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愛蘭土の林檎の木の下で

granna.exblog.jp

「It’s Pancake Tuesday, today!」

お昼頃にこんなテキストメッセージが入りました。
誰かと思えば息子です。つまり、
そのまま「今日はパンケーキの日」ですが、つまりは
「作って」という意味。
「So?(で?)」と返しましたが、やっぱり作ってしまいました。
私だって数日前まで憶えていたんですよ。
どこへ買い物に行っても、パンケーキミックス、瓶入のレモン汁、
蜂蜜、Nutellaなどを集めたコーナーがありますし、出来上がった
パンケーキも大安売りしています。
ただ今日はすっかり頭から抜けていたのは確かなので、
息子に感謝しておきましょう。
パンケーキはパンを切らしている時にもよく作りますが、
「パンケーキを食べる火曜日」は年に一度しか来ませんからね。

普段はパンケーキなんて、小麦粉と卵とミルクをテキトーに混ぜても、
そう失敗することもないのですが、今日はきちんとレシピに添って
作ることにしました。
選んだのはHugh Fearnley-Whttingstallの『River Cottage Everyday』の
表紙にも使われているレシピ。
彼の人気シリーズ、River Cottageの昨年度版です。

これは特に彼の毎日の生活に根付いているレシピを集めていて、
まさに地が足についた感じのレシピばかり。
基本に忠実、でも彼なりのテイストも加味されていて、
何より作りやすいレシピが多いのがいいところ。
挿入されているイラストに遊びがあって、本の装丁も可愛いので
お気に入りの本です。

このレシピのタイトルは「Perfect Pancakes」。
彼が少なくとも週に一度は食べるというパンケーキです。
そして、完璧と彼が言い切るゆえんは、その薄さにありました。
小麦粉125gと塩ひとつまみを合わせてふるって中心をくぼませ、
軽く割りほぐしたMサイズの卵1個、ミルク少々を加えて
泡立器で混ぜていきます。(この分量は元のレシピの半量)
まとまってきたら、またミルクを少し加えて外側の粉と混ぜて、
全部のミルク300ccが混ざったら生地の出来上がり。

「It’s Pancake Tuesday, today!」_e0149801_12215976.jpg
ここで生地の柔らかさをチェックするのが重要なポイント、だと書かかれています。
生クリームのシングルクリームの柔らかさ、と彼は表現していて、まだ堅すぎるようなら、
ここでミルクをもう少し加えます。
シングルクリームとは、コーヒーなどに使われる脂肪分が低めの生クリームです。
そして最低30分寝かせることもポイントのひとつ。
寝かせることで多少ブツブツしている生地も、なめらかにトローリとしてきます。
そして焼く前にもう一度柔らかさのチェック。
今日は私ももう少しミルクを加えました。
後はよく熱したノンスティックのフライパンに薄くのばして1分ほどでひっくり返して、また1分。

この焼き時間で、いかに薄いかがわかると思います。
でも、これがクレープかと言うと、そうではないんですね。
あくまでもパンケーキはパンケーキ。
クレープよりは卵が少ない感じです。

表紙の写真も、彼ができたパンケーキにレモンを搾っているところ。
パンケーキにはキャスターシュガーがふりかけられています。
これぞ正統派パンケーキの食べ方のようです。
直径15cmほどの小さなフライパンで焼いたので、ひとりで4枚も
食べてしまいました。
レモン汁と蜂蜜をかけてもおいしかったです。
というわけで、今日の写真は私の昼食となったパンケーキを
本の写真と似たコーディネイトで撮ってみました。

「It’s Pancake Tuesday, today!」_e0149801_12215274.jpg
夕方に用事で出かけたので、息子のためには生地のままでおいておきました。
パンケーキはやっぱり焼きたてが一番ですから。
帰宅すると、残っていた生地はきれいになくなっていて、
焼いたのも1枚も残っていませんでした。
あと10枚は焼けたはずだと思うんだけど・・・
夕食の食卓についた夫に「パンケーキは?」と聞かれ、
残しておかなかった息子が謝っていました。

この薄さを英国式の完璧なパンケーキというなら、
私がテキトーに作るのは、アメリカンタイプに近いかな。
ふわふわのは好きではないけれど、もう少し厚みがあって、
食べごたえのある感じ。
卵の入らない、そば粉のパンケーキも好きです。

そういえば最近、パンケーキを作ることが減っていましたが、
またいろいろ作ってみたくなりました。
by happytable-eire | 2011-03-08 23:59 | ・Irish and others