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愛蘭土の林檎の木の下で

granna.exblog.jp

豆腐作りとおから

先日、食品のストックを整理していたら、ずいぶん前に買った
大豆が一袋出てきました。
あと先考えずに、それをざっと洗って水に漬けてしまいました。
大豆を見た途端、「豆腐を作ろう」と思い立ってしまったのです。
翌日、ネットで豆腐の作り方を調べて、必要な木綿の絞り袋を縫い、
豆腐作りに取りかかりました。

1日水に浸けた大豆をミキサーでどろどろの状態にします。
水を加えて火にかけて約10分間、弱火で火を通し、木綿袋に
入れて絞れば豆乳ができて、袋にはおから残る・・・はずでした。
ところが出てくるのは豆乳ではなく、茶色がかった液体。
なんで????
そして袋の中にあるのは、見かけは豆腐というよりはまさにおから。
でも豆乳を絞ってないわけだから、タンパク質分たっぷりのおから、
というか、おからの混ざった豆腐というべきか。

以前、豆乳を絞らないでそのまま固めて豆腐にするというのも
聞いたことはありますが、どう考えても舌触りはざらつくだろうし、
豆腐作りをするなら、おからができるのも楽しみだった私には
そんなことは考えてもいませんでした。
ところが図らずも、にがりを入れる前に凝固してしまったのです。

にがりを入れることなく固まったということが、どういうことか、
はっきりとは分からないのですが、材料ににがりと同じ働きが
あったということしか、考えようがありません。
大豆以外には水しか使っていないのですから、水に含まれていた
ということでしょうか。

私は凝固剤としてにがりを準備していましたが、にがりの主成分は
塩化マグネシウムや塩化カルシウムなどミネラル、他にも豆腐の
凝固剤としては硫酸カルシウムや硫酸マグネシウムなどが使われる
そうです。
確かにここの水は日本の水よりもカルシウムの含有量は高いので、
電気ポットにはカルシウムが白くこびりついてきますし、
ガラス器などを濡れたままほっておくと、白いあとがつきます。
お茶や料理に使う水は、BRITAのフィルターを使っていて、
その時もフィルターを通した水を使ったのですが・・・

とにかく、栄養たっぷりのおからを無駄にするわけにはいきません。
さっそく炊いたおからは、久しぶりでおいしかった〜
こちらでは豆腐は買えてもおからまではありませんからね。

小さい頃から母が炊いてくれるおからが大好きでした。
母はいつも、「おからは安いけど、具が高うつくわ」
と言っていたほど、具だくさんでした。
私は特にねぎがたっぷり入っているのが好きで、自分で
作るようになってからも、1cmくらいに刻んだネギをたっぷり
入れます。
火を止めてから加えて、余熱で火が通るくらい、やや歯ごたえが
残るくらいで仕上げるのが好きです。
初めにおからをごま油でよく炒めてから煮ると、香ばしくて
おいしいです。

あとはおからクッキーにしてみました。
おからを電子レンジにかけて、水分を飛ばしてパラパラにして、
小麦粉と同量を使いました。
ティーパックの紅茶を使って、紅茶入おからクッキー。
小麦粉だけよりもしっかりした食べごたえがあっていいです。

副産物のおからでも十分楽しめたのはいいのですが、やっぱり
メインの豆腐造りを成功させなければなりません。
また大豆を買ってきて、再挑戦してみます。
次も同じことになるようなら、何かいいやり方を編み出さないと
いけませんが、こういうのも楽しみたいと思います。
豆腐作りとおから_e0149801_10304266.jpg

by happytable-eire | 2011-04-08 23:59 | ・Japanese