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愛蘭土の林檎の木の下で

granna.exblog.jp

Stollen

ドイツのクリスマスのお菓子「シュトーレン」は、アイルランドでも
クリスマス前になるとお店に並びます。
ドイツ系のスーパーLidlには特にたくさんあるようです。
もちろんミンスパイほどの人気ではありませんが、クリスマス前の
ティーパーティーなどでもよく登場します。

わが家ではシュトーレンは子どもたちのクリスマスの思い出と
しっかり結びついています。
子どもたちが通っていた幼稚園はキリスト教系だったので、
クリスマスは大切な行事でした。
子どもたちがマリア様、ヨゼフ、馬や羊など、イエス様誕生の
シーンを歌と祈りで紡ぎ出すクリスマスは、厳かで凛とした空気が
ありました。
今でも思い出したら涙が出そうになるほど、素晴らしい時間でした。
子どもたちにも緊張感が漂う時間のあとは、クリスマスプレゼント。
先生が選んでくださった絵本と一緒にいただくのがシュトーレンでした。
京都京北町の「ベッカライ・ヨナタン」さんのシュトーレンです。
こちらは有機素材、天然酵母のパンを石釜で焼いてらっしゃって、
どのパンも丁寧に作られているのがわかります。
生地は噛み締めるほどにおいしく、素材のよさも感じられる、
私の大好きなベーカリーなのです.
ここのシュトーレンは特別に気に入っていて、子どもたちが入園する
前から買っていました。
幼稚園でいただけるのを知って、私もとてもうれしかったのです。

2007年のクリスマスにシュトーレンのレッスンをするために、
いろいろなシュトーレンのレシピを試しました。
私の理想である「ベッカライ・ヨナタン」のシュトーレンに
近づきたいとがんばりましたが、大きな難関でした。
ただのフルーツ入の菓子パンのようなシュトーレンをいくつも焼き、
やっとたどりついたのが今も使っているレシピです。
イーストだけでなくサワー生地も使い、発酵を2段階にすることで
深みのある生地になりますが、けっこうな手間と寝かせる時間が長く
かかるので、焼く時はほぼ一日がかり。
昨年はパスしたけれど、今年はクリスマス前に焼き、お世話になった
方たちへのちょっとしたプレゼントにしました。
年末に訪れる兄へのお土産に、今日もう一度焼きましたが、
相変わらず成型がうまくいかず、わらじのように広がってしまい、
ドライフルーツも飛び出しています。
まあ味はいいので許してもらいましょう。

来年はドイツ人の友人にもお味見をしてもらえるように、もう少し
レシピを改良して、成型の練習をしなければ・・・
いろいろと課題の残ったシュトーレンでした。

Stollen_e0149801_1159812.jpg

by happytable-eire | 2009-12-27 23:59 | Baking