけだから、ほとんどが繊維質。
そのおかげで、しこしことしっかりとした歯ごたえが残り、
生とは全く別物のようになります。
よく似ているのが、干しゼンマイを炊いたのの食感。

戻してさっと茹でた干しずいきの水分をぎゅっと絞り、
ごま油少々で炒めて、細切りにした人参、揚げを加えて、
出しで煮ます。
ちょっとしてから砂糖少々と酒、醤油を加えてコトコト、
薄めの味で仕上げます。
煮詰まって味が煮含まったら出来上がりです。

うーん、なつかしい味。
地味で素朴ですが、土の香りがするような、滋味深い味。
噛み締めるほどに味が出てきます。
ご飯とこれがあればもう何もいりません。

こういう干しものを炊く時には、戻す前にキッチンはさみで
適当な長さに切っておくと扱いが楽です。
戻しても縦に伸びることはないので、食べ安い長さに切れば
いいんです。

ずいきって実は里芋の葉柄だって、ご存知ですよね。
漢字だと「芋茎」と書くらしく、そのままなんですね。
京都生まれの母は、薄味の出しでさっと炊くのが定番でした。
妹はあの食感が嫌いだったと言いますが、私はずるっと
すするように食べるのが好きでした。
冷えたのもまたおいしいものでした。

田舎の祖母の定番は、から煎りしてさっと火を通して、
胡麻酢で和えたずいきでした。
酢を入れるとぱっと赤く発色し、華やかなピンク色でした。
田舎料理だけど、これもまた好きでした。

時にはアクの強いのにあたると、食べた後、のどの奥が
イガイガと痒くなることがあったのもなつかしい。
そんなことをいろいろと思い出させてくれた、うれしい
お土産、ごちそうさまでした。
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Commented by dackey at 2013-03-15 11:24 x
私の田舎(福島)では、お味噌汁に入れます。汁の実が足りないなあと思う時に重宝するので、実家に帰るともらってきますが、他の食材と炊き合わせるという発想がありませんでした。今度やってみます。
Commented by happytable-eire at 2013-03-15 11:28
☆dackeyさん、
私には、お味噌汁に入れるという発想がありませんでした!
私も今度やってみます。
Commented by dackey at 2013-03-18 19:56 x
東北と関西、やはり違いますね。
主にじゃがいもと合わせてお味噌汁の具にします。じゃがいものホクッとした食感とシコシコしたずいきの歯ごたえが良いコンビネーションです。アイルランドの主食との組み合わせ、ぜひ試してみて下さい。
Commented by happytable-eire at 2013-03-18 21:52
☆dackeyさん、
じゃがいもとずいきの組み合わせとは、全く思いつきませんでした。
でも違う食感の組み合わせはおもしろいです。
私もじゃがいものお味噌汁は好きなので、ぜひ試してみます。
by happytable-eire | 2013-03-14 23:59 | ・Japanese | Comments(4)