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愛蘭土の林檎の木の下で

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正しいホリディの過ごし方?

もう一つ、West Corkから。
今回は姉一家とともに、特にプランもなく、ただのんびり過ごしに
行ったのですが、毎日近くには出かけていました。
滞在中2回行ったのが、アイルランドの西南端にほど近いCrookhaven。
兄のところへ行くと必ず訪れる、小さな港のある村です。
昨年の秋に訪れた時は真っ青な快晴で、何にも汚されていない素の
美しさを感じました。ここが世界の果てかと思うような・・・
本当に辺鄙なところなのですが、アイリッシュはこういう場所が好きで、
ホリディシーズンともなると、国内外から多くの人が訪れています。
またクルーザーの停泊地にもなっていて、港にはたくさんの船。
そして何より、ここの港の堤防にあるパブO’Sullivan’s
のクラブサンドイッチは絶品というしかないおいしさなのです。

正しいホリディの過ごし方?_e0149801_4354935.jpg今回もそれをお目当てに遅めのランチに出かけたようなもの。
何の変哲もない全粒粉の薄切りパンに、カニの身がこれでもかというほどたっぷりとはさまれています。
カニ身はたぶん軽くマヨネーズで和えてあるだけ。
特にひねりもないのですが、まさに“Simply the best”。
カニが新鮮なのは言うまでもありませんが、素直に「ああ、おいしい」とため息が出ます。
そして、このクラブサンボ(サンドイッチのことを略してこう呼ぶ)には必ずギネス。この相性もまた、これ以上のものはありません。
一度だけ寒い日にサンドイッチではなくシーフードチャウダーにして、大失敗。
やっぱりCrookhavenーO'Sullivan's—クラブサンボ(+ギネス)は、大公式だと再認識しました。

そしてお腹がふくれると、外のテーブル席で、海と停泊している
船やヨットを眺めながら何時間も座って過ごします。
犬を連れている人も多いので犬と遊ぶのもいいし、カモメを観察する
のも楽しい。
その間にもギネスのパイントグラスがどんどん空になっていくと、
誰かが席を立って、また手に一杯グラスをかかえて戻ってきます。
私はたいていギネスはグラス(ハーフパイント)一杯だけで、
あとはお茶やホットチョコレートなどにしますが・・・

まだまだ日は長いものの、夕方になると風も冷たくなってきます。
そこでやっと腰を上げて細くて曲がりくねった道を家路へとつき、
家へ戻るとそれぞれがお茶やお酒を手にテラスに座り、
一休みしてからやっと夕食の支度をはじめ、夜が始まります。
これが正しいアイリッシュのホリディの過ごし方、といったところ
でしょうか。
私もずいぶんこのペースに慣れたものの、続くとのんびりするのに
疲れてしまうところがあって、もっと上手にのんびりできるように
なりたいなあ、といつも思いながら帰ってくるのです。

でもWest Corkのメージと強くつながるクラブサンドイッチは、
帰ってくるとまた食べたくなります。
もしお近くに行かれることがあれば、わざわざ足を延ばすだけの
価値はあります。
CrookhavenのO'Sullivan'sのクラブサンボ(+ギネス)をぜひ!
by happytable-eire | 2010-08-02 23:59 | Life in Ireland