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愛蘭土の林檎の木の下で

granna.exblog.jp

今年はアメリカン 〜Pancake Tuesday 2012〜

長々とお休みをしてしまい、気がつくと何と2ヶ月以上。
体調でも悪いのかとご心配くださった皆さま、ごめんなさい。
お休みしていた理由はいろいろありますが、私は元気です。
ずっとずっと、早く戻らなきゃと心にひっかかりながらも
こんなにのびのびになってしまいました。
物を書くというルーティンは、離れてしまうとなかなか戻れない
ものですね。
ここしばらくは仕事でいろいろと書くことが増えてきて、
そんなことも言っていられなくなりました。
21日の火曜日は今年のPancake Tuesdayだったのですが、
このことはこれまでにも何度か書いたので、これを機会に
カムバックします。
何も更新がない間も訪れてくださっていた皆さま、またどうぞ
よろしくお願いします。

当日は教えている学校の料理クラスの仕事だったのですが、
前回、先々週のクラスの最後に「何か作りたいものある?」と聞いたら、
即座に「再来週はPancake Tuesdayだから、パンケーキ!」という
元気な答がかえってきました。
実は私は今年のPancake Tuesdayがいつなのか知らなかったので、
「That’s good idea」と言うと大喜び。
15-16歳にもなる男の子たちがあそこまで盛り上がるのには、
正直驚きました。

そして昨日の午後、実習を始める前にこの日にパンケーキを食べる
ということが、どれほど重要なことなのかを聞いてみると、
それはもう『MUST』のようです。
クリスチャンの宗教的な意味と、パンケーキを食べる行動が
どこまで結びついているかはわかりませんが、この宗教的行事が
アイルランドにしっかり根付いていることは実感しました。

レシピは英国式とアメリカ式両方を準備して行き、各グループに
選ばせたところ、全てのグループがアメリカンを選んだのは
面白かったです。
レシピはほとんど変わらないのですが、違いは牛乳の量。
英国式は牛乳の量が多くて生地がゆるく、薄く焼き上がりますし、
アメリカ式は牛乳の量が少なく、またベーキングパウダーと砂糖を
加えて、ほんのり甘く、厚めでふんわりした感じ。

ところが、同じレシピなのに、出来上がりはいろいろでした。
厚さ2センチ以上に焼き上がったグループや、生地がいい具合に
流れて、かなり薄めになったグループも。
いかに材料の計量の仕方で生地の感じが変わるかというのがわかり、
いいレッスンになりました。

バター、レモン汁、Nuttella(チョコレートスプレッド)、蜂蜜に加えて、
冷凍のベリーミックスをさっと煮てベリーソースも作って、
トッピングはお好みで。
最後のレポートには、大満足のコメントが並んでいました。
授業の終わりに「うちに帰ったらまたパンケーキ?」と聞いたら、
「当然!」と答が返って来ました。
そこまで・・・

もう一つのChocolate Oatmeal Cookiesも上手に焼けて、甘—い
実習は大成功といったところでした。
1月末から始まった後期のメンバーは前期の子たちに比べて
ずっと落ち着いていて、話もちゃんと聞いてくれるし、
とってもやりやすくなっています。
前回の授業ではハンバーガーを作ったのですが、炒めた玉ねぎと
ペッパーをバーガーと一緒にはさむレシピにしました。
野菜嫌いの子が多いのには驚きますが、一人のレポートに
「炒めた野菜って、なかなかおいしいことを知った」という
コメントを見て「よっしゃ!」とうれしくなりました。
話が横道にそれましたが、こんな感じで男の子の料理クラスを
楽しんでやっています。

実はこの日は、早朝にも息子のためにパンケーキを焼いたんです。
彼にとってもこの日のパンケーキは、やはり『MUST』らしいのです。
焼いたのはレシピの確認がてら、アメリカンタイプだったのですが、
授業で残った生地を焼いて持って帰って来たのを、夕食後にも
きっちり食べていました。

アイルランドへ移って4度目のパンケーキの日は、アメリカ式の
一日となりました。

今年はアメリカン 〜Pancake Tuesday 2012〜_e0149801_12472648.jpg

by happytable-eire | 2012-02-22 23:59 | ・Irish and others