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愛蘭土の林檎の木の下で

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節分の豆菓子

2月3日は日本では節分ですね。
京都では例のごとく、何でもさん付けで「節分さん」。
神社仏閣では節分の行事が行われ、邪気を払うための豆まき、
太巻きと鰯を食べるなど、節分さんの行事は家庭にも浸透しています。

節分の豆菓子_e0149801_19294723.jpg先日日本から来た友人が持ってきてくれたお土産が『俵屋吉富』の『来福こまめ』。
砂糖がけの大豆と黒豆粉入小豆ぼうろ、鬼とお多福の打物が木の枡に入った節分のお菓子です。
打ち物の色がいやに毒々しいのが気になりますが、お茶請けにぴったりのやさしいお味。
これは1月から節分までの季節限定商品ですから、うれしい心遣いです。
このプレゼンテーションにはやはり日本の老舗の実力を感じます。
包装紙のデザインもさすがに貫禄があって、篆刻の屋号もいいですね。
時代を反映してか「この包装紙は環境に配慮しこしあんの製造過程でできる小豆かすを漉き込んでおります」と入っています。
たしかにざらっとした触感と細かい茶色の繊維が見えます。節分の豆菓子_e0149801_193052.jpg

老舗の和菓子屋さんには、節分のお菓子がいろいろあります。
『鶴屋吉信』の豆をかたどったお饅頭は前にいただいたことがありますが、さすがだなと思える完成度の高いお菓子でした。
豆をかたどった形の黄色い皮に白あんがおいしかったのを憶えています。
調べてみたら、これも季節限定、12月から節分まで販売の立春を祝うお菓子だそうです。そういえば、お年賀に送ったこともありました。
これも木の枡に入っていて贈り物にもいいと思います。でももう節分なので来年まで買えないか・・・




それにしても、豆まきの豆は炒り大豆なのに、豆をかたどった
お菓子の豆はなぜかお多福豆ですね。
福が多いという語呂からか、ふっくらした形におへそがちょこんと
可愛いからか?

豆まきの豆は「魔滅」に通じ、鬼に豆をぶつけることによって、
邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いがあるそうです。
今夜は豆まき、やってみましょうか。
by happytable-eire | 2010-02-02 23:59 | ・Japanese