愛蘭土の林檎の木の下で

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粕汁で温まる

ここ数日、素晴らしいお天気が続いています。
雨の多いアイルランドには珍しく、今週もずっと晴れの予報で
いかにも春が来たなあと昼間は感じさせてくれる・・・のですが、
夜はぐっと冷え込んで、朝は霜がおりたりもしています。
今日も朝から雲一つない快晴。
息子のラグビーのクラブチームのほうの試合があるというので、
隣の地区のクラブチームのホームグラウンドへ。
たいていのクラブチームはフィールドが2〜3面、クラブハウスに
広い駐車場があるような施設を持っています。

試合開始はお昼前だったし、お天気もいいので特に着込む事もなく
出かけたのが大間違い。
お天気はよくても風が冷たく、たまたま試合がスタンドのないほうの
フィールドだったので、風をよけることもできず、全身吹きっさらしで
寒くて寒くて震えていました。

終わったらからだはすっかり冷えきっていて、暖かいお風呂にでも
飛び込みたいような気分。
これは何か温かい食べ物でからだを温めなければと、帰ってからの
遅いお昼に粕汁を作りました。

具には先週のマーケットで買って大切に置いていた大根と人参、
白菜、ねぎしかありませんが、先日作った揚げがありました。
これらをごま油でざっと炒めてだしで炊いて、最後に酒粕と味付けに
味噌を少量溶かします。
酒粕によって味がグンと変わるので、上等のを使いたいところです。
今、手元にあるのは、京都に里帰りしていた友人からもらったのと、
京都から友人に頼んで持ってきてもらったもの。
どちらもいい物なので、とてもしっとりしていて、溶かす前に
しとらせておかなくても簡単に溶けます。
昔は粕で真っ白な粕汁を作ったものですが、子どもがいると
そんなわけにはいかないので、粕は少なめでお味噌をきかせるように
なりました。
今日も粕はそんなにたくさんは入れていませんが、それでもからだは
ほこほことあたたまってきます。
やっぱり京風の粕汁には大根とお揚げですね。
大根は高いのでふだんはターナップで代用する事が多いのですが、
粕汁には大根を使いたい。
粕汁には白味噌のほうが色がきれいに仕上がりますが、私は汁物には
白味噌はあまり使いません。京都の白味噌のお雑煮も苦手。
今日のは色が濃いめの味噌だったので、味噌汁みたいな色になりました。

新酒の季節になると、酒を絞ったあとの酒粕が酒店に並びます。
酒粕はぐっとプレスして板状になっている物が多いのですが、
中にはまだお酒が絞れそうなほどしっとりとしたのが量り売りで
売っているものもありますよね。
酒粕にはアルコール分が含まれているので、お酒に弱い人は
酔ってしまうこともあるそうです。
粕汁って京都ではよく食べられますが、関東の人にはあまり
なじみがないと聞いたことがあります。本当はどうなんでしょうね。
京都は伏見という大きな酒どころがあるので、昔から酒粕が身近
だったのかもしれませんね。
そういえば酒粕に野菜を漬けは粕漬けも、京都や奈良の名産です。

ずっと前に寺町通にあるイタリアンレストランで、酒粕入の
ミネストローネを食べたことがあります。
物珍しさで注文したのですが、これがなかなかおもしろい味でした。
粕の味はほのかにするていどでしたが、真冬に汗がでてくるほど
温まったのをおぼえています。

母が酒粕が好きで、板状のを石油ストーブで炙って、白いお砂糖を
たっぷり包んで食べていたのを思い出します。
「肥えるしあかん」と言いながら、やめられなかったようです。
昔はおやつ代わりだったのでしょうね。
酒粕に何となくノスタルジーを感じるのは、このせいかもしれません。

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by happytable-eire | 2010-03-07 23:59 | ・Japanese | Comments(0)