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愛蘭土の林檎の木の下で

granna.exblog.jp

Darina Allen のミニトークショー

先週の木曜日から3日間、 Cloughjordanのエコヴィレッジを訪れていました。
13日木曜日にエコビレッジのコミュニティファームの主催で、
アイルランドのコークにあるBallymaloe Cookery Schoolから
Darina Allenさんがミニトークに来られていたのです。
コミュニティファームの中心メンバーとの繋がりから、
ファームのプロモーションに一役買われたそうなのですが、
お話を聞いて、元気をもらってきました。
1983年にBallymaloe Cookery Schoolをスタートしたいきさつから
今に至る道のり、そして彼女と料理学校としての哲学を、テンポよく
楽しく話してくださいました。
料理学校の経営に、テレビの料理番組への出演、料理本の執筆と
まさにBallymaloeの顔として長年活躍して来られただけのことはあります。
とてもエネルギッシュで、頭の回転も速く、ビジネスマインドも
持ち合わせた方でした。
でも、気取らず親しみやすい人柄も、また魅力的でした。

今のようにさまざまなテレビ番組に人気シェフが登場するようになる前は、
アイルランドで一番有名な料理家だった方です。
私自身は彼女の出演されていた番組は見たことがありませんし、
本は一冊しか持っていませんが、彼女のお姑さんにあたるMyrtle Allenさん
が書かれた『Ballymaloe Cook Book』は私のアイルランド料理のバイブル。
Darinaさんの最新刊“Forgotten Skills of Cooking”には
前から興味があり、当日はその本を会場で買ったらサインが
もらえたのですが、グズグズしている間に売り切れて残念。

お話の中でとても共感したのは、土作りについてのお話でした。
私たちが健康でいるためには、健康に育った動物や野菜が不可欠で、
それらは健康な土なくしては育たない、ということです。
Ballymaloe Cookery Schoolのウェブサイトの”Philosophy”にも
書かれていることですが、同行されていた
ご主人のTimさんとともに、それを心から信じて実践しておられる姿が
うかがえました。

Ballymaloeはもともとがオーガニックファームで、料理学校だけ
ではなく、レストランや宿泊施設で使う野菜を生産しています。
不足分やその他の食材については、地元の厳選した生産者と提携
してまかなっているそうです。何とその数は150軒を越えるとか。
アイルランドの地の生産物に誇りを持ち、お互いを支え合う姿は
まさにコミュニティ経営の基本。
エコビレッジのファームのプロモーションにもうってつけのお話でした。
Cloughjordanはほんとうに小さな街(村?)ですが、会場のホールには
街の外からも多くの方が来られていて、とてもいい雰囲気でした。

実は私のエコビレッジに住む友人が、トーク前にDarinaさん一行に
お食事を差し上げるという大役をおおせつかり、そのお手伝いも兼ねて
行ったのですが、幸運にもそのテーブルにもつかせていただき、
短い時間でしたが楽しいひとときでした。
前にも書いたことがありますが、その友人は大変なお料理上手。
ファームで取れる野菜、牛乳、卵などを使ったベジタリアン料理
でのおもてなしでした。
レシピを一通り教えてもらってきたので、近いうちに作ってみなくては!

ファームで取れる野菜屋牛乳は、ビレッジ内にあるコテージに集めてあり、
必要なだけ持って行けるシステムです。
現在のところ野菜は過剰気味で、メンバーを増やす必要があるとか。

翌日はエルダーベリーやローズヒップ、スローなどを摘んで
シロップやジャム作りをする予定でしたが、一番の目的だった
エルダーベリーがまだ十分に熟していなくて断念。
雨も降り出したので摘むのはあきらめて、のんびりしました。

余談ですが、Cloughjordanにほど近いMoneygallという小さな街は、
オバマ大統領が5月の来愛時に彼の祖先の出身地として訪問されて
一気に有名になりました。
行き帰りにいつも通るのですが、何と”OBAMA CAFÉ”がオープンして
いました。窓際にはオバマグッズが飾ってあります。
何とも微妙な感じですが、観光客でも来るんだろうか??
Darina Allen のミニトークショー_e0149801_19524945.jpg

by happytable-eire | 2011-10-17 23:59 | Life in Ireland